書名 「87分署シリーズ でぶのオリーの原稿」
著者 エド・マクベイン 訳 山本博
出版社 早川書房(ハヤカワミステリー) 発行年 2003年
昨年マクベインが亡くなり、20年近くつき合ってきた87分署シリーズともいよいよお別れということになるのだが、この書は前作「マネーマネーマネー」で、キャレラを2度まで救い、突如いままでの脇役から、表にでてきたでぶで、大食漢のオリーが主人公となっている。この前に読んだ「歌姫」があまり精彩のない作品だったが、オリーが大活躍するこの作品は、いつものようにさまざまな事件がクロスさせながら、それを捜査する刑事たちの日常をビビイットに描く快心の作品となっている。クリングの元彼女アイリーンが、87分署に配属されたり、そのクリングと新しい恋人黒人のシャリーンとの愛のその後、さらにはとても恋愛とは無縁そうなオリーと新人警官パトリシアがいい感じになるなど、読みどころは多い。しばらく停滞していたような感があったこのシリーズが、さらに新たな展開がうまれそうな感じさえする。その意味でも、あとたぶん2冊か3冊しか読めないというのが、寂しい。
満足度(5点満点)4
著者 エド・マクベイン 訳 山本博
出版社 早川書房(ハヤカワミステリー) 発行年 2003年
昨年マクベインが亡くなり、20年近くつき合ってきた87分署シリーズともいよいよお別れということになるのだが、この書は前作「マネーマネーマネー」で、キャレラを2度まで救い、突如いままでの脇役から、表にでてきたでぶで、大食漢のオリーが主人公となっている。この前に読んだ「歌姫」があまり精彩のない作品だったが、オリーが大活躍するこの作品は、いつものようにさまざまな事件がクロスさせながら、それを捜査する刑事たちの日常をビビイットに描く快心の作品となっている。クリングの元彼女アイリーンが、87分署に配属されたり、そのクリングと新しい恋人黒人のシャリーンとの愛のその後、さらにはとても恋愛とは無縁そうなオリーと新人警官パトリシアがいい感じになるなど、読みどころは多い。しばらく停滞していたような感があったこのシリーズが、さらに新たな展開がうまれそうな感じさえする。その意味でも、あとたぶん2冊か3冊しか読めないというのが、寂しい。
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