生まれて初めて買った雑誌『科学』。目的は「旅する動物たち」という特集を読むことだった。いろいろな角度からワタリをする動物たちの実態や、その理由に迫っているばかりでなく、専門誌の書き方ではなく、どの論考も読みやすく、夢中になって読んでしまった。人工衛星などをつかっての追跡調査が本格的になり、実態についてはかなりわかってきたが、何故ここで明らかされたにうしたコースをとるのかという細かいことになると「ワタリ」の謎はまだまだこれから解明されることが多いようだ。生物の不思議さに触れることができた。メモ的に内容を。
オオミズナギドリは海鳥、巣のある場所と餌をとりいく場所の往復の旅を追いかける。ひとつわかったことは、帰宅時間が決まっていて、その門限を守るために餌場を離れるということ。
アルゴシステム、対象となる個体に衛星用の送信機を装着させて、アメリカの気象衛星「ノア」で追跡する。これでサシバという鳥のワタリを追跡。本州中北部で繁殖するサシバは、秋に移動。栃木や千葉を出発したサシバは、東海地方を経て紀伊半島に入り、四国をわたって九州に。ここから大隈半島を通過して、南西諸島の南部や石垣や西表に到着。総延長移動距離は、2200-3200キロ、ワタリの日数は平均35日ということがわかった。
ノミガイというかたつむりは、鳥に食べられ、その鳥の体内にとどまり、そして糞となって排出され、そこでまた生きるという。小笠原諸島に鳥を利用して渡る、まさに生物の不思議さの真骨頂といえる。
穴子、東京湾の名物魚の産卵地は、なんと本州から2000キロ離れた沖ノ島の南方380キロであったことが最近わかった。
いまの日本で取れるアサリはほとんど中国や北朝鮮から輸入されているのだが、その中にまぎれているサキグロタマツメタは、日本では絶滅種だったのが、このアサリの輸入により、繁殖し、アサリを食べてしまっているという。
稲の敵、ウンカもベトナムや中国南部から日本に渡ってきたことがわかった。
アサギマダラという蝶の標識調査のレポート。マーキング調査(蝶の羽根に印をつけておく)により2000キロ以上移動していることがわかった。
2011年10月10日和歌山県日高町西山でマーキングされたものが、10月20日高知県香美市で再びマーキングされて、12月31日香港で発見された。
こうした生態調査のなかに、チェルノブイリ事件以降の動物生態の調査も報告されているのだが、やはり放射能の影響が長い間に鳥類たちに及ぼした結果には驚かされる。これを書いた学者は、福島以降こうした調査を踏まえて、鳥類の調査をしていくことは日本人としての義務だろうと書いていた。
オオミズナギドリは海鳥、巣のある場所と餌をとりいく場所の往復の旅を追いかける。ひとつわかったことは、帰宅時間が決まっていて、その門限を守るために餌場を離れるということ。
アルゴシステム、対象となる個体に衛星用の送信機を装着させて、アメリカの気象衛星「ノア」で追跡する。これでサシバという鳥のワタリを追跡。本州中北部で繁殖するサシバは、秋に移動。栃木や千葉を出発したサシバは、東海地方を経て紀伊半島に入り、四国をわたって九州に。ここから大隈半島を通過して、南西諸島の南部や石垣や西表に到着。総延長移動距離は、2200-3200キロ、ワタリの日数は平均35日ということがわかった。
ノミガイというかたつむりは、鳥に食べられ、その鳥の体内にとどまり、そして糞となって排出され、そこでまた生きるという。小笠原諸島に鳥を利用して渡る、まさに生物の不思議さの真骨頂といえる。
穴子、東京湾の名物魚の産卵地は、なんと本州から2000キロ離れた沖ノ島の南方380キロであったことが最近わかった。
いまの日本で取れるアサリはほとんど中国や北朝鮮から輸入されているのだが、その中にまぎれているサキグロタマツメタは、日本では絶滅種だったのが、このアサリの輸入により、繁殖し、アサリを食べてしまっているという。
稲の敵、ウンカもベトナムや中国南部から日本に渡ってきたことがわかった。
アサギマダラという蝶の標識調査のレポート。マーキング調査(蝶の羽根に印をつけておく)により2000キロ以上移動していることがわかった。
2011年10月10日和歌山県日高町西山でマーキングされたものが、10月20日高知県香美市で再びマーキングされて、12月31日香港で発見された。
こうした生態調査のなかに、チェルノブイリ事件以降の動物生態の調査も報告されているのだが、やはり放射能の影響が長い間に鳥類たちに及ぼした結果には驚かされる。これを書いた学者は、福島以降こうした調査を踏まえて、鳥類の調査をしていくことは日本人としての義務だろうと書いていた。
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