デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

山羊の歌

2014-03-07 13:54:37 | 買った本・読んだ本
書名 「山羊の歌」
著者 コンスタンチン・ヴァーギレフ 東海晃久訳  出版社 河出書房新社 出版年 2014

このところ「オベリウ」の本がよく翻訳されているような気がする。ロシアアヴァンギャルドの系譜はなかなか深い。
決して読みやすくもなく、また面白くもない本であったのだが、だからと言って読むのをやめようと思わなかった。なにか魅せるものがあったのだと思う。そのひとつは舞台が徹頭徹尾ペテルブルグであったことだ。通りや路地、公園の片隅やアパートの中、集会場など20年代のペテルブルグの街の様相が饒舌に語られている。そしてそうした街で生きるインテリたちが、おそらくやって来るだろう不遇な時代を予見しながら、彷徨い歩き続ける。それはまるで迷路の中を歩いているようでもあった。バフチンがこの作家を評価していたとのことだが、ポリフォニー的なものがぷんぷん感じられるし、饒舌に過剰に知がひとりで祭礼をしている、そしてそれは最後のあがきのような感じさえしてきた。
久しぶりに漢字が多い本を読んだ気がする。これは作者ヴァーギレフの文体となにか関係があるのだろうか。

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寒い夜のぬくもり

2014-03-07 10:48:04 | お仕事日誌
このところ朝日新聞の「ののちゃん」の松子さんが絶好調である。暗く嫌なニュースに囲まれているなか、ののちゃんのところだけが光彩を放っている感じ。しかし今日のスタンドをつけるところでは大笑い。
来日するメンバーに異変がないか、とにかくこまめにメールとスカイプをチェック。
明日からの準備、いつものようにロシア語のスケジュールをつくり、コピーしたり、パスポートコピーなどなど。
渋谷図書館に本を返しに行くときに雪が舞う。とにかくここ数日めちゃ寒い。この時期に雪とは。
パソコンやら書類やら詰め込んだ重いリックを背負ってplanBへ。久しぶりの中野富士見町、いつも行っていた中華屋はどこかの事務所になっていた。
今日は白井あずさちゃんの初めてのソロ公演。客席に小出がいたので、となりに座る。
いい公演だった。チラシがとてもかわいらしかったので、なにか期待させるものがあったが、こんなにいい公演になるとは。なんだろう寒い日で風も冷たかったが、なんかほかほかからだも心も暖かくしてもらった感じ。一緒に帰った小出もパントマイムに徹して、作品の構成も良かったすね、来て良かったと言っていたが、その通りであった。
リックの重さが気にならないくらい軽い足どりで家に帰れたのはあずさちゃんからの贈り物かな。

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