カンボジア経済

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ILO報告書 カンボジアの労働環境改善

2016年07月14日 | 経済
 国際労働機関(ILO)は、カンボジアでBetter Factories Cambodia(BFC)プログラムを実施しています。このプログラムでは、多数の縫製工場を査察して労働条件等をチェックし、違反企業名を公表しています。
7月1日、ILOは「カンボジアの縫製業における労働条件に関する第33回総合レポート」を発表しました。調査対象は381工場で、調査期間は2015年5月から2016年4月です。ILOでは、全般的には、労働法等に関するコンプライアンスは改善しているとしています。重要な21項目全てをクリアしている工場は、2014年には28%でしたが、今回は47%に上昇しています。また、コンプライアンス成績が悪い企業は、2014年の10%から4%に減少しています。児童労働についても問題のある工場数は、2013年65、2014年28、2015年16と減少を続けています。他方、成績が悪い項目としては、職場安全、残業、工場の室温等があげられています。
 ILOでは、「カンボジアの工場のコンプライアンス状況は改善を続けているが、取り組むべき課題も多い。ILOとしては、根本的な原因の究明と必要な対策について支援を続けていきたい。」としています。

ILOの新聞発表(英文です)
http://betterfactories.org/?p=11109

報告書全文(英文です)
http://betterfactories.org/?p=11085


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