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デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

北朝鮮で考えたこと

2016-12-15 12:53:03 | 買った本・読んだ本
書名 「北朝鮮で考えたこと」
著者 テッサ・モーリス-スズキ (訳田代泰子) 出版社 集英社(集英社新書) 出版年 2012

「朝鮮紀行」といえば、イザベラ・バードが有名だが、それから15年後に朝鮮半島を旅したイギリスの女性E.G.ケンプが残した幻の紀行文を手にいれた著者が、そのルートをおよそ100年後にたどった紀行文である。引用されるケンプの文章やスケッチなどを見ていると、まずはこの紀行文をそのまま読んでみたいと思った。時代は日本が朝鮮を併合した直後である、平壌や元山などの街の様子やそこで生きている人たちの様子が生き生きと描かれている。それをたどる現在の著者が見たものは、なかなか普通の人ではみれない北朝鮮の現実である。朝鮮動乱のあと、ケンプが見たはずのさまざまな寺院や建物などはすべて破壊され、そして金体制の中で市民は沈黙を余儀なくされる。この100年という時間の重さが随所に現れる。
著者は板門店を北側から見ているのだが、自分も同じところにいて南の側から見ていた。ケソンの駅のことも思い出す。自分が行ったときはまだ金大中の太陽政策の名残がのこっていたときで、この駅が南北の人たちが使えることがまったくの夢物語ではなかったように思えた。しかしいまとなれば・・・
100年の時間は重い、そしてその重みはまだまだ南北にのしかかっている。


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北方領土

2016-12-13 12:42:43 | デラシネ日誌
明後日プーチンが来日。このところ自分がロシア関係の仕事をしていることを知っている人たちからよく北方領土はどうなるんですか、ってことを聞かれることが多くなった。こんな質問がでること自体やはりもしかしたらということを思わせる何かがあるんだろう。山口まで来るんだからということも要因になっているかも。そんなこと言っていたらこの国とは付き合っていけない。前岸田外相がラブロフとは一献やる仲だから、なんて言っていたのに、その結果まったく日本側の主張を認められず共同会見の席でいやいや握手していたことを思い出す。酒酌み交わすくらいの仲で物が解決するわけがない。ちなみに自分の答えは返すわけないでしょうということなのだが・・・・
来日中の去年のリトルのウクライナサーカスのメンバーのひとりが来日中で一緒に昼飯を食べる。芸人としてよりはこれからはエージェントとしてやっていきたいようだ。
吉祥寺シアターで地点の「かもめ」初演を見る。ニーナの劇中劇、あれこそ喜劇であった。
雨が降り出す。23時前に帰宅。


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トリフォーとヒッチコック

2016-12-12 12:27:37 | デラシネ日誌
久々に朝のミーティング。このくらいの時期になると簡単な打ち合わせになる。
サンクトで世話になった人たちにありがとうメールを送る。来春のサーカスに関して招待状のドラフトをつくって送っておく。今週一杯に入稿しないといけない会報についてまだ原稿を送ってこない人たちに催促メール。でも一番催促されないといけないのは自分かもしれない。なかなか頭が整理できていない。
新宿のカリテの前で通訳さんと落ち合い、頼まれていたものを渡す。
それから「トリフォー/ヒッチコック」を見る。あの名作「トリフォーのヒッチコック」を追ったドキュメンタリー。ヒッチコックとトリフォーの肉声が、いかにもらしかった。「めまい」をもう一度見たくなった。ヒッチコックの映画は面白いんだが中身がないというのは、なかなか適切な評かもしれない。それは彼が常に観客を意識していたからであり、中身がなくても面白い映画をつくるっていうことはそれが彼の映画作劇法として一番あたり前のことなのかもしれない。


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鬼平犯科帳ファイナル

2016-12-11 17:38:56 | デラシネ日誌
この時期に土日二日間家で過ごせるなんて・・・・
土曜日はひたすら片づけ。年末の課題は漂流民のコーナーの本棚に一段丸々スペースをつくることかな。つくりたいなあ。
片づけの合間に撮っていたビデオを見る。明治とのラグビーの試合は、なかなかスリリングな展開だったが、あそこで明治はなぜPKを選択しなかったのだろう・・・・早稲田は正月までいってくれるだろうか・・・
日曜日は神戸と東芝の試合。神戸のSOの山中は、学生の頃ずいぶん期待されていたわりには結果を残さなかったような気がするが、ずいぶん良くなっていた。ジャパンでもやっていけるんじゃないかな・・・
そして一番の楽しみは鬼平犯科帳ファイナルの二本立て。なんと最後の作品には田中泯さんが出ていた。剣を持つとほんとうにかっこいい。
これで終わりかという気はするが、BSで再放送は見えるし、実感がない。ただやはり鬼平の手足となって働く元盗賊たちの顔ぶれが3人だけになってしまいずいぶん寂しくなったな。蟹江敬三がいなくなったのは大きかった。おまささんはいいなあ、梶メイコの代表作だと思う。
なんか今年が終わったような気に・・・・


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帰国

2016-12-08 22:57:16 | 
今日も寒い。ここオデンツォフは-11度。お母さんのフェルーザが今日手術で不在。自分が寝ているのはフェルーザの部屋。娘のディアーナは母を求めて部屋に入っている。当然だろう。ズフラに叱られる。
胡椒入りのウォッカが効いたようだ。ずいぶん楽になる。朝飯を食べたあと、ズフラがセルゲイにいまやっているストッキング販売について話すと、セルゲイはいたく感心していた。こうした積極的な売る姿勢がいいということだ。サハに手伝いに来ないかと誘われていた。確かにズフラは商売に向いている。
セルゲイとお別れ。これからロスカンパニーとサーカス学校に行くという。今回は思いがけなく会えて、良かった。しっかり抱き合ってお別れ。
ズフラも商売に行くというのでここでお別れ。トゥイチーのアシスタントしているときより生き生きしている。
残されたディアナとトゥイチと三人でランチのプロフを持って新宅へ。
荷造りをしてトランクを計量して支度完了。ランチをウォッカ付きで食べる。昼飯後1時間半ほど昼寝。トゥイチーが渋滞情報をこまめにチェック。3時半家を出る。ここから1時間半で空港に着くという予想なのだが。途中あちこちで渋滞にかかる。感心しちゃうのはディアナが車に乗るとすぐに寝てしまうこと。
5時半空港着。トゥイチーと慌ただしく別れを告げる。チェックイン。ここまでくると一安心。
帰りの飛行機はガラガラ。でも寝れず。夕食を食べたあと持ってきた「ワイルドバンチ」を見る。途中ディスクを替えるよう指示。でも2枚目ないし。また持ってくるのを忘れたのかもしれない。いいところだったのに・・・・
ほぼ定刻通り到着。
やっと終わったなあ・・・・
リムジンでYCAT、そこからは京急で冨岡まで。ここからはタクシーで自宅まで。


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