DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

野中と細川は痛み分け(日本スーパーウェルター級)

2015年04月30日 02時22分15秒 | 日本ボクシング
今月19日、大阪・住吉区民センターで行われた試合結果です。
日本スーパーウェルター級戦:
王者野中 悠樹(渥美)引き分け1対1(96-95、95-96、96-96)挑戦者細川 貴之(六島)

*アウトボクサー野中が仕掛けていくという意外な展開で幕が明けたこの一戦。中盤以降挑戦者が調子を上げ王者を追い込んでいくシーンが見られましたが、王者が巧みにポイントを奪取し挑戦者にペースを渡しませんでした。結局は痛み分けという結果に終わったこの一戦。王者は昨年師走に、強豪チャーリー 太田(八王子中屋)を退けているだけに、少々勿体ない結果となってしまいました。

この辺りのクラスとなると、以前と変わらず日本国内戦への注目がグンと落ちてしまいますね。
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マシューズ、代役に競り勝つ(WBA暫定ライト級)

2015年04月29日 03時20分33秒 | 世界ボクシング
今月18日、英国で行われた試合結果です。
WBAライト級王座決定戦(暫定王座):
デリー マシューズ(英)判定3対0(114-112x2、115-112)トニー ルイス(カナダ)

*本来なら正規王座に君臨するリチャード アブリル(キューバ)へ挑戦する予定だったマシューズ。都合何度でしょうか、そのアブリルが試合をキャンセルし、業を煮やしたWBAはアブリルを休養王者へと移行。それまで暫定王者だったダルレイ ペレス(コロンビア)をレギュラー王者に昇格させ、アブリルとの試合が決まっていたマシューズを暫定王座決定戦へ出場させています。話はここで終わらず、当初マシューズはベネズエラのイスマエル パロッソと試合を行う予定でした。しかしその対戦話も直前に流れ、最終的にはルイスとの王座決定戦を行っています。

直前に決まった対戦者相手に競った内容で勝利を収めた英国人。暫定ながらもプロキャリア13年、そして49戦目にして初の世界王座獲得を果たしています。

マシューズのキャリアを振り返ってみましたが、キャリア前半は順調に白星を重ねていました。20戦目までに英国、WBUのフェザー級王座を獲得しています。その後負けが重なった時期もありましたが、ライト級に転向しIBO、英国、英連邦、そしてWBA大陸王座(Continenntalとのみ表記されています)を順次獲得していきました。これまでに9敗(7KO)負けを喫していますが、何となく英国人としては珍しいキャリアの持ち主だな、と感じます。38勝の内KO勝利は20。多分現在の英国同級戦線でも、それほど評価されている選手ではないでしょうが、今後どのようなしぶとさを見せていくかに注目したいですね。
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ケバラ、ボディー攻撃で防衛に成功(WBCライトフライ級)

2015年04月28日 01時12分57秒 | 世界ボクシング
今月11日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCライトフライ級戦:
王者ペドロ ケバラ(メキシコ)TKO初回2分31秒 挑戦者リチャード クラベラス(比)

*昨年末12月30日、東京のリングで八重樫 東(大橋)をボディー一発で仕留め、当初空位だった同王座を獲得することに成功しているケバラ。今回の地元での初防衛戦も、八重樫戦と同様ボディー攻撃で勝利を収めています。

12月の試合とは違い、何度かのボディー攻撃で徐々に比国人にダメージを与えていったケバラ。相手が格下だったとは言え、対戦者にとってその攻撃力は脅威でしょう。個人的には勝率五割ながらも不気味な実力者、IBO王者であるレイ ロレト(比)との対戦が見てみたいです。
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抑え気味のウラジ、無難に勝利(3団体統一ヘビー級)

2015年04月27日 01時06分45秒 | 世界ボクシング
現地時間の昨夜、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
3団体統一ヘビー級戦:
王者ウラジミール クリチコ(ウクライナ)判定3対0(116-111、118-109)挑戦者ブライアント ジェニングス(米)

*久々の米国での試合による萎縮か、それとも衰えの兆しか。今回のウラジミールの防衛戦は迫力がほとんど感じられない残念な世界ヘビー級戦となってしまいました。

元より倒す事より、勝つ事に集中していた感のクリチコ。パンチの的中率も悪く終始抑え気味という印象を受けてました。

挑戦者が頑張った、と果たして言えるかどうか。とにかくリングの上には元気のないウクライナ人が立っていました。ちなみに王者は10回、ホールディング(上からののしかかり)により減点1を科されています。

3団体の内、最長の防衛回数を誇るIBF王座の18度目の防衛に成功したウラジ。今回の王座の在位期間は9年間に及び、ヘビー級最長のジョー ルイス(米)が保持する記録まで2年8ヶ月と迫っています。防衛回数はルイスの25度、ラリー ホームズ(米)の持つ19度に続き3番目。1度目の王座との通産防衛記録は23となっています。

次の防衛戦は秋頃に、英国でWBOの指名挑戦者タイソン フュリー(英)を相手に行う可能性があるウラジ。サウスポーでウラジより長身の英国人ですが、如何せん動きが鈍いため、ウクライナ人の格好の強打の的になりそうです。
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マルティネス、3度目の王座獲得(WBOスーパーフェザー級)

2015年04月26日 03時16分44秒 | 世界ボクシング
2週間前の11日、プエルトリコで行われた試合結果です。
WBOスーパーフェザー級戦:
挑戦者ロッキー マルティネス(プエルトリコ)判定3対0(115-110、116-109、114-111)王者オーランド サリド(メキシコ)

*今後10日あまりの間に同級の2つの世界戦が日本で予定されています。その意味からこのWBO戦は非常に興味をそそられるものだったかと思います。

しぶとい選手同士による一戦。現在の勢いから見て挑戦者有利ではと予想していましたが、同王座に2度ついている地元のマルティネスが意地を見せました。

序盤戦は明らかな挑戦者のペースだった様子で、マルティネスは3回と5回にダウンを奪っています。しかしここからサリドがしぶとさを見せ、プエルトリカに肉薄。11回に減点一を科せられる失態を演じてしまったメキシカンですが、最後までマルティネスに食い下がりました。

接戦を制し1年半ぶりの定位置に返り咲いたマルティネス。これまでの2度の政権とも3度目の防衛戦で陥落しています。今回はどれだけ防衛回数を伸ばすことが出来るのでしょうか。僅か半年で2階級目の王座から転落したサリドですが、今後も世界戦線に踏み止まりしぶとさを見せていくことになるでしょう。
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今週末の試合予定

2015年04月25日 01時05分11秒 | 世界ボクシング
2015年4月最終週末の試合予定です。

25日 土曜日
米国・ニューヨーク州
3団体統一ヘビー級戦:
王者ウラジミール クリチコ(ウクライナ)対 挑戦者ブライアント ジェニングス(米)


30日 木曜日
後楽園ホール
日本ヘビー級戦:
王者藤本 京太郎(角海老宝石)対 挑戦者石田 順裕(グリーンツダ)

日本ライト級王座決定戦:
徳永 幸大(ウォズ) 対 杉崎 由夜(角海老宝石)

日本スーパーバンタム級戦:
王者小國 以載(角海老宝石)対 挑戦者古橋 岳也(川崎新田)



5月1日
大田区総合体育館
WBCスーパーフェザー級戦:
王者三浦 隆司(帝拳)対 挑戦者ビリー ディブ(豪)

ミドル級10回戦:
村田 諒太(帝拳)対 ダグラス アタイデ(ブラジル)

スーパーフライ級8回戦:
八重樫 東(大橋)対 ソンセーンレック ポスワンジム(タイ)

米国・ネバダ州
WBOライト級王座決定戦:
粟生 隆寛(帝拳)対 レイムンド ベルトラン(メキシコ)
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大森が王座奪取、小原は安定した防衛に成功(日本バンタム級、OPBFスーパーライト級)

2015年04月24日 02時14分24秒 | 世界ボクシング
今月13日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本バンタム級戦:
挑戦者大森 将平(ウォズ)TKO3回1分35秒 王者益田 健太郎(新日本木村)

*記事を読む限り、挑戦者サイドから見てかなりの好内容での王座交代劇だった様子。世界王者+世界ランカーが多数存在する階級なだけに、今後の大森に期待が寄せられます。

OPBF(東洋太平洋)スーパーライト級戦:
王者小原 佳太(三迫)TKO6回1分51秒 挑戦者岡崎 祐也(中内)

*現在の日本スーパーライト級戦線では突出した実力の持ち主である小原。無難に2度目の防衛に成功していますが、上を目指すなら国外の強豪との対戦が求められます。日本人同士によるOPBF戦は必要以上に増やして貰いたくないですね。
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アフォラビ、3度目の暫定王座獲得ならず(IBF暫定クルーザー級)

2015年04月23日 00時23分00秒 | 世界ボクシング
今月9日、アルゼンチンで行われた試合結果です。
IBFクルーザー級王座決定戦(暫定王座):
ビクトル ラミレス(亜)判定3対0(116-111、115-111x2)オラ アフォラビ(英)

*これまでに2度、WBOの暫定王座を獲得してきたアフォラビ。しかしいずれの王座も、正規王者マルコ フック(独)との王座統一戦に破れ失っています。そのフックとはこれまでに3度対戦し、2度の僅差判定負けと引き分けという経験の持ち主であるアフォラビ。本来なら正規王者であるヨアン パブロ エルナンデス(キューバ)へ挑戦する筈でしたが、キューバ人が再三試合を延期したため、元WBO王者であるラミレスと暫定王座を争うことになりました。そのラミレスからWBO王座を奪ったのがフックになります。ラミレスがフックから王座を奪われたのが2009年8月。約6年近くも前になりますがこのラミレス、まだ31歳になったばかりです。面白いことにこのラミレス、フック戦後4年間実戦から離れています。しかし2013年師走に再起してから6連勝(5KO)を重ね、今回の試合まで漕ぎ着けています。

試合はかなり競った内容だった模様。11回、アフォラビは低打による手痛い減点2を科せられています。試合の開催地はラミレスの地元。まだまだアフォラビには期待が持てるということでしょうか?

兎にも角にも暫定王座ながら別団体で世界王座への返り咲きを果たしたラミレス。WBAライト級王者リチャード アブリル(キューバ)同様試合延期を重ねているエルナンデスですが、ひょっとするとラミレスとの王座統一戦なしに王座を失う可能性があるかもしれません。
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山中は安易な防衛、寿以輝はデビューに成功(WBCバンタム級、スーパーバンタム級)

2015年04月22日 00時10分39秒 | 世界ボクシング
先週16日木曜日、大阪府立体育会館(ボディーメーカーコロシアム)で行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦:
王者山中 慎介(帝拳)KO7回36秒 挑戦者ディエゴ サンティリャン(亜)

*山中の強打にビビッていたのか、それともサウスポーとの対戦が苦手なのか。ベタ足、パンチは大振りで時々ナックルがしっかりと返っていない。兎にも角にもレベルの低い挑戦者でした。挑戦者に反してこの日の山中は特に右リードパンチとバランスがよかったですね。前半戦はともかく、ラウンドが重なるにつれパンチが相手の上体のみに集中したのは気になりますが。

山中陣営としては、安心して見れるV8戦でしたね。

スーパーバンタム級4回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)TKO2回2分45秒 岩谷 忠男(神拳阪神)

*両選手大舞台に萎縮することなく試合をこなしました。勝者には回りに惑わされることなく、次戦での確実な勝利を収めることを目指して貰いたいです。
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チャべス、明らかな体力負け(ライトヘビー級)

2015年04月21日 00時07分27秒 | 世界ボクシング
先週末18日土曜日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCインターナショナル・ライトヘビー級王座決定戦:
アンドレイ フォンファラ(ポーランド)TKO9回終了 フリオ セサール チャべス(メキシコ)

*13ヶ月ぶりの実戦に挑んだチャべスですが、この試合は明らかにミスマッチ。本来なら体力と技術で相手を上回るボクシングを展開するチャべス。しかしこの試合では体力で圧倒的にフォンファラに負けていました。逆にフォンファラは昨年5月にWBC王者アドニス ステベンソン(カナダ)に挑戦し、判定負けを喫するも大いに善戦したライトヘビー級の強豪選手です。

接近すればポーランド人の連打に弾き飛ばされ、離れれば槍のような左ジャブでダメージを重ねていくチャべス。逆にチャべスのパンチはほとんどフォンファラ効いていないように見えました。試合終了時の顔も、チャべスはボコボコ、フォンファラのそれは試合前とほとんど変わっていませんでした。

今回の試合、契約体重はライトヘビー級リミットより3ポンドも軽い172ポンドで行われました。そんなハンディをポーランド人に科しながらもチャべスは完敗を喫しています。今後、このジュニアにはあまり望めるものがなさそうです。


WBAスーパーバンタム級戦(暫定王座):
挑戦者モヒセス フローレス(メキシコ)判定2対1(116-112x2、113-115)王者オスカル エスカンドン(コロンビア)

*準世界戦で王座の交代が行われています。新王者の戦績は23戦全勝16KO。レコードだけ見るとかなりの強豪ですね。
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