DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

「この階級、この選手」のおさらい(ミニマム級編)

2020年05月31日 14時07分00秒 | ボクシングネタ、その他雑談

「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」

上記の見出しで始まった「この階級、この選手」。先週25日でようやく終了することが出来ました。2014年7月24日に最軽量級であるミニマム級から始めましたが、各階級で一体どんな選手を選出してきたのでしょうか。振り返って見ましょう。

ミニマム級で選んだ選手は何とリカルド ロペス(メキシコ/2014年7月24日付け)のみ。どうやら記憶違いのようで、一階級三人体制を取ったのは2階級上のフライ級からでした。

今振り返って、ロペス以外の選手をミニマム級で選ぶとしたら誰になるでしょう。4団体の王座を順次獲得していき、南アフリカやメキシコでも試合を行ってきた高山 勝成(寝屋川石田)は当然挙げられることになるでしょう。しかし井岡 一翔(Reason大貴)、八重樫 東(大橋)やローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)等、日本のリングで活躍したすばらしい選手はいるのですが、「この階級」で一番活躍したとなると別問題。ミニマム級に限って言えば、印象に残った選手を選出するのは中々難しいものです。日本王座の防衛記録を保持しているロッキー リン(ロッキー)や、元世界1位のアラ ビラモア(比)等、やはりロペスに関わりのあった選手が頭を過ぎります。

軽量王国タイからも、現WBC王者ワンヘン メナヨーシンやノックアウト CP フレッシュマートなど、中々の選手が出現していますが、どうもイマイチ印象に残りません。ロペスと同時代のIBF王者ラタナポン ソーウォラピン(タイ)や、現在、母国ニカラグアでプロモーター業を営んでいる ロセンド アルバレスも同級を代表する実力者たちでしたね。

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今週末の試合予定

2020年05月30日 18時38分29秒 | 世界ボクシング

2020年5月最終週末の主な試合予定です。

30日 土曜日
ドミニカ
WBAラテン・スーパーフライ級王座決定戦:
ノルベルト ヒメネス 対 エレサイザー アキノ(共にドミニカ)

WBAラテン・ライト級戦:
王者ジャクソン マルティネス 対 挑戦者ホセ ガルベス(共にドミニカ)

*コロナウィルス対策も完了し、前日計量と試合を迎えるだけとなってい今回の興行。直前になってドミニカ政府が開催を認めなかったため、残念ながら中止となってしまいました。タイトルがかかったボクシングの興行が行われるのが久しぶりだったので、かなり残念です。来月から予定されている興行は、是非予定通りに開催してほしいものです。

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「ロッキー」になれた男

2020年05月29日 19時03分16秒 | ボクシングネタ、その他雑談

ウラジミール クリチコ(ウクライナ)の記事を書いているとき、気になった選手がいました。その選手とは、ウラジが世界王座になる前に敗戦を喫したロス ピュリティ(米)。ウラジは1998年12月、無名のロス ピュリティ(米)を相手にスタミナ不足をさらけ出し11回TKO負け。1996年アトランタ五輪金メダリストにとり、プロ25戦目にして初の黒星となりました。その試合でピュリティは番狂わせの主人公になると同時に、ウラジが保持していたWBCインターナショナル王座を手中に収めています。

(ウラジミール クリチコを破り、WBCインターナショナル王座を獲得したピュリティ)

ウラジのピュリティ戦までの戦績は24戦してすべてが白星。ピュリティも24度の勝利を挙げていましたが、同時に13もの黒星と、1つの引き分けを経験していました。アマチュアのスーパーエリートで、プロでも世界王者候補の筆頭と挙げられていたウラジを破ったピュリティですが、それ以前にも世間を驚かせる試合を行っています。ウラジと対戦する4年半前ピュリティは、元WBO王者王者トミー モリソン(米)と対戦。その試合では何と2度のダウンを奪うなどして引き分けという結果を残してしまいました。

終身戦績は31勝20敗3引き分けと並み以下のピュリティでしたが、拳を交えた相手は、ウラジ、モリソン、ブライアン ニールセン(デンマーク)、カーク ジョンソン(カナダ)、ハシム ラクマン(米)、マイケル グラント(米)、コーリー サンダース(南ア)、ラリー ドナルド(米)、クリス バード(米)、ビタリ クリチコ(ウクライナ)、エディー チェンバース(米)と、後の世界王者や、世界王座挑戦者の名前がズラリと並んでいます。そんな強豪たちと対戦したピュリティですが、喫した20の敗戦の内、17試合は判定まで粘っています。驚異的なタフネスといっていいでしょう。

ピュリティが獲得した王座はウラジから奪取したWBCインター王座だけでしたが、運がよければ更なる上のベルトを目指す事が出来たかもしれませんね。現代の「ロッキー」に成りえなかったピュリティ。敗戦を重ねながら実力を蓄えていくたたき上げの選手。もっと出てきてほしいですね。

実をいうとこのピュリティ、一度後楽園ホールで試合を行っています。1990年10月に来日し、当時日本を拠点としていたソウル五輪銅メダリストのアレクサンダー ミロシニチェンコ(カザフスタン)と対戦。6回TKOで敗れています。薄いとはいえ、日本との縁があった方なんですね!何かうれしい。引退から10年経った現在、米国・カンザス州で家族と平穏に暮らしているそうです。

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もう一週間延期に(色々:05‐28‐20)

2020年05月28日 22時23分17秒 | 世界ボクシング

最近(2020年5月28日ごろ)のニュースです。

1)本来なら先週末23日にメキシコで行われる予定だった元IBFスーパーウェルター級王者カルロス モリナ対ミッチー ムニョス(共にメキシコ)戦。今週末30日に延期となっていましたが、ここにきてもう一週間延期となるようです。来週末6月6日には、是非行われてほしいものですね。

2)メキシコの興行は延期となりましたが、30日にはカリブ海に浮かぶドミニカで2大タイトル戦が予定されています。一つ目はノルベルト ヒメネス(ドミニカ)が、同国人のエレサイザー アキノと現在空位のWBAラテンのスーパーフライ級戦。もう一つは、ジャクソン マルティネス(ドミニカ)が同国人ホセ ガルベス(Galvez)を相手に、保持する同ライト級王座の2度目の防衛戦となります。

3)来月からは本場アメリカでも徐々にボクシングの興行が再開されるようです。その中で代表的なものは、WBOフェザー級王者シャクール スティーブンソン(米)がプエルトリコのフェリックス カラバロと無冠戦で対戦するもの。この試合は週末ではなく、9日(火)にラスベガスで行われます。

4)その2日後の11日には、元WBOスーパーバンタム級王者ジェシー マグダレノ(米)もまた、ラスベガスで試合を行うようです。

5)初めて世界ヘビー級王座を獲得してから30年以上経ち、現役を退いてから15年の歳月が流れたマイク タイソン(米)。53歳になった今でも、まだまだボクサーとして商品価値は高いようです。ここ数週間、様々な相手がタイソンとエキシビションマッチをしたいと名乗りを挙げていますが、遂に現役の世界王者タイソン フューリー(英)までその対戦者候補の一人として挙げられるようになってきました。

6)WBOスーパーフライ級王者井岡 一翔(Reason大貴)対前WBOフライ級王者田中 恒成(畑名)戦が実現に向け、動き出しているそうです。

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実現するのか!?(WBOフライ級)

2020年05月27日 18時30分04秒 | 世界ボクシング

8月1日、後楽園ホールで予定される試合です。
WBOフライ級王座決定戦:
中谷 潤人(MT)対 ジャーメル マグラモ(比)

*本来なら4月4日に後楽園ホールで行われる筈だった一戦。その戦いはコロナウィルスの影響で延期となっていました。現在のところ、8月1日開催というのは決定ではありませんが、その方向で話が進んでいるようです。

中谷の戦績が20戦全勝(15KO)なら、マグラモのそれは24勝(20KO)1敗。この両者が対戦すれば好試合になることは間違いない筈。ボクシングファンとしては、これ以上は待てません!是非2ヶ月後に実現してほしいですね。

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「Best I faced」:ウラジミール クリチコ(05‐26‐20)

2020年05月26日 18時18分15秒 | ボクシングネタ、その他雑談

米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。今回は一昨日「この階級、この選手」で登場したウラジミール クリチコ(ウクライナ)が2014年師走に同誌に回答したものになります。

(母国ウクライナの国旗を背負うウラジ。右は実兄ビタリ)

ジャブの名手(Best Jab):
クブラト プーレフ(ブルガリア)。武骨なイメージがあるプーレフですが、ジャブの名手ウラジから「一番のジャブの使い手だった」と称されています。そのジャブで、予定されるアンソニー ジョシュア(英)を撃退出来るのでしょうか。

防御の技術(Best Defence):
トニー トンプソン(米)。2008年と2012年に対戦し、両試合ともウラジがTKO勝利を収めています。ウラジが快勝したにも関わらず、「とてもパンチが当てづらかった」とコメントを残しています。

頑丈なアゴ(Best Chin):
サムエル ピーター(ナイジェリア)。2005年にウラジが世界王座に返り咲く前に対戦。ウラジのパンチでグラつきながらも、最後までダウンを拒んだ後のWBC王者。

パンチのスピード(Fastest Hands):
エディ チェンバース(米)。2010年春に対戦し、最終回にチェンバースを仕留めたウラジ。他にデビット ヘイ(英)や、スルタン イブラギモフ(露)の名前を挙げています。

足の速さ(Fastest Feet):
ヘイ。ヘイのフットワークの速さと技術を評価。

賢さ(Smartest):
イブラギモフ。このイブラギモフはシャノン ブリッグス(米)から世界王座を奪い、イベンダー ホリフィールド(米)を破り、王座の防衛に成功しています。

強さ(Strongest):
ピーター。「まるでレンガのようだった」とコメント。

パンチ力(Best Puncher):
コーリー サンダース(南ア)。2003年にウラジの第一次政権を打ち崩した選手。「25年間戦ってきて、サンダースほどパンチのある選手はいなかった」、との事。

技術者(Best Skills):
イブラギモフ、ヘイ、トンプソン。

総合(Overall):
この項目については、引退後に答えたいそうです。

*このインタビューから2年半後に引退を表明したウラジ。彼は一体誰を総合力№1の対戦者として選ぶのでしょうか。

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やっと終わった...。

2020年05月25日 18時48分57秒 | ボクシングネタ、その他雑談

「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」

という序文で始まる「この階級、この選手」。昨日のウラジミール クリチコ(ウクライナ)をもって、ようやく全17階級で各階級3人ごとの紹介が終わりました。この企画を始めたのが2014年7月24日。初回は当然の如くリカルド ロペス(メキシコ)に登場して貰いました。その第一回から6年近くの歳月を費やして最終回を迎える事が出来たんですね。ヤレヤレです。

さあ一段落したところで、次の企画をボチボチと始めましょうか。

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この階級、この選手(ウラジミール クリチコ:ヘビー級③)

2020年05月24日 09時36分23秒 | ボクシングネタ、その他雑談

1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。

イベンダー ホリフィールド(米)、レノックス ルイス(英)と続いたヘビー級。最後を締めるのは、ホリフィールド、ルイスの後の時代に活躍したウラジミール クリチコ(ウクライナ)になります。

(ヘビー級最期を飾るのはウラジミール クリチコ)

ホリフィールド、ルイス同様にオリンピックに出場し、メダルを獲得したウラジ。プロ入り後は69度の実戦を行い、敗れたのは僅か5度。世界王座に就く事2度。2度目の王座時代には3団体の王座を統一し、2つの王座時代合わせて23度もの防衛に成功。記録だけ見ると、ホリフィールドやルイスのそれを上回っていると言っても過言ではないでしょう。しかし私(Corleone)にとって、なぜだか負けた試合の方が強く印象に残っている選手です。

1996年11月から2017年の4月までリングに上がり続けたクリチコですが、敗れたのは5度で、その内4度はKO/TKO負けを喫しています。その内訳を見てみると、まずは世界王者になる前の1998年12月、無名のロス ピュリティ(米)を相手にスタミナ不足をさらけ出し、11回逆転TKO負け。その後、兄ビタリからWBOヘビー級王座を番狂わせのTKO勝利で獲得していたクリス バード(米)から王座を奪ったウラジ。フランソワ ボタ(南ア)、レイ マーサー(米)、ジェイミー マククライン(米)等強豪を退け安定王者の風格が漂い始めていました。そんな矢先、強打のコーリー サンダース(南ア)の強打の前に3分27秒で沈められたウラジ。またしてもセットバックを余儀なくされてしまいました。

 

(格下ピュリティにまさかの不覚を取ったウラジ)

サンダースに撃沈されてから13ヵ月、WBO王座決定戦に出場したウラジは、強打のレモン ブリュースター(米)と対戦。不用意な打ち合いに応じてしまったウラジは、中盤戦でストップ負けを喫してしまいました。

(サンダースに沈められたウラジ)

スタミナ不足、打たれ脆さと弱点を突かれ敗戦を重ねていったウラジ。しかしエリートボクサーの外見とは裏腹に、精神的にはタフなようでした。負けても負けても再起戦のリングに上がり、それまで以上にボクシングを向上させていき、遂に世界王座返り咲きを果たしました。2006年の春に再びバードと対戦し、その時は前戦以上にライバルを圧勝。IBF王者として2度目の世界ヘビー級王座の座に就くことに成功。

(ウラジが世界王座に返り咲いた一戦、対バードとの再戦)

話は前後しますが、ウラジはバードとの再戦の前に、後のWBC王者、強打とタフネスを備えたサムエル ピーター(ナイジェリア)と世界王座への挑戦権を賭けて対戦しています。この試合では3度のダウンを喫したウラジですが、ピーターをダウン寸前に追い込むなどして明白な判定勝利を収めています。この試合を見た私は、「スタミナもつき、倒れても立ち上がってくるウラジには、もう怖いものはないだろう」と確信しました。

2006年4月に世界王座に返り咲いたウラジ。その王座を何と2015年11月までを守り続けまし。ウラジを王座から引きずり降ろしたのは、現WBC王者のタイソン フューリー(英)。198センチと長身のウラジですが、フューリーはそれを上回る206センチ。中盤戦まではその長身選手のアウトボクシングに戸惑いを見せたウラジ。終盤戦に追い上げるも事既に遅し。僅差の判定負けを喫したウラジは、長きに渡り守り続けた王座と遂に決別することになりました。

(大型フューリーの前に、最後までペースを握れなかったウラジ)

本来ならフューリーとの再戦が即行われる予定でした。しかし情緒不安定なフューリーは戦わずして世界王座を返上。その王座を受け継いだのは、フューリーの同胞で、現在3つのヘビー級王座を保持しているアンソニー ジョシュアになります。標的が変更となったウラジがジョシュアに挑戦したのは2017年の4月。ウラジも素晴らしいボクシングを見せましたが、時の勢いというのでしょうか、ジョシュアがウラジを若干上回り勝利。クリチコ弟はその試合を最後に現役から退くことになりました。

(ウラジ対ジョシュア。ヘビー級世代交代の瞬間)

ウラジミール クリチコが獲得した王座(獲得した順):
WBCインターナショナル・ヘビー級:1998年2月14日獲得(防衛回数2)
WBAインターコンチネンタル・ヘビー級:1999年7月17日(3)
欧州ヘビー級:1999年9月25日(1)
WBCインターナショナル・ヘビー級:2000年3月18日(0)
WBOヘビー級:2000年10月14日(5)
WBAインターコンチネンタル・ヘビー級:2003年8月30日(1)
NABF/NABOヘビー級:2005年9月14日(0)
IBF/IBOヘビー級:2006年4月22日(18)
WBOヘビー級:2008年2月23日(14)(2団体統一ヘビー級)
WBAヘビー級:2011年7月2日(8)(3団体統一ヘビー級)

ウラジが負けた試合ばかり挙げてきましたが、その実力と実績は歴代ヘビー級王者たちと比べても決して劣らないものでした。一度敗れているブリュースターにもきっちりと借りを返し、ロシアの技巧師スルタン イブラギモフやフューリーやジョシュアの先輩にあたるデビット ヘイを問題にせず次々に王座を吸収。カルビン ブロック、レイ オースティン、ハシム ラクマン、エディ チェンバース、トニー トンプソン等当時の米国の一線級を次々に撃破。ジョシュアの王座への挑戦が決まっているクブラト プーレフ(ブルガリア)や、WBC暫定王座へ挑戦するアレクサンデル ポベトキン(露)もウラジの軍門に下っています。

 

(フューリー、ジョシュアの一世代前のヘイには快勝)

その体格と活かした頭脳的なボクシングは、「安定度は抜群だか試合がつまらない」と長らく非難されていましたが、それこそは逆にウラジにとり最大限の誉め言葉だったのではないでしょうか。

ウラジはいくつかのヘビー級の記録も更新しています。2つの王座時代を合わせると、その政権はヘビー級史上最も長く、合計防衛回数23も、ジョー ルイス(米)の打ち立てた25度に次ぐもの。ウラジは29度世界ヘビー級戦に登場しましたが、それはヘビー級史上最多。試合自体はファンの納得するものではなかったかもしれませんが、ウラジの築いた記録は、彼が超一流であったという何よりもの証でしょうね。

(元WBO、WBC王者で現在はウクライナの首都キエフの市長である実兄ビタリと)

引退してまだそれほど立っていないため、ちょくちょくと現役復帰説が流れます。近い将来、またウラジが「現役復帰へ向け再始動」というネタが飛び交うでしょう。しかしないでしょうね、彼が再び正式な試合を行うという事は。

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今週末の試合予定

2020年05月23日 14時25分41秒 | 世界ボクシング

2020年5月第四週末の主な試合予定です。

*今週末には何らかのボクシングの興行が行われるかと思っていたのですが。先週に引き続き、まだまだボクシング関係者、ファンにとり寂しい週末が続きそうです。

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「Best I faced」:リディック ボウ(05‐22‐20)

2020年05月22日 18時14分45秒 | ボクシングネタ、その他雑談

米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。

イベンダー ホリフィールド(米)、レノックス ルイス(英)、マイク タイソン(米)と、ボクシング史に残るヘビー級の名選手が続きました。今回の主人公は、タイソンとの対戦はありませんでしたが、ホリフィールドとは3度拳を交え、ルイスとはアマチュア時代に対戦したリディック ボウ(米)。一度は統一ヘビー級王座の座に輝きながらも、精神的弱さのために未完の大器に終わってしまったボウ。果たしてボウは、それぞれのカテゴリーに誰を選んだのでしょうか。

ジャブの名手(Best Jab):
ピンクロン トーマス(米)。ボウが世界王者になる前に対戦した元WBC王者。

防御の技術(Best Defence):
イベンダー ホリフィールド(米)。1990年代前半に3度対戦し、どの試合でも大激戦を演じた好敵手を選出。ヘビー級としては体格で劣るホリフィールド。ホリフィールドと言えば気持ちで戦う選手と思われがちですが、確かな防御技術がなければ、最重量級であれほど長い間戦い続けられなかったでしょうね。

頑丈なアゴ(Best Chin):
ホリフィールド。この事は、ボウとホリフィールドの三部作をご覧になれば嫌でも分かります。

パンチのスピード(Fastest Hands):
ホリフィールド。ホリフィールドはパンチのスピードに加え、放つ力にも強弱をつけ、なおかつ多彩なコンビネーションを放ってきたそうです。

足の速さ(Fastest Feet):
この項目で、特に印象に残った選手はいなかったようです。

賢さ(Smartest):
ここでもホリフィールド。

強さ(Strongest):
やはりホリフィールド。

パンチ力(Best Puncher):
ハービー ハイド(英)。1995年に、まだまだマイナー団体だったWBOの王者ハイドに挑戦したボウ。この試合でボウは、英国人をバッタバッタと倒しまくりましたが、ハイドを倒しきらなければ、自分が倒されたと述べています。

技術者(Best Skills):
ホリフィールド。プロで44試合行ったボウですが、技術でホリフィールドを上回った選手はいなかったそうです。

総合(Overall):
当然の如く、ホリフィールドを挙げています。

 

(ボウ対ホリフィールドの第一戦のポスター)

*ボウがホリフィールドをここまで評価したことは、当然のような気がします。そういえばタイソンもルイスもホリフィールドを高く評価していましたね。

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