デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

「極北の白い大河-シベリア・レナ河4000キロ」

2009-02-12 12:27:37 | 観覧雑記帳
「極北の白い大河-シベリア・レナ河4000キロ」
1991年、東京12チャンネル系列で放映

バルテバスの「シャーマン」を見て、ますますヤクーチアのことが知りたくてしようがない。そんなときビデオの整理をしていたら、石巻若宮丸漂流民の会を立ち上げた時に、わざわざ石巻での総会に出席したテレビのディレクターが、以前自分がつくったものだともらったのが、このドキュメンタリー番組のコピーが出てきた。もらった当初見たのだが、レナ河を確か縦断していたことを思い出し、もしかしてヤクーツクも出ていたかもということで、見てみた。これがなかなか凄い番組であった。ギャラクシー選奨賞を獲ったらしいが、当然だろう。バイカル湖から始まって、北海まで流れるレナ河の周辺で生きる人たちをきちんと描いている。撮影された年が、ソ連崩壊後の混乱期ということもあって、いまをどうして生きるということも大事なテーマになっている。興味深いシーンが数多く盛り込まれていた。もちろんヤクーツクも出てきた。ヤクーツクの対岸の町ではヤクート馬の牧場シーンもあった。なによりも興味深かったのは、トナカイを放牧する一団を追っていることだ。極北で生きる人たちにとってトナカイは生計をたてる手段だけでなく、毛皮は防寒着となり、脚の毛はそのまま靴になり、肉はもちろん血も大事なビタミンとなっている。その他に毛皮のため狩猟する人たちの姿も印象深いものがあった。いまから15年以上前の作品だが、映像の力はすごいと思う。この時代にこれだけのものを撮影して、作品にしたというのは、もしかてたらバルテバスより凄いかもしれない。
10日の日にはBSTBSで、シベリア鉄道の特集をやっていた。バイカル湖畔、イルクーツクもとりあげられていた。こっちは完璧に遠足レポートだったけど。
極北の地へ、また誘われている・・・・

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