カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

ちょいと知恩院。

2016-03-08 17:01:45 | 京都徘徊記
古川町商店街を抜けた後、時間つぶしに知恩院辺りを散策してみました。



この辺りの白川沿いは交通量も少なく(一応クルマも通れます。
一台分の幅しかないので西岸と東岸で逆の一方通行ですが)、
柳並木が芽吹くと風情のある散歩路になると思います♪



白川に架かる通称「一本橋」の先に見えるのが「古門前橋」
そのたもと、川面の近くにベンチが置かれています。
この親水テラスや一本橋はよくTVドラマに出てきますね。
koh925さんからコメントいただいたように、古川町商店街も
「京都地検の女」で名取裕子が演じる鶴丸あやが主婦として
買い物をしている商店街のようです。

ドラマのロケ地として使われるのはいいのですが、例えばここの
ベンチで容疑者を発見、門をくぐって尾行するのは産寧坂の石塀小径、
角を曲がって犯人を確保するのは南禅寺の水路閣なんて・・・
京都らしさを描くあまり、地理的には支離滅裂ってことが多かったり
しますね。(^_^ゞ


上の写真で左端にちらっと見えているのが「知恩院古門」です。





ここの東西の通り名、東大路通より西は古門前通、東は華頂通と
名前が変わります。

この通りには知恩院の塔頭がずらりと建ち並んでいます。





華頂中学・高校・短大・大学の女子校の校舎も並んでいます。
またまた正体不明の建物、中からぞろぞろ尼さんが・・・?



どうもここの煉瓦の壁が気になって・・・何かの遺構のような。

華頂通、古門から東へ歩いて行くと神宮道とのT字路の真ん中に!


〈瓜生石(うりゅうせき)〉
クルマで走って来たら突き当たりそうになる場所にあります。
これ「知恩院の七不思議」のひとつ。

黒門への登り口の路上にある大きな石は、知恩院が建立される前から
あるといわれ、周囲に石柵をめぐらしてあります。
この石には、誰も植えたおぼえがないのに瓜のつるが伸び、花が
咲いて瓜があおあおと実ったという説と、八坂神社の牛頭天王が
瓜生山に降臨し、後再びこの石に来現し一夜のうちに瓜が生え実った
という説が伝えられています。また石を掘ると、二条城までつづく
抜け道がある、隕石が落ちた場所である等、さまざまな話が言い伝え
られている不思議な石です。(知恩院HPより引用)

牛頭天王(ごずてんのう)と言えば、八坂神社の元々のご祭神。
祇園精舎の守護神とされています。八坂神社も元は祇園社と呼ばれて
いたので、今でも京都では「祇園さん」と呼びますね。
祇園祭の期間、7月は胡瓜を食べない風習が京都にありますが、
それは八坂神社の御神紋が胡瓜の断面に似ているからという理由で。
「五瓜に唐花(ごかにからはな)」別名「木瓜(もっこう)」って
紋ですが、実はキュウリではなく瓜。マクワウリなんですけどね。
牛頭天王の神紋ですが、何故か織田信長も家紋として使っています。

知恩院のすぐ北にある粟田神社の大祭で行なわれる夜渡り神事の際、
この瓜生石の周りを三度巡拝する「れいけん」という神事があるの
ですが、その時に知恩院の僧侶も祈祷されるという神仏合同の珍しい
祭事が見られます。

話がこんがらがりましたが、(^_^ゞ
華頂道の突き当たりは知恩院の黒門になっています。


〈知恩院 黒門・黒門坂〉
拝観時間(午後4時締切)を過ぎていたので、門は閉じられていますが
この門を通って黒門坂を登ると知恩院北門があり、そこから境内中心に
入れます。有名な三門が表玄関だとしたら、ここは裏口かな。
秋は紅葉が綺麗で、おすすめのルートです。

ちなみにこの前の通りは神宮道。南北の通りで、北は平安神宮、南は
円山公園までの道です。
知恩院の北隣りは青蓮院門跡、南は円山公園で神宮道を挟んで西に
八坂神社があります。


黒門から神宮道を南に下がると三門までに知恩院の塔頭
元大谷 崇泰院(そうたいいん)があります。
親鸞聖人の墳墓や蓮如上人産湯之井戸などがあるのですが



一般公開をするようになったと聞いたのですが、どうも・・・
1ヶ月前までにホームページから予約する必要があるみたいですね、
しかも団体のみです。「宗派にとらわれず、歴史上色々な出来事が
起こりました地として、知的好奇心を持って、 多くの方が参拝される
ことを心よりお待ちしております」と書いてあるのですが。ザンネン



書院が見えるので、覗いてみました。明治31年(1898年)に建てられた
もののようです。本堂も明治34年(1901年)に再建されています。



知恩院には広い大型バスの駐車場、ターミナルがあるのですが満車。
溢れた大型観光バスが華頂道や神宮道にズラッと並びます。
観光客はほとんどがC国人?
ここらでは標準語が日本語ではない気が・・・




浄土宗総本山 知恩院。詳名は華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん
ちおんきょういん おおたにでら)、京都では「ちおいんさん」と
呼んでいますが、「ちおんいん」でないと漢字変換できませんねw



国宝・三門はいつ見ても壮観。東大寺南大門よりも大きく、現存する
我が国の木造三門、山門では最大とされてきましたが、最近の調査で
東本願寺の御影堂門の方がわずかに大きいと言われています。

日本三大門:法隆寺南大門・東福寺三門・知恩院三門
京都三大門:東福寺三門・知恩院三門・東本願寺御影堂門

※一般には寺院の門を称して「山門」と書くのに対し、知恩院の門は、
「三門」と書きます。これは、「空門(くうもん)」「無相門(むそう
もん)」「無願門(むがんもん)」という、悟りに通ずる三つの解脱の
境地を表わす門(三解脱門:さんげだつもん)を意味しています。
(HPより引用)

三門を通って真っすぐは急勾配の石段で、男坂。三門の右側、
南阪道からだと少し緩やかな女坂へと繋がっています。



こちらは知恩院南門。円山公園との境です。「いもぼう」や
「長楽館」が見えますね。




2016.1/16、知恩院にて。