書道家Syuunの忘れ物

趣味のパソコンやカメラの実機レビュー、書道展の情報発信、CyberLink MVPなのでYouTube配信をしています。

市民展の最高賞に栄誉

2008-02-23 23:26:40 | ちまたの噂・雑記事

今日は、市民展の会場当番だった。
展覧会の審査員になると展覧会の入り口の受付をやることがある。
以前は、審査会員になると会場当番が回ってきたこともあったが、何故かこの頃、県展なみに当番審査員がすることになったようだ。
書道の展覧会には数々あるが、市民展というのが第一の関門と当地では見られている。
実際のところは、書道、美術、写真と別れて2500点を超す出品がある。
このうち、500点近い公募出品点数と人数を誇る書道が大勢力を構成している。
今日は、その書道部門は、市民文化会館・大展示・小展示ホール・ロビィを使っての展示で、初めての週末。
900人近い参観者があった。

その中で、市長賞を受賞した人に偶然会った。
部門最高賞は、市民展賞、知事賞、市長賞。これを各部の内の3部門で持ち回り頂く。
だから、市民展賞、知事賞、市長賞と言っても、その部門の全て最高賞と言うことになる。

いずれにせよ、こういう最高賞をもらうというのは書の技術は当然言いながら、やはりチャンスというのがある。
それは、賞がもらえそうなときに、良い作品を出せるかという事につきる。
なんと言っても、そんな賞をもらうというのは一生に一回と言うことが多い。
何故なら、最高賞を貰わないうちに、無鑑査になって貰えなくなると言うことが多いからだ。
しかし、最高賞をとって無鑑査になるのと、そうでない人とは自ずから作品の質が違う。
だから、所属している書団としては将来を嘱望するということになる。
なんと言っても、上手な人がいない書団ほど惨めなことはないからだ。

こうして、市民展で特別賞を取るようになるほど上手くなると、県展で秀作、特選、特別賞を貰うようになる。
市民展で無鑑査になる頃には、中央展で入選、入賞して無鑑査にになり、県展でも賞を重ねる。
そうこうしているうちに、中央展で審査会員候補ぐらいになると、市民展で審査会員に推挙され、県展で委嘱作家に推挙。
後は、県展の委嘱大賞、中央展の大賞、準大賞など難関が待ち受ける。

これまでは、当番審査員を担当する小生などは何やら後押しが出来るが、その上クラスなるともっと上の重鎮審査員の審査だ。
正直言って、運任せというか、上手く書けたというものの「上」が必要なのは至難の業である。

そこのポイントが判るかどうかが境目だが、言葉で説明できないのが難しいものである。


30分以上前に気づいた漁船・海上衝突予防法第7条違反

2008-02-23 00:22:36 | 読み解けば‥‥

イージス艦との衝突事故は、22日の朝の番組でも他の漁船の船長が護衛艦批判を繰り返していた。
そこで、37分前だったか、その漁船の船長は護衛艦をレーダーで確認したから分かっているはずといって批判していた。

しかし、疑問を持ったのは、30分以上も前に護衛艦という大型艦が向かってくるが判っているのに、この航路と交差する航路を何故取ったのだろうかと言うことだ。

海上衝突予防法第7条(衝突のおそれ)
3項
「船舶は、不十分なレーダー情報その他の不十分な情報に基づいて他の船舶と衝突するおそれがあるかどうかを判断してはならない。」
4項
「船舶は、接近してくる他の船舶のコンパス方位に明確な変化が認められない場合は、これと衝突するおそれがあると判断しなければならず、また、接近してくる他の船舶のコンパス方位に明確な変化が認められる場合においても、大型船舶若しくはえい航作業に従事している船舶に接近し、又は近距離で他の船舶に接近するときは、これと衝突するおそれがあり得ることを考慮しなければならない。」
そして、
第10条
8項
「長さ20メートル未満の動力船は、通航路をこれに沿つて航行している他の動力船の安全な通航を妨げてはならない。」
とあって、30分以上前に大型船であるとレーダーで分かった時点で、レーダーによってその航路を予測し、回避する必要が漁船にはあった。

この法律の通りの条文からすると、護衛艦はそのまま航行することが義務づけられているようなもので、基本的には漁船がその航路が交差するの避けなければならない。

多分、こんな事は船舶を運用していれば、常識なのだろう。
そして、危険を知らせなかったとか、相手が回避しなかったと言っても、衝突して沈没亡くなってしまえば元も子もない。
だから、やはり危険に近づかないという「予防安全」の精神は必要だろう。

昔、自動二輪の免許を取ったとき、教官が言った。
追い越し車線が渋滞している交差点では、右折車両に気をつけろ。
直進車が優先だが、直進してくるバイクが見えないときがある。
いくら相手が悪いと言っても、「命あっての物種」というものだ。


事情が見えてくると次第は、互いの船が自動操縦(護衛艦は確認)だったらしいと言うことだ。
自動操縦なら、最短距離で向かう航路を取るはずで、漁船は護衛艦が気がつかなかったということもありうる。

逆に、大型の護衛艦は優先の原則から航路を容易に変える小型船の併せて、いちいち航路を変えるわけには行かない。
そんなことをしていれば、蛇行航行になって航路予測が難しくなり、益々衝突の危険性が高まる。

護衛艦の情報は、見張り員との伝達が不十分との指摘があるが、色々な不注意が重なったのが今回の事故だろう。
何故なら、護衛艦にぶつかりそうになって回避した同じ漁船があったからた。

マスコミ報道では、一方的に護衛艦が悪いと批難しているように取られるが、一方的すぎる様に思える。
そして、大型艦船というものは、容易に回頭出来ないのは、戦前の高速巡洋艦の戦闘船速が30ノット以上であることからも推測出来よう。

一方、防衛省も未だに制服組の上に私服組がいて、意思の疎通が上手く行かないようだ。
今回、海幕長が直接大臣に報告しなかったと批判されている。
多分そうしていれば報告は早く行ったかも知れないが、長年私服の役人の下にいると萎縮して出来ないようなことが明らかになった。
やっていたら、逆に私服組から恨まれただろう。
報告も、順次上に上がって行く平時の官僚組織だから大幅に遅れた。
やはり防衛省というのは、私服組必要ないのではないかと思う。