デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

まだまだ続く暑さ

2010-08-18 11:07:43 | お仕事日誌
昨日かなり調子よく飲んでしまったようで、二日酔い状態。こういう暑い日が続くときの二日酔いは辛い。
ひとり留守番は今日まで。ベトナム出張から同僚ふたりが帰ってくる。ただ午後には帰宅。
アートタイムス6号を送った人たちに、雑誌に出てくる映画がまるまる見れるサイトがあることを知らせるメールを送る。これはサーカスと映画のエッセイを書いてくれた高崎さんから教えてもらった情報。こんなかたちでおまけが付けられるわげです。
気になるのは昨日の診断でこのあとどうするかがわかるはずのセルゲイのお兄さんかられんらくないこと。帰れなくなったのだろうか、こちらからは電話しづらい。
昨日よりはすごくはないが、やはりまだまだ暑い。ヘロヘロで家に帰る。今日はまず酒が飲みたくない。23時には就寝モード。

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「オランダ風説書-「鎖国」日本に語られた「世界」」

2010-08-18 00:52:13 | 買った本・読んだ本
書名 「オランダ風説書-「鎖国」日本に語られた「世界」」
著者 松方冬子
出版社 中央公論新社(中公新書)  出版年 2010

レザーノフの長崎滞在日記を訳しながら、一番面白かったのは日本側の通訳、所謂長崎通詞たちの言動であった。レザーノフを時に苛立たせながらも、幕府がロシアの求める通商を拒否することがわかってからは、何故か幕府内の秘密事項を暴露しながら、レザーノフに日本人はロシアとの交易を望んでいるのだと信じさせる、そのあざとさ、したたかさには正直びっくりした。レザーノフの滞在日記を訳したあとも、この長崎通詞たちのことが気になり、レザーノフ来航中に通詞たちが交替で書いた日記を読んだりもした。日本史が専門でもなく、読み方が正しかったどうか自信はないが、この最初の日露交渉において、通詞たちがかなりのイニシアティブをもっていたことがわかった。これについてはこのHPに駄文を書いている。
ずいぶん遠回りしてしまったが、この「オランダ風説書」を読んで、やはり通詞たちの役割が、通訳の枠を超えていたものであることがよくわかった。オランダ商館長から情報を聞き、それを翻訳して江戸に報告しただけでなく、情報を自分たちで選択、つまり情報操作していたことがよくわかる。オランダ風説は、情報を提供するオランダ側で、都合のいい情報を集めたものであり、それを今度は通詞と長崎奉行が選択し、江戸へ送るという二重三重の情報操作から成り立っていたことがよくわかる。ただ、この越権行為とも思われるこうした行為について著者は「通詞が情報を操作することは、幕府にとって織り込み済みだっただけでなく、自らの国内的体面を保つため必要であることも多かった」と説明する。レザーノフが日記で伝える通詞たちの言動は通訳という仕事を越権したものであるように自分には思えたのだが、そうしたお約束のなかでの行為であったと見ると、あの不可解な通詞たちの言動のまたちがう一面が見えてくるような気もした。それだけ通詞たちはしたたかであった。さらに著者はこれに続けて通詞たちが九州諸藩と深い関係をもち、「微妙に伝える情報に差をつける(たとえば、片方には全部教えるが、片方には半分しか教えない)などの技を駆使しながら、握っている情報をなるべく高く「売る」ことを考えていたようだ」とも書いている。こうした長崎通詞のしたたかさを見ると、レザーノフが見たようにことは単純ではない、見事にレザーノフはこの通詞たちの手練手管にはめられたと言えるかもしれない。
「オランダ風説書」ということを中心に据えたことにより、情報を操作し、高く売りつけもしていた通詞たちのしたたかさを見事抉<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=deracinetuush-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4121020472" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ってみせた。


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