DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

新王者誕生ならず(OPBFスーパーフェザー級)

2023年03月31日 05時34分17秒 | 世界ボクシング

現地時間の一昨日(29日・水曜日)、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBFスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
森 武蔵(志成)引き分け(0対0:114-114x3)渡邉 卓也(Dragon Aoki)

*元WBOアジア太平洋フェザー級王者森と、同団体を含め、複数のタイトルをコレクションしてきた渡邉によるサバイバル戦。中盤までは50戦以上のキャリアを持つ渡邉がリードしますが、23歳の新鋭(元王者ですが)が追い上げ、何とか引き分けに持ち込む事に成功。両者痛み分けという結果で、新王者誕生は次戦以降の事となりました。

2007年1月にプロデビューを果たした渡邉。これまでにWBCライト級ユース王座、IBFアジア・フェザー級、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級、WBOオリエンタル・スーパーフェザー級、OPBFシルバー・スーパーフェザー級王座を獲得してきましたが、いまだに日本国内タイトルやOPBF王座との縁はありません。獲得まで、もう半歩なんですがね...。

下記は2023年3月31日現在の、スーパーフェザー級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ルイス ガルシア(ドミニカ/0)
WBC:オシャキー フォスター(米/0)
IBF:シャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:坂 晃典(仲里/2)

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村田、正式に引退を発表

2023年03月30日 05時42分05秒 | 日本ボクシング

2012年のロンドン五輪に出場し、ミドル級で金メダルを獲得。プロではWBAミドル級王座に2度就いた村田 諒太(帝拳)が、現役から引退する事を正式に発表。

(現役からの引退を表明した村田)/ Photo: 帝拳ジム

2013年8月に行ったプロでのデビュー戦、当時OPBF(東洋太平洋)ミドル級王座を保持していた柴田 明雄(ワタナベ)との一戦を見た後、「どれだけ凄い選手になるのだろう!?」と大いに期待しました。しかしその後は伸び悩み、その才能を十分に咲かせる事なく現役生活を終えてしまいました。

世界戦に7度出場しましたが、昨年4月に対戦したゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)を除いては、どの対戦相手も2流、3流の選手のみ。しかも獲得した王座はWBAの第2の世界王座だったレギュラー・タイトル。ゴロフキン戦の前に戦わずして「スーパー王者」に昇格しました。海外のファンからは、村田が出場した世界戦は試合内容や対戦相手のレベルが「マイナー団体のIBOやWBFレベル」とまで言われていました。

アマチュアでは119勝 (89KO/RSC) 19敗という戦績を残し、金メダルまで獲得。しかしプロでの戦績は16勝 (13KO) 3敗と至って平凡なもの。残念ながらプロでの活躍は期待外れだったと言わざるをえません。同時に、村田が日本ミドル級史では、日本人として初めて世界ミドル級戦のリングに立ち、タイトルを日本にもたらした竹原 慎二(沖)に続き、大変な功績を残した事は疑いのない事実です。今後、引退後の活躍を大いに期待しています。

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べナビデス、強豪プラントに勝利(WBCスーパーミドル級:暫定王座)

2023年03月29日 05時31分44秒 | 世界ボクシング

先週末25日・土曜日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーミドル級戦(暫定王座):
王者デビット べナビデス(米)判定3対0(117-111、116-112、115-113)挑戦者カレブ プラント(米)

*26戦全勝(23KO)という素晴らしい戦績を持ち、今回が暫定ながらも3度目の世界王座君臨となるべナビデス。あのサウル アルバレス(メキシコ)と対戦経験を持つ前IBF王者プラントを迎え初防衛戦+カネロ(アルバレスのニックネーム。スペイン語でシナモンという意味。)への挑戦権を賭け対戦する事になりました。

先手を取ったのは、打ち気満々のプラント。パンチの回転力で試合を優位に進みていきます。後手に回りながらも、徐々にギアを上げていったべネビデスはその強打で対抗。中盤以降ペースを奪い、8回にはライバルをグロッキー状態に陥れます。しかしプラントも完全にペースを譲ることなく大奮戦。最終的にはべナビデスの強打と体格差が上回る形となりましたが、敗者の健闘も大いに称えられる好試合でした。

念願のアルバレスとの一戦に向け前進したべナビデス。しかしカネロとの実力差はかなりありそうです。

下記はべナビデスを含めた、2023年3月29日時点でのスーパーミドル級王者たちとなります。

WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数5)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ
/5)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/4)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/1)
IBF:サウル アルバレス(メキシコ/1)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/2)
WBO(暫定):ジョン ライダー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

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オコリー、指名挑戦者を退けV3(WBOクルーザー級)

2023年03月28日 05時37分53秒 | 世界ボクシング

先週末25日・土曜日、英国で行われた試合結果です。
WBOクルーザー級戦:
王者ローレンス オコリー(英)判定3対0(119-108、117-110、116-112)挑戦者デビット ライト(ニュージーランド)

*プロモーションの問題から、昨年2月末以来の実戦となったオコリー。その強打と体格差から、南太平洋からやってきた指名挑戦者を終始圧倒。しかし後半戦になると、不必要なクリンチを繰り返し減点を科させる有様。長身(196センチ)と長いリーチ(210センチ)、そしてパンチ力(73.68パーセント)を活かし切れていないようです。今後の成長と活躍に期待する事にしましょう。

2023年3月28日現在の、オコリーを含めたクルーザー級王者たちの顔ぶれは下記にようになります。

WBA:アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数3)
WBC:バドゥ ジャック(スウェーデン/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/0)
WBO:ローレンス オコリー(英/3)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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あの試合から30年(IBFバンタム級)

2023年03月27日 05時55分52秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の1993年3月27日、フランスで行われた試合結果です。
IBFバンタム級戦:
王者オーランド カニザレス(米)TKO11回1分32秒 挑戦者クラレンス アダムス(米)

若干18歳の挑戦者が、既に世界王座を10度の防衛に成功していた絶対王者に大善戦。驚くことに前半戦は若き挑戦者が主導権を握り、優位に試合を進めていきました。しかし常勝将軍が中盤以降意地を見せ逆転勝利に成功。カニザレスが苦しみながらもアダムスを退け、1988年7月に獲得した王座の11度目の防衛に成功しています。

(フランスのリングで拳を交えたカニザレス(右)とアダムス(左)/ Photo: Youtube

今でも不思議に思うのですが、カニザレス、アダムス共にアメリカ国籍の選手で、母国を中心にリング活動を行っていました。興行上の都合というのは分かるのですが、既に実力が認知されていたカニザレスと、将来の世界王者候補として名前が挙がっていたアダムスによる一戦が、なぜ両者に縁のないフランスで行われたのでしょうかね?

カニザレスがこの後、バンタム級の連続防衛記録を打ち立て同級を去っていきました。アダムスは苦い敗戦や引き分けを経験。2000年3月にスーパーバンタム級で世界のベルト(WBA)を腰に巻くことに成功しています。驚くことに怪童アダムスは、カニザレスと対戦するまでにすでに27度もプロのリングに上がっていました。

(若き日(10代)のアダムス。腰に巻かれているのはWBC米大陸のベルトです。)/ Photo: African Ring

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セルジオ マルティネスが再起6連勝、等など(色々:03‐26‐23)

2023年03月26日 05時41分57秒 | 世界ボクシング

最近(2023年3月26日ごろ)のニュースです。

1)元WBCスーパーウェルター級、WBC/WBOミドル級王者セルジオ マルティネス(亜)が先週21日、10年ぶりに母国アルゼンチンのリングに登場。コロンビアの中堅選手ジョン テヘランに87秒で勝利を収めました。

2020年8月に6年2ヵ月ぶりにリングに復帰してきたマルティネス。再起後の戦績を6戦全勝(4KO)に伸ばしています。すでにWBAミドル級の2位にランクインしている48歳の元世界王者。世界挑戦まではこぎ着けそうな感じですね。

2)約150キロという巨漢の持ち主ジャレル ミラー(米)が今月18日、アラブ首長国連邦のリングで幻の元WBAヘビー級王者ルーカス ブラウン(豪)と対戦。6回TKO勝利を収めています。

本来なら2019年6月に、当時の3団体統一王者アンソニー ジョシュア(英)に挑戦する予定だったミラーですが、薬物検査に引っ掛かりその機会を失っています。ミラーの代役としてジョシュアに挑戦したアンディー ルイス(米)が大番狂わせを演じ、一時的ではありますが世界ヘビー級のベルトを腰に巻いていました。

ブラウンは2016年3月に、当時のWBAレギュラー王者ルスラン チャガエフ(ウズベキスタン)に勝利を収めるも、試合後のドーピング検査に引っ掛かり、世界王座奪取は幻に。今回の中東での対決は、問題児同士による一戦だったことになりますね。

3)昨年師走に、現WBAヘビー級レギュラー王者ダニエル デュボア(英)に地獄の入り口を見せたケビン レリーナ(南ア)。5月13日の元WBAクルーザー級王者リヤド メルウィー(ベルギー)を相手に再起戦を行います。レリーナ、メルウィー共にクルーザー級ではかなりの実力者として知られています。WBCの18番目の王座を目指すのではなく、従来のクルーザー級で活躍していって貰いたいものです。

4)来月8日に、米国ニュージャージー州のリングで大一番に臨む吉野 修一郎(三迫)。これまで保持していたOPBF(東洋太平洋)、WBOアジア太平洋のライト級王座を返上しています。

5)昨年6月に英国のリングでIBFスーパーフェザー級王座を失った尾川 堅一(帝拳)。今度の土曜日、4月1日にクライ セッタポン(タイ)を相手に再起戦を行います。

6)同じ興行で、昨年11月に世界初挑戦失敗に終わっている岩田 翔吉(帝拳)も再起戦を予定。比国のジェローム バロロと拳を交えます。

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今週末の試合予定

2023年03月25日 05時11分27秒 | 世界ボクシング

2023年3月最終週末の主な試合予定です(2023年3月25日から31日まで)。

25日 土曜日
英国
WBOクルーザー級戦:
王者ローレンス オコリー(英)対 挑戦者デビット ライト(ニュージーランド)

米国カリフォルニア州
スーパーライト級戦(12回戦):
ホセ カルロス ラミレス(米)対 リチャード コミー(ガーナ)

米国ネバダ州
WBCスーパーミドル級戦(暫定王座):
王者デビット べナビデス(米)対 挑戦者カレブ プラント(米)

29日 水曜日
後楽園ホール
OPBFスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
森 武蔵(志成)対 渡邉 卓也(Dragon Aoki)

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「フルトン対井上」戦が延期に(2団体スーパーバンタム級)

2023年03月24日 05時17分16秒 | 世界ボクシング

5月7日、横浜アリーナで予定されていた試合です。
2団体スーパーバンタム級戦:
WBC/WBO王者スティーブン フルトン(米)対 挑戦者井上 尚弥(大橋)

*今年のゴールデンウィークを締めくくる筈だった世界が注目する大一番。試合開催までちょうど約一ヵ月半となっていましたが、井上の拳の負傷により延期に。初夏を目途に、首都圏で再スケジュールされる見通しです。

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堤、快勝で2度目の防衛に成功

2023年03月23日 05時11分44秒 | 日本ボクシング

今週20日・月曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本バンタム級戦:
王者堤 聖也(角海老宝石)TKO7回1分41秒 挑戦者南出 仁(セレス)

*昨年6月に王座を獲得した堤。今回は指名挑戦者南出を迎え2度目の防衛戦を迎える事になりました。絶好調の堤は初回、2回とダウンを奪い、早々とペースを把握。その後も優勢に試合を進めていき5回にもダウンを追加。そして7回、連打をまとめた所でレフィリーストップ。王者が最強挑戦者に快勝し、防衛記録を伸ばしています。

2つの引き分けをはさんではいますが、無敗記録を10(8勝2引き分け)に伸ばした堤。8勝の内、KO/TKO勝利が7というのも非常に魅力的です。今後の活躍が大いに期待できるのではないでしょうか。

2023年3月23日時点では世界王者ゼロのバンタム級戦線ですが、同級のタイトル保持者たちを確認しておきます。

WBA:空位
WBC:空位
IBF:空位
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/防衛回数0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/2)
日本:堤 聖也(角海老宝石/1)

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兄弟同日奪取なるか!?(世界ミニマム級x2)

2023年03月22日 05時43分33秒 | 世界ボクシング

4月16日、東京都代々木第2体育館で予定される試合です。
WBCミニマム級戦:
王者パンヤ プラダブスリ(タイ)対 挑戦者重岡 優大(ワタナベ)

*今回が4度目の防衛戦となるパヤンは39勝(23KO)1敗の戦績の持ち主で、2014年1月にプロでの初陣を果たしています。2019年10月にプロデビューを果たしている優大は6戦全勝(4KO)。必ずしも戦績がものを言う世界ではありませんが、これだけ経験の差があるとちょっとね。

IBFミニマム級戦(暫定王座決定戦):
重岡 銀次郎(ワタナベ)対 レネ マーク クアルト(比)

*8勝(6KO)1無効試合という戦績を残してきた銀次郎が対戦するのは、昨年7月まで同王座を保持していたクアルト。21勝(12KO)3敗2引き分けという戦績の持ち主ですが、何故だか銀次郎の場合は経験値の差は関係なく感じてしまいます。

約一ヵ月後に重岡兄弟が世界の檜舞台に立ちます。注目はやはり、兄弟が揃って世界のベルトを腰に巻けるかどうかという事。容易ではありませんが、決して低い確率ではないのではないと思います。

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