世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

自然の声を聴け

2012年08月31日 | 自然
8月、なぜか心が躍動した子供時代。

それは、春休みや冬休みと違った解放感に包まれていたからかもしれない。


夏から連想するものは数々あれど、

ヤッパリ、海が一番多いだろう。


この夏、結局一回も海に行かなかった。

だが、かろうじてボクのいる山からは遠く有明の海が見渡せる。

海に沈む夕陽を見ることができる。


とはいえひたすら山に篭っていた、いつもとは違う夏だった。


季節は巡っても、人生は巡ることをを知らない。

紆余曲折を経ても、誰しも概ね一直線に進む。



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ボクの『スイッチライフ論』の中に

半分は山、半分は海で暮らすことがある。



半分ずつとはいかないまでも

都会と田舎、国内と海外で暮らすことはほぼ実現できている。




場所を変えることは、最も効果的な気分転換である。

自然が好き、田舎が好き、でも、都会も捨てがたい。


こんな贅沢な悩みを解消する方法が「スイッチライフ」なのだ。



ボクは子供のころどちらかというと、海が好きだった。

だけど、大人になって、山、いや正確に言えば草原が好きになった。


果てしない海は、どこに立ってもほぼ同じ光景をしていた。

ビーチリゾートは行くたびに何処も判で押したように同じ姿になっていった。


だが、山はその表情を季節ごとに変える。

ある時は緑で覆われ、ある時は花で咲き乱れる。


穏やかな時と荒れ狂う嵐の時は海のうねりも激しく変わるが

山の嵐の時は木々のざわめきを聞きながらログハウスの中で静かに過ごした。


潮風はどこも似ているけれど、山の匂いは様々だった。



言えることは、どちらも自然を侮ることは出来ないということだ。




都会では、不自然なことが多すぎる。

あまりにも理不尽のことが多すぎる。


都会には迷いがある。

時に狂う。



そんな時こそ自然に帰るのだ。

そして自然と静かに対話し、自然の法則に従うのだ。


自然の法則は、本来シンプルである。


自然の法則を身につければ

複雑に絡み合った都会のしがらみもあっけないほど解けることがある。



自然の法則を身につければ

感性が研ぎ澄まされ、直感に従うことができるようになる。


自然の法則を身につければ、誰しも素直になれる。




迷ったらすかさず自然を訪れよう。

狂ったらすぐさま自然に身を置こう。


そして静かに自然の声に耳を傾けてみよう。

自然のささやきは宇宙からのメッセージなのだ。


答えを教えてくれる。

エネルギーを与えてくれる。


悲しみや痛みを取り去ってくれる。

喜びを分け与えてくれる。



自然の光、風、香りが五感を刺激してくれる。

両手を開いて身体いっぱい受け入れよう。


五臓六腑にいきわたるほど深呼吸してみよう。


静かに目を閉じて、宇宙とコンタクトしてみよう。





忌まわしくも愛おしい夏が終わろうとしている。


そうだ、やっぱりまだ夏の名残の漂う海に行くことにしよう。


喧噪の治まった静かな海の先の地平線に向かって、叫ぼう。



愛してるよー! って。

幸せだよー!、って。

ありがとーッ! って。