マスター・ド・ラ・ブーランジュリーってご存知ですか?
パン職人の個人の技を競う世界大会。(個人対抗戦の大会は今年は第1回目)
2010年3月6日~10日、パリで開催された大会は
世界17ヵ国から選ばれた24名のパン職人がその技術力や芸術性を競ったそうです。
その大会に日本代表として出場されたのが「ドンクの西川正見さん」。
西川さんは、2008年のクープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー
(こちらは国別チームで競う有名な世界大会。既に7回開催されている)で、
日本代表チームのリーダーを務めた時の活躍ぶりが認められ、
今回の出場が決まったのだそうです。
出場までの準備期間や練習は、もちろん営業時間が終わってからのことですので
ご自宅にも帰れない日や睡眠もままならない時もあったそうです。
ご家族の理解と協力があってこそでしたとおっしゃっていたのが印象的です。
そして西川氏の実力と表には見えない陰の努力が稔って、
2010年マスター・ド・ラ・ブーランジュリー (MASTERS DE LA BOULANGERIE)で
総合得点3位の成績を修められました。
マスター・ド・ラ・ブーランジュリーの本選ルールでは
7つの課題に加え、前日抽選で決まる粉、発酵方法、副材料を使った
即興のパンも作らなければなりません。
8時間で300個のパンを焼いてディスプレーするそうです。それも、たった一人で…。
(気迫のあるいい目をしてらっしゃいますね。)
パンの製法などのお話や大会の様子などを西川氏に伺いながら、
料理とともに楽しむ会「フランスパンディナー」が2010年5月20日、
ドンク岡本店で開かれました。
今回、特別にお席をお取り頂き、お邪魔してきました。
どれもすばらしいパンでした。
こちらが大会で作られたものも含まれた、世界3位に輝いたパンです。
お皿の時計でいうと8時あたりにある小さな白いパンは
審査項目「自国のパン」に出品した玉ねぎのパン。
「なんで玉ねぎを入れるんだ」とフランス人にはウケなかったようですが、
ドンク三宮本店では「淡路の玉葱パン」(168円)として大人気なのだそうです。
もっちり感のある白いパンに玉ねぎの甘味がよく合っています。
私が好きだったのは、3時~4時の方向にある
「メランジェ」と「フィリュイスティック」。
ルヴァン(自家製の発酵種)を使用したフルーツとナッツのパン。
お代わりはこればかりをお願いしました(笑)だって大好きなんですもの。。。
これはドンク三宮本店で買えるそうです。
もちろん、みなさんにも西川氏のパンを楽しむことができますよ。
【西川正見コレクション】ということで、
2010年6月18日~30日の期間、マスター・ド・ラ・ブーランジュリー出品作品や
西川さんオリジナルレシピのパンが三宮本店限定で販売されるそうです。
ぜひ、お出かけ下さい。