DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

拓真、世界奪回に向け好発進(OPBFバンタム級)

2021年01月31日 05時50分20秒 | 世界ボクシング

今月14日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)バンタム級戦:
挑戦者井上 拓真(大橋)負傷判定9回2分25秒(3対0:90-81、89-82x2)王者栗原 慶太(一力)

*2021年の日本ボクシング界のスタートが切って落とされました。まだまだコロナウィルスがしぶとくつきまとっていますが、そんな中、新年早々に日本のボクシングの聖地で好カードが実現しました。

2019年11月に行われたWBCバンタム級内での王座統一戦に敗れて以来の実戦登場となった拓真。世界王座への返り咲きを目指すための再出発のスタートで、15勝の内13ものKO/TKO勝利を積み重ねてきた強打者栗原との対戦を選びました。

これが拓真の本来の実力なのでしょうか?危険なパンチを備えた栗原の強打を持ち前の機動力で見事にシャットアウト。栗原が初回に偶然のバッティングで左目上をカットしてしまい、試合はその傷のために、負傷判定という中途半端な形で終わってしまいました。しかし試合内容は挑戦者のワンサイドであり、また、拓真が世界奪回に向け順当な再スタートを切ったという事実を物語るには十分な内容だったでしょう。

スーパーフライ級に続いてOPBF王座の獲得に成功した拓真。コロナウィルスのため、世界戦早期実現は難しいかもしれませんが、今まで以上に拓真には期待できそうです。

ジョー小泉氏のFightnewsでの情報によると、今回の興行には、679人の観衆が会場に詰め掛けたそうです。後楽園ホールの集客数は1600人だそうです。ありがたい事ですよね、緊急事態宣言の中、これだけのお客さんが足を運んでくれたという事は。

拓真、尚弥の井上兄弟を含めたバンタム級王者たちの、2021年1月31日現在の顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC(休養):ノルディ ウーバーリ(仏/2)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/2)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):井上 拓真(大橋/0)
WBOアジア太平洋:比嘉 大吾(Ambition/0)
日本:鈴木 悠介(三迫/0)

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今週末の試合予定

2021年01月30日 05時36分33秒 | 世界ボクシング

2021年1月最終週末の主な試合予定です。

30日 土曜日
米国・カリフォルニア州
IBFスーパーミドル級戦:
王者カレブ プラント 対 挑戦者カレブ トゥルアックス(共に米)

*今週末にあたる1月最終週から2月の第一週にかけて行われる大きな興行は上記の一試合のみのようです。しかし世界各地では、4回戦、6回戦、そして8回戦を中心とした中小規模の興行が数多く開催される予定です。

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WBAヘビー級戦は予想通り中止に(色々:01‐29‐21)

2021年01月29日 05時17分23秒 | 世界ボクシング

最近(2021年1月29日ごろ)のニュースです。

1)本来なら現地時間の今晩(日本時間の30日のお昼ごろ)、米国・フロリダ州で行われる予定だったWBAヘビー級王座統一戦、レギュラー王者マヌエル チャー(独)対暫定王者トレバー ブライアン(米)の一戦は、予想通りに中止となっています。この試合の興行者であるドン キング氏は、4月に再度両者による対戦の実現を試みるようです。でもまあ、結局はそれも実現しないでしょうね。

今回はチャーとの対戦は消滅してしまったブライアンですが、代わりに、元WBC王者バーメイン スタイバーン(カナダ)と拳を交えるようです。その試合に、何らかのタイトルが争われるかは未定です。

2)裁判所の判定により、2014年にWBAヘビー級王座への挑戦権を獲得しているフレス オケンド(米)。同年7月以来試合を行っていないため、WBAのランキングからは同団体のルールにより除名されていました。「チャー対ブライアン」戦が開催されるとの情報が出て以来、この試合を法的に中止しよと試みていたようです。何をやるもの本人の自由ですが、7年近く実戦を行っていないオケンド。そんな事をして一体何になるんでしょうかね?

2014年に行われたルスラン チャガエフ(ウズベキスタン)戦以降、何度も世界戦出場の機会が組まれました。それらの試合、半分ぐらいはオケンドの対戦相手の都合により中止となってきました。この間、気持ちが折れてしまった部分もあったでしょうが、無冠戦にでも出場していればよかったんですがね。3度の世界ヘビー級王座に挑戦してきたオケンド。この春で48歳の誕生日を迎える事になります。

3)WBAヘビー級王座統一戦と同じリングで、WBAクルーザー級王者ベイビュート シュメノフ(カザフスタン)がラファエル マーフィー(米)を相手に防衛戦を予定していました。しかしこの試合は、シュメノフが試合出場に難色をしましたために中止となっています。何とまあ、ヤレヤレですね。

4)今月23日、ジャスティン パウルド(米)と防衛戦を予定していたWBAライト級暫定王者のローランド ロメロ(米)。その一戦はパウルドが前日計量に失敗したため中止となっています。

5)先月26日、マイク ガブロンンスキー(米)を相手にWBAスーパーミドル級の暫定王座の初防衛戦に臨む予定だったデビット モーレル(キューバ)。モーレルが前日計量に失敗しましたが、両者は無冠戦で対戦。体重超過のモーレルが圧倒的な力量差を見せつけて勝利を収めています。しかしあろうことかにWBAはモーレルの暫定王座の剥奪を行わず。噂によるとモーレルを、そのままレギュラー王者に昇格させたそうです。

6)先月17日にコロンビアで行われる筈だったWBAライトフライ級のレギュラー王座戦。その試合は挑戦者だったヘスス シルベストレ(メキシコ)が前日計量で大幅に体重オーバーの失態を演じています。そのためその試合は、当然の如く中止となっています。

昨年末から今年にかけ、WBAは相変わらずゴタゴタニュースを定期的に提供してくれていますね。

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いいニュースではあるのですが(色々:01‐28‐21)

2021年01月28日 05時25分19秒 | 世界ボクシング

最近(2021年1月28日ごろ)のニュースです。

1)来月13日、IBFスーパーフェザー級王者ジョセフ ディアス(米)が、指名挑戦者のシャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)を相手に、昨年1月に獲得していた王座の初防衛戦を行います。実を言うとこの試合、ラヒモフがコロナウィルスの検査に引っかかり、延期/中止となった筈でした。しかしその後の2度に渡る再検査で陰性と判明。当初の予定通りにディアスに挑戦する事が決まっています。

今回の事件と言うのでしょうか、試合の当事者たちやボクシング関係者にとっていいニュースではあるのですが...、面白いというか、興味深いというのでしょうか。

2)WBA王者徐 燦(シュ チャン/中国)との王座統一戦を望んでいたジョシュ ワーリントン(英)。どうやらその一戦はお流れのようです。その理由として、WBAのフェザー級にはいまだにレオ サンタ クルス(メキシコ)がスーパー王者として君臨しているため、IBFが王座統一戦として認めなかっただからだそうです。長らくビックイベント出場を目指していたワーリントンですが、業を煮やしたのでしょうか、IBFフェザー級王座を返上。今後はWBC王者ゲリー ラッセル(米)への挑戦を含め、より名前のある選手との対戦を目指していくとの事です。

以前から来月13日に予定していたマウリシオ ララ(メキシコ)との一戦は、無冠戦として行うようです。

3)ここ1年あまり、コロナウィルスに振り回されてきたライトヘビー級王者のアルツロ ベテルビエフ(露)。3月30日にアダム デインズ(独)と防衛戦を行うようです。しかしその試合には、2019年10月に吸収したWBC王座は賭けられず、IBFタイトルのみの防衛戦になる可能があるようです。

4)元IBFスーパーバンタム級王者で、世界王座への返り咲きを目指す小國 以載(角海老宝石)と、以前その小國に勝利を収め、世界の檜舞台に立った経験を持つ和氣 慎吾(FRALE山上)。この国内きっての実力者同士による再戦が4月28日、後楽園ホールで行われることが発表されています。2016年2月以来の再戦となる両雄。初戦では和氣が10回TKO勝利を収め、先に世界挑戦を果たしています。しかし世界のベルトを腰に巻いたのは小國のみ。果たして今回のリマッチでは、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか。

5)2018年の師走にマカオのリングで井岡 一翔(Ambition)に勝利を収め、当時保持していたWBOスーパーフライ級王座の防衛に成功したドニー ニエテス(比)。その後何故だかリング活動から遠ざかっていました。このニエテスが4月3日、中東のドバイのリングに登場を予定。対戦相手は未定ですが、久々の実戦を行います。

6)2013年9月に、一翔が当時保持していたWBAライトフライ級王座に挑戦し、7回KO負けを喫している元WBAミニマム級王者ワンタイ シッモーセン(タイ)。3月13日に、同胞で、元WBCスーパーフライ級王者シーサケット ソールンビサイと対戦します。

シーサケット、ニエテスと、名前のある実力者が続々と登場するアジア、そして世界のスーパーフライ級戦線。WBA王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)とWBC王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)による王座統一戦も決行されるだけに、しばらくは目が離せないでしょう。

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キャンベル、3度目の正直ならず(WBCライト級:暫定王座)

2021年01月27日 05時43分58秒 | 世界ボクシング

今月2日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
WBCライト級王座決定戦(暫定王座):
ライアン ガルシア(米)TKO7回1分58秒 ルーク キャンベル(英)

*2017年9月にホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳)、そして2019年8月にワシル ロマチェンコ(ウクライナ)と、当時にライト級第一人者に挑戦したキャンベル。両試合とも最終回まで頑張りますが、念願の王座獲得はなりませんでした。

新年早々、3度目の世界挑戦の機会を得たキャンベルが対戦したのは、自身より10歳以上若い期待の新鋭ガルシア。将来のスーパースター候補相手に、ベテランがどこまで食い下がれるかに注目が集まりました。

2012年リオ五輪の金メダリストであるキャンベルは、その主武器である右ジャブで試合をリードしていきます。2回には左フックでダウンを奪うなどして試合のペースを奪ったように見えました。しかしそこからガルシアが若さと勢いで盛り返していきます。中盤に差し掛かるころにはガルシアが試合を完全にコントロール。最後はボディーで英国人からダウンを奪い、そのままゲームセット。米国人が21戦目(全勝18KO)にして暫定ながらも世界王座奪取に成功しました。

残念ながら「3度目の正直」が実現しなかったキャンベル。このまま終わってしまうには惜しい選手です。

 

ガルシア、ハニー、ロペスと、期待の新鋭が次々に世界のベルトを腰に巻いているライト級戦線。2021年1月27日現在の、同級の王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):テオフィモ ロペス(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジェルボンテ デービス(米/1)
WBA(暫定)ローランド ロメロ(米/0)
WBC:デビン ハニー(米/2)
WBC(暫定):ライアン ガルシア(米/0)
IBF:テオフィモ ロペス(米/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:吉野 修一郎(三迫/6)

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カネロ、早くも次戦が決定(2団体スーパーミドル級)

2021年01月26日 05時26分56秒 | 世界ボクシング

2月27日、米国・フロリダ州で予定される試合です。
2団体スーパーミドル級戦:
WBA/WBC王者サウル アルバレス(メキシコ)対 挑戦者アブニ イユリディン(トルコ)

*先月19日にアルバレスがカラム スミス(英)に勝利を収めて以来、実現が噂されていた一戦が正式に行われることが発表されています。アルバレスが怪我することなく無事にイユリディンの挑戦を退けた場合、5月の第一週末に、WBO同級王者ビリー ジョー ソーンダース(英)との王座統一戦に臨む予定だそうです

今回カネロ(アルバレスのニックネーム。スペイン語でシナモンという意味だそうです)に挑戦するイユルディン。WBCスーパーミドル級の1位にランキングされている選手です。これまでの戦績は21勝(12KO)2敗(1KO負け)の選手で、トルコ生まれのトルコ育ちと、生粋のトルコ人です(当たり前か)。

デビュー3戦目までは母国トルコで試合を行っていましたが、その後多くのトルコ系ボクサーが歩んでいるように、ドイツを中心にリング活動を展開していきます。米国、イタリア、メキシコ、そしてドミニカでの試合経験も積んできた中々の実戦派。2015年の夏に、元IBFライトヘビー級王者グレン ジョンソン(米)を破り、WBCインターナショナル・シルバーのライトヘビー級王座を獲得。同王座を4度防衛後、スーパーミドル級に降格し同じ王座を獲得しています。その後、純粋なWBCインターナショナル王座を獲得すると、クリス ユーバンク(英)が保持していたマイナー王座であるIBOタイトルに挑戦。しかし全く相手にならず、3回KO負けを喫してしまいました。

2019年2月には、当時空位だったWBC同級王座をアンソニー ディレル(米)と争いますが、善戦空しく9回負傷判定負け。その後実戦経験ゼロですが、今回のビックチャンスを手に入れています。これまでスーパーウェルター級からライトヘビー級までの強豪たちと戦いながら4階級制覇を達成してきたアルバレス。何が起こるか分からないのがボクシングなのですが、イユルディンが番狂わせを起こす姿はもちろん、善戦する予想する姿すらも想像できません。この試合が行われるのはちょうど一ヵ月ごになりますが、果たしてどんな試合内容と結果が待ち受けているのでしょうか。

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双子の明暗クッキリ(IBFライトフライ級ほか)

2021年01月25日 05時46分03秒 | 世界ボクシング

今月2日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
IBFライトフライ級戦:
王者フェリックス アルバラード(ニカラグア)TKO10回1分39秒 挑戦者ディージャイ クリエル(南アフリカ)

*2013年の大晦日に来日し、当時のWBAライトフライ級王者だった井岡 一翔(現WBOスーパーフライ級王者)に挑戦し、大差判定負けを喫しているアルバラード。2019年5月には世界王者として来日し、小西 伶弥(SUN-RISE)の挑戦を退け、現在保持している王座の初防衛に成功しました。その後、WBC王者寺地 拳四郎(BMB)との王座統一戦の話しもありましたが、自身の体調不良のためにあえなくキャンセル。コロナウィルスの影響もあり、今回の試合が小西戦以来久々の試合となりました。

アルバラードにとり、米国初上陸の試合となった一戦。挑戦者クリエルは、減量苦のためそれまで保持していたIBFミニマム級王座を返上し、同級に進出してきた選手。そんな実力者を相手に、ニカラグア人は2回、4回にダウンを奪うなどして終始挑戦者を圧倒。最後はしっかりとTKOで締め、2度目の王座の防衛に成功すると同時に、2021年初の世界戦の勝者のコールを受ける事にも成功しています。

WBO王者ソトとの王座統一戦の話しも出ているアルバラード。その両者を含めた2021年1月25日現在の王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/2)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/0)

 

WBAスーパーフェザー級戦(レギュラー王座):
挑戦者ロジャー グティエレス(ベネズエラ)判定3対0(113-112x3)王者レネ アルバラード(ニカラグア)

*2017年7月に対戦している両選手。初戦ではアルバラードが、ライバルを中盤に仕留め勝利。その勝利で勢いに乗ったのか、その後5連勝を経て念願の世界王座獲得に成功しています。

グティエレスはその後2連敗を喫するなど停滞した時期もありました。しかしその後持ち直し、今回の世界初挑戦+雪辱戦に駒を進めてきました。

リベンジに燃えるベネズエラ人は3回に2度のダウンを奪うなどして試合をリード。しかし苦労人グティエレスはジワジワとライバルに迫っていきます。ニカラグア人の反撃は目を奪うもので、11回終了時にはとうとう試合を五分まで持ち直すことに成功。しかしグティエレスは最終回、試合を決定づけるダウンを奪う事に成功。僅差の判定を手に入れると同時に、世界王座奪取に成功。そして3年半越しにライバルへの雪辱を果たすことにも成功しています。

新年早々大激戦を演じたグティエレスとアルバラード。両者が君臨している2021年1月25日現在のスーパーフェザー級の王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):ジェルボンテ デービス(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/0)
WBA(暫定):クリス コルバート(米/1)
WBC:ミゲル ベルチェル(メキシコ/6)
IBF:ジョセフ ディアス(米/0)
WBO:ジャメル ヘリング(米/2)
OPBF(東洋太平洋):三代 大訓(ワタナベ/4)
WBOアジア太平洋:ジョー ノイナイ(比/2)
日本:坂 晃典(仲里/0)

現在WBAの同級には3名の王者が並立しています。しかしWBA内での王座統一戦より、グティエレスとアルバラードによる第3戦目が組まれる可能性の方が高そうですね。

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意見番(2020年/日本国外編)

2021年01月24日 05時36分06秒 | ボクシングネタ、その他雑談

昨年2020年にその活躍が顕著だった選手を5名選んでみました。今回は日本国外の選手5名を紹介していきます。順番は、日本国内同様に、今年は軽い階級からとなります。

WBCミニマム級王者パンヤ プラダブスリ(タイ)/ 2020年の年間戦績は4勝(2KO)。世界戦1試合、地域王座戦1試合、無冠戦2試合に出場。

*何といっても、それまでの戦績が54戦全勝で、保持していた王座を12度防衛してきた同胞のワンヘン メナヨーシンに初黒星を与えた事は大きいでしょう。ワンヘン戦での勝利は決してフロックではなく、元々実力のあった選手。長期政権樹立には、当然の事ですが、まずは初防衛成功が大きな鍵となるでしょう。

 

WBAスーパーフライ級王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)/ 2勝(1KO)。

*もう過去の選手だと思われていたのですが、どうしてどうして。2月に安定政権を築いていたカリド ヤファイ(英)を一方的なTKOで下し、3年半ぶりに世界王座に復帰。10月にはこちらも実力者であるイスラエル ゴンザレス(メキシコ)を敵地で下し堂々の初防衛に成功。3月にはWBC王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)との王座統一戦が決まっています。

 

IBF/WBA/WBOライト級王者テオフィモ ロペス(米)/ 1勝(0KO)

*10月に、あのワシル ロマチェンコ(ウクライナ)を相手に番狂わせの判定勝利を収め3団体統一王者に昇格。ただ、あの試合はロマチェンコの戦い方があまりにも雑だったため、ロペスが勝利が収める事を出来ました。今でも思います、「なぜロマチェンコはあんなボクシングを展開したのだろうか?」と。

しかしロペスが現在のライト級の頂点に立っている事は疑いもない事実。決して悪い選手ではないだけに、対戦相手を慎重に選んでいけば防衛記録を伸ばしていく事は可能でしょう。

 

WBCクルーザー級王者イルンガ マカブ(コンゴ)/ 2勝(1KO)

*伝説の「フォアマン対アリ」戦が行われた地とはいえ、ボクシングの興行を場所としては僻地のコンゴ。その地で1月、12月と2度も世界戦を行った事実を評価します。また、コロナウィルスの影響でさらに日が当たらなくなってしまったクルーザー級の世界戦を定期的に出場した事もプラスですね。今年も定期的に防衛戦をこなしていって貰いたいです。

 

WBCヘビー級王者タイソン フューリー(英)/ 1勝(1KO)

*2月に、ディオンテー ワイルダー(米)を相手に、予想外の一方的な試合展開を演じ、世界王座に復帰したフューリー。ワイルダーとの第3戦目や、3団体統一王者アンソニー ジョシュア(英)との一戦が中々決まりませんが、腐らずにリング活動を行っていって貰いたいですね。個人的には現在のヘビー級ナンバー1はこのフューリー。次がワイルダーで、ジョシュアは3番手と見ます。 

 

昨年、2019年編で選出した選手は、WBOバンタム級王者ジョン リエル カシメロ(比)、WBOアジア太平洋スーパーバンタム級王者ジュンリエル ラモナル(比)、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ジョー ノイナイ(比)、WBAウェルター級王者マニー パッキャオ(比)、そしてヘビー級王座を獲得し、即失ったアンディー ルイス(米)です。比国勢が中心だった2019年でしたが、2020年はコロナウィルスの影響で、試合を行えなかった選手もいました。それらの選手を含め、今年2021年は定期的に試合に出場出来るようになって貰いたいものですね。

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今週末の試合予定

2021年01月23日 05時47分24秒 | 世界ボクシング

2021年1月第四週末の主な試合予定です。

23日 土曜日
米国・コネチカット州
WBOスーパーバンタム級戦:
王者アンジェロ レオ 対 挑戦者スティーブン フルトン(共に米)

WBAライト級戦(暫定王座):
王者ローランド ロメロ 対 挑戦者ジャスティン パウルド(共に米)

WBAスーパーバンタム級王座決定戦(暫定王座):
ライース アリーム 対 ビクター パシリャス(共に米)

29日 金曜日
米国・フロリダ州
WBAヘビー級王座統一戦:
レギュラー王者マヌエル チャー(独)対 暫定王者トレバー ブライアン(米)

WBAクルーザー級戦(レギュラー王座):
王者ベイビュート シュメノフ(カザフスタン)対 挑戦者ラファエル マーフィー(米)

一月も終盤に差し掛かり、ようやく休日ムードも終焉を迎えています。上記に載せた世界戦以外にも、日本やタイなどのアジア諸国で、北米(米国)、欧州(ベルギー、ドイツ)、ロシア圏(ロシア、カザフスタン)、アフリカのタンザニアなどでもボクシングの興行が予定されています。そして先週、先々週に引き続き、南米のアルゼンチンでも複数の試合が決行されます。何か勢いを感じますね、今年のアルゼンチンからは。

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注目選手を中心に(色々:01‐22‐21)

2021年01月22日 05時29分42秒 | 世界ボクシング

最近(2021年1月22日ごろ)のニュースです。

1)先月、カラム スミス(英)を破り、WBAスーパーミドル級タイトルの統一に成功すると共に、空位だったWBC同級王座も獲得したサウル アルバレス(メキシコ)。試合後、それまで保持していたWBAミドル級のスーパー王座を返上し、今後はスーパーミドル級での戦いに専念していく事を公言していました。気になるカネロ(アルバレスのニックネーム)の次戦ですが、来月末にもWBCの指名挑戦者であるアブニ イユリディン(トルコ)との防衛戦を行いたいとの意向を示しています。そして無事にイユリディンの挑戦を退けた場合、メキシコの祝日である5月の第一週末に、WBO同級王者ビリー ジョー ソーンダース(英)との王座統一戦に臨む予定だそうです。

両試合とも実現してほしいですが、スケジュール的にかなり厳しいのではないでしょうかね?スミスとの試合も約一ヵ月前に終えたばかりですし。5月にイユルディンとの防衛戦、9月にソーンダースと対戦、の方が現実的な気がします。

2)ミドル級で一時代を築き、ライトヘビー級でも統一王座に輝いた「死刑執行人」ことバーナード ホプキンス(米)。この偉人は、アルバレスとWBCミドル級王者ジャモール チャーロ(米)の対戦が見てみたいとの事。

3)バンタム級でWBAのスーパー王座と、IBFタイトルの2つのベルトを保持している井上 尚弥(大橋)。次の試合は、IBF1位のマイケル ダスマリナス(比)との防衛戦になる様子。4月ごろに試合を開催したい方針のようですが、問題は試合地。井上陣営は日本での決行を望んでいますが、コロナウィルスの影響のため、日本開催は難しいかもしれません。もし日本で行う事が難しい場合は、米国内での実現を目指していくそうです。

4)WBA王者徐 燦(シュ チャン/中国)との王座統一戦を望んでいたジョシュ ワーリントン(英)。どうやらその一戦はお流れのようです。代わって来月13日、マウリシオ ララ(メキシコ)を相手に、保持するIBFフェザー級王座の防衛戦に臨むようです。

5)怪我のために戦線を離れていたレイ バルガス(メキシコ)。これまで保持していたWBCスーパーバンタム級王座を返上。すでにWBCフェザー級1位にランキングされています。WBCフェザー級王者ゲーリー ラッセル(米)はここ数年、毎年1度の防衛戦のみ行ってきましたが、どうやら今年の挑戦者が決まったようですね。

6)一戦ごとにその実力を増しているスーパーウェルター級のスター候補生ティム チュー(豪)。春先に予定されている次戦の対戦相手として、同胞で世界王座に2度の挑戦の経験を持つデニス ホーガンの名前が挙がっています。

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