今から30年前の今日にあたる1994年5月27日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
IBFミドル級戦:
王者ロイ ジョーンズ(米)TKO2回30秒 挑戦者トーマス テート(米)
*この試合が行われたちょうど1年前、あのバーナード ホプキンス(米)と当時空位だったIBFミドル級王座を賭け対戦したジョーンズ。僅差の判定勝利を収め、自身初の世界王座を獲得しています。
その後1年の間に、3度の試合を行ったジョーンズ。しかし減量苦が囁かれていたジョーンズは、それらのすべての試合を一階級上のスーパーミドル級の無冠戦として行い、順調に白星(2KO)をその戦績に加えていました。
ロイのミドル級卒業試合の相手を務めた指名挑戦者でもあるテートは、29勝2敗の好戦績を持った実力者。1992年8月に当時のWBC王者だったジュリアン ジャクソン(バージン諸島)に挑戦し、フルラウンド戦い抜いたタフガイです。そんなテートを相手に、スーパーマン(ロイのこと)は圧倒的なパフォーマンスを披露する事になりました。
(タフガイとして知られていたテートでしたが...。)/ Photo: BoxRec
持ち前の体力を活かし、先手を取ろうとするテートは、試合開始のゴングと同時に攻勢を仕掛けます。しかしスピードと運動神経で圧倒的に上回るジョーンズは、まったくお構いなしに左右の多彩なパンチを当てまくっていきます。
2回、テートが前進を緩めたその瞬間、ロイの左フックが見事にヒットしテートがダウン。カウント内に立ち上がった挑戦者でしたが、テート陣営が降参を申し入れ試合終了。ジョーンズが会心のパフォーマンスを見せ、王座の防衛に成功。そしてターゲットを、一階級上のIBF王者ジェームス トニー(米)に絞る事になりました。
(ロイの左フックが見事に直撃)/ Photo: YouTube
30年以上に渡り、70戦以上のキャリアを築いたジョーンズ。数々の見事なKOシーンを演出しましたが、このテート戦での左フックはトップ5(トップ3かも)に間違いなく入るものと言っていいでしょう。
(試合後、雄たけびを上げるジョーンズ)/ Photo: Facebook
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます