37年前、ボクは阿蘇の長陽村(現在の南阿蘇村)にいた。
その年の7月、東京から阿蘇へ引っ越してきたばかりだ。
九州で第一号となるペンションを始めるために。
開業してなんと2か月後、阿蘇で大爆発が起きた。
死者も出た。
火山灰が降り積もった。
外で飼っていた犬の目が充血し、
車のフロントガラスに傷がついたことを
昨日のことのように覚えている。
記録にはこうある。
1979年、9月6日の爆発では火口北東の楢尾岳(ならおだけ)周辺で死者3名、重傷2名、軽傷9名、火口東駅舎被害。
小規模な低温の火砕流が発生。
噴火活発、11月は大量の降灰、宮崎県北西部、大分県、熊本市内に降灰、農作物に被害。
観光客相手である宿泊業には大打撃であった。
ボクのペンションも例外ではなかった。
お先真っ暗という状況だった。
それでもへこたれなかった。
噴火を逆手の取り、
火炎ツアーなるもの組んで、夜な夜な火口付近まで火炎現象見物に出かけた。
当時の写真
それはそれは美しかった。
花火大会の比ではない。
今は規制が厳しく、同じことはできないだろう。
まだまだ自由な時代だった。
若さも手伝って、怖さ知らずな無謀な時期であった。
さて、今回の阿蘇山の爆発は、あの未曽有の熊本大地震からまだ半年、
復興の途上にあるときの追い打ちだといってもいいかもしれない。
それでも歯を食いしばって耐え抜かなければならない。
しぶとく生きる。
サバイバルの世の中。
生きてりゃ何とかなる、という精神で。
【追記】
落ち着きを見せている余震も、
この噴火でまた誘発されないかが心配だ。
それにしても、火山の噴火も局地的でなく広範囲に及ぶ可能性がある。
ちょっと前の記事だが、
「原発よりも遥かに危険な阿蘇山の大噴火」というコラムがある。
それによれば、
阿蘇カルデラは姶良カルデラよりも巨大な噴火であり、北海道でも火山灰が15センチ積もったとされているほどの大規模な噴火である。
これは約9万年前に起きたとされている。確認されている中では日本で最大級の大噴火だった。
ちょっと長いが、そのまま引用させてもらう。
超巨大地震や大津波よりも発生が珍しい超巨大噴火であるが、九州では数万年単位で何度も大噴火を起こしている。
阿蘇山で9万年ぶりに大規模な噴火が起きれば原発事故騒ぎどころの話では済まない。
九州地方は全滅。中国地方や四国地方も火砕流がなどもあってほぼ全滅。
関西から東なら火山灰被害で済むと思われるから全滅はしないかもしれないが、火山による冬が訪れて食糧不足になることは間違いない。韓国や北朝鮮も作物は取れなくなるかもしれない。そして中国大陸にも大きな影響を及ぼす。
更に困ることがある。
阿蘇山が9万年の眠りから覚めてしまえば、九州にある原発(玄海原発,川内原発)の管理どころではなくなり、メルトダウンにまで発展し、最悪の場合は水蒸気爆発を引き起こして二次被害を更に広げることになると予想される。
四国にある伊方発電所や中国(地方)にある島根原子力発電所も火砕流がきたらどうなるか想像ができない。
上関原子力発電所は福島第一原発事故のせいで計画倒れに終わると思われるから、4ヶ所で二次災害が発生することになるかもしれない。
そうなると、火山活動が終わっても九州地方や四国地方や中国地方のかなりの部分は住めない土地になる。
確率で言えばこういった最悪の可能性は極めてゼロだ。
なんと言っても数万年に1回起きるか起きないかの大噴火だから、気にしても仕方はないのも確かではある。
しかも、これだけの大規模な噴火が発生したら、火山の冬が世界中で発生して日本以外でも食糧不足になる。
こうなると世界中の政府が手の打ちようが無くなり、そして世界中の国で餓死者が発生することになる。
とくに人間は増えすぎたから、一度こういう事態が発生したら対処のしようがない。
文明(定義は不明だから、とりあえず5000年ぐらい前)が起きてからまだ一度も起きていない最悪の事態が発生したら、日本という国家そのものが崩壊することも覚悟する必要
が出てくる。
とはいえ、こればっかりは気にしても仕方がない話ではある。
世の中永遠なんてものは国家だろうが存在しない。今が永遠に続くと思うのではなく、最悪国を捨てることも常に覚悟する必要が生じることも念頭に置いておくべきかもしれない。
1000年に1度の災害が起きたのだから、数万年に1度の災害だっていつ発生してもおかしくはないのだ。
その年の7月、東京から阿蘇へ引っ越してきたばかりだ。
九州で第一号となるペンションを始めるために。
開業してなんと2か月後、阿蘇で大爆発が起きた。
死者も出た。
火山灰が降り積もった。
外で飼っていた犬の目が充血し、
車のフロントガラスに傷がついたことを
昨日のことのように覚えている。
記録にはこうある。
1979年、9月6日の爆発では火口北東の楢尾岳(ならおだけ)周辺で死者3名、重傷2名、軽傷9名、火口東駅舎被害。
小規模な低温の火砕流が発生。
噴火活発、11月は大量の降灰、宮崎県北西部、大分県、熊本市内に降灰、農作物に被害。
観光客相手である宿泊業には大打撃であった。
ボクのペンションも例外ではなかった。
お先真っ暗という状況だった。
それでもへこたれなかった。
噴火を逆手の取り、
火炎ツアーなるもの組んで、夜な夜な火口付近まで火炎現象見物に出かけた。
当時の写真
それはそれは美しかった。
花火大会の比ではない。
今は規制が厳しく、同じことはできないだろう。
まだまだ自由な時代だった。
若さも手伝って、怖さ知らずな無謀な時期であった。
さて、今回の阿蘇山の爆発は、あの未曽有の熊本大地震からまだ半年、
復興の途上にあるときの追い打ちだといってもいいかもしれない。
それでも歯を食いしばって耐え抜かなければならない。
しぶとく生きる。
サバイバルの世の中。
生きてりゃ何とかなる、という精神で。
【追記】
落ち着きを見せている余震も、
この噴火でまた誘発されないかが心配だ。
それにしても、火山の噴火も局地的でなく広範囲に及ぶ可能性がある。
ちょっと前の記事だが、
「原発よりも遥かに危険な阿蘇山の大噴火」というコラムがある。
それによれば、
阿蘇カルデラは姶良カルデラよりも巨大な噴火であり、北海道でも火山灰が15センチ積もったとされているほどの大規模な噴火である。
これは約9万年前に起きたとされている。確認されている中では日本で最大級の大噴火だった。
ちょっと長いが、そのまま引用させてもらう。
超巨大地震や大津波よりも発生が珍しい超巨大噴火であるが、九州では数万年単位で何度も大噴火を起こしている。
阿蘇山で9万年ぶりに大規模な噴火が起きれば原発事故騒ぎどころの話では済まない。
九州地方は全滅。中国地方や四国地方も火砕流がなどもあってほぼ全滅。
関西から東なら火山灰被害で済むと思われるから全滅はしないかもしれないが、火山による冬が訪れて食糧不足になることは間違いない。韓国や北朝鮮も作物は取れなくなるかもしれない。そして中国大陸にも大きな影響を及ぼす。
更に困ることがある。
阿蘇山が9万年の眠りから覚めてしまえば、九州にある原発(玄海原発,川内原発)の管理どころではなくなり、メルトダウンにまで発展し、最悪の場合は水蒸気爆発を引き起こして二次被害を更に広げることになると予想される。
四国にある伊方発電所や中国(地方)にある島根原子力発電所も火砕流がきたらどうなるか想像ができない。
上関原子力発電所は福島第一原発事故のせいで計画倒れに終わると思われるから、4ヶ所で二次災害が発生することになるかもしれない。
そうなると、火山活動が終わっても九州地方や四国地方や中国地方のかなりの部分は住めない土地になる。
確率で言えばこういった最悪の可能性は極めてゼロだ。
なんと言っても数万年に1回起きるか起きないかの大噴火だから、気にしても仕方はないのも確かではある。
しかも、これだけの大規模な噴火が発生したら、火山の冬が世界中で発生して日本以外でも食糧不足になる。
こうなると世界中の政府が手の打ちようが無くなり、そして世界中の国で餓死者が発生することになる。
とくに人間は増えすぎたから、一度こういう事態が発生したら対処のしようがない。
文明(定義は不明だから、とりあえず5000年ぐらい前)が起きてからまだ一度も起きていない最悪の事態が発生したら、日本という国家そのものが崩壊することも覚悟する必要
が出てくる。
とはいえ、こればっかりは気にしても仕方がない話ではある。
世の中永遠なんてものは国家だろうが存在しない。今が永遠に続くと思うのではなく、最悪国を捨てることも常に覚悟する必要が生じることも念頭に置いておくべきかもしれない。
1000年に1度の災害が起きたのだから、数万年に1度の災害だっていつ発生してもおかしくはないのだ。