DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

2021年最後の色々(色々:12‐31‐21)

2021年12月31日 05時03分13秒 | 世界ボクシング

最近(2021年12月31日ごろ)のニュースです。

1)来年の2月5日(と言っても約一ヶ月後ですが)、無冠戦ながらもスーパーライト級で好試合が実現します。前WBC/WBO王者ホセ カルロス ラミレス(米)が、元IBFスーパーフェザー級、WBOライト級王者ホセ ペドラサ(プエルトリコ)と12回戦で対戦します。

2)2018年6月以来、防衛戦を行っていないWBAフェザー級スーパー王座をいまだに保持する事が許されているレオ サンタ クルス(メキシコ)。キーナン カルバハル(米)との防衛戦を「ラミレス対ペドラサ」戦と同じ興行で行う予定です。

3)マニー パッキャオ(比)に勝利を収めてから、WBAから指名挑戦者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)との防衛戦を決行するよう何度も催促されていたウェルター級スーパー王者のヨルデニス ウガス(キューバ)。ここにきて老舗団体はウガスに対し、IBF/WBC王者エロール スペンス(米)との王座統一戦を例外的に認める事を発表しています。各階級一王者制を実現し始めたWBA。ここで例外を認めてはいかんでしょ。

4)WBAヘビー級レギュラー王者のトレバー ブライアン(米)が来月29日、休養王者マヌエル チャー(独)を迎え、今年の1月29日に獲得した王座の初防衛戦を行います。

5)2016年リオ五輪スーパーヘビー級金メダリストのトニー ヨカ(仏)が2週間後の1月15日、マーティン バコーレ(コンゴ)を相手にプロ12戦目の試合を行います。

6)元WBAミニマム級王者宮澤 亮(3150)が今月17日、5年4ヵ月ぶりにリングに復帰。寺次 考有希(ミサイル工藤)に3回TKO勝利を収めています。

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麻生、木村が新王者に(OPBF戦x2)

2021年12月30日 05時01分46秒 | 世界ボクシング

今月14日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBFスーパーライト級戦:
挑戦者麻生 興一(三迫)TKO9回2分50秒 王者内藤 律樹(E&Jカシアス)

*4年前に、保持していた日本王座から転落した麻生。その後はパッとしないキャリアを続けていましたが、実力者内藤との根競べ戦を制し王座返り咲きに成功。35歳にして第二の花を咲かせる事になりました。

本来なら秋口に対戦を予定していた両雄。その時は内藤がコロナウィルスに感染してしまい、あえなく今回まで延期となっていました。本来はスピードと技術で相手を翻弄するボクシングを展開する内藤。普段のボクシングが出来ていれば違った結果になっていたかもしれません。

2021年12月30日時点でのスーパーライト級王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):ジョシュ テーラー(英/防衛回数2)
WBC:ジョシュ テーラー(英/0)
IBF:ジョシュ テーラー(英/3)
WBO:ジョシュ テーラー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):麻生 興一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:平岡 アンディ(大橋/0)
日本:平岡 アンディ(大橋/0)

 

OPBFスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
木村 吉光(志成)TKO3回27秒 日本王者坂 晃典(仲里)

*これまでにWBOアジア太平洋とOPBF王座に挑戦するも、僅差の判定負けを喫し悔しい涙を流してきた木村。3度目のチャレンジでは、勝っても負けてもほとんどの試合をKO/TKO勝利で終えてきた坂と対戦。そんな危険度の高い相手と堂々と打ち合いを演じた木村。2回に鋭い左でダウン奪うと、3回に一気に試合を終わらせました。

これまで実力は認められてはいたものの、中々結果を出せなかった新王者。今後の飛躍が期待できそうです。

下記は2021年12月30日現在のスーパーフェザー級王者たちとなります。

WBA(レギュラー):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:オスカル バルデス(メキシコ/1)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):木村 吉光(志成/0)
WBOアジア太平洋:ジョー ノイナイ(比/2)
日本:坂 晃典(仲里/1)

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「気になったボクサー」(バート クーパー)

2021年12月29日 05時39分43秒 | ボクシングネタ、その他雑談

以前、2014年7月24日から2020年5月25日の間に、「この階級、この選手」というものを下記のポリシーに従い書いていました。

「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」

「気になったボクサー」というのは、「この階級、この選手」に類似したものになります。ただ、階級やその選手の活躍した時代にとらわれず、記事を投降した時点で「気になったボクサー」を載せていきます。選ぶ側(私ですが)からすると、気楽に現役や過去の選手を選出出来るという事です。

新たな企画の第二弾に登場するのは、1980年代半ばから2012年までクルーザー級、そしてヘビー級で戦ったバート クーパー(米)。通算戦績は38勝(31KO)25敗(16KO負け)と並み以下。主要団体の世界のベルトを腰に巻くことはありませんでしたが、イベンダー ホリフィールド(米)の持つ統一ヘビー級王座に挑戦した経験があり、また、マイケル モーラー(米)とWBOヘビー級王座を賭け対戦した選手です。そのどちらの試合も年間最高試合の一つとして挙げられるもので、クーパーは両試合で「偉大なる敗者」を演じ、ボクシング史に名を刻みました。

9月半ばにエキシビションマッチマッチながらもホリフィールドがリングに復帰。その時無様な姿を世界各地にさらけ出してしまいました。10年ぶりにホリフィールドの最新の試合が見れるという事で、その試合前に、彼の過去のいくつかの試合に目を通しました。その一の試合に今回の主人公であるクーパーが登場しています。

クーパーとホリフィールドが対戦したのは1991年11月23日。本来ならこの日、ホリフィールドはあのマイク タイソン(米)と拳を交えるはずでした。しかし試合直前にタイソンが練習中に怪我をしたため、至急代役探しに没頭しなければならなかったホリフィールド陣営。そこで声がかかったのがバートでした。確かクーパーがホリフィールドの正式な挑戦者として発表されたのが、試合の数日前だったと記憶しています。

当時のクーパーの戦績は26勝8敗と至って平凡なもの。リーチが2メートル(199センチ)近くあるものの、身長は181センチとヘビー級としては小型の部類。クルーザー級からヘビー級に進出してきて僅か2年だったクーパー。ジョージ フォアマン(米)、リディック ボウ(米)、レイ マーサー(米)、カール ウィリアムス(米)、ネート ミラー(米)等、元または後のヘビー級王者、ヘビー級タイトル挑戦者、クルーザー級王者の前には、いいところなく敗れ続けていました。

10月18日に試合を行ったばかりだったクーパーですが、一世一代の大勝負。準備期間が一週間だろうが、3日だろうがそんな事関係ありません。ホリフィールドの地元ジョージア州アトランタに堂々と乗り込んでいきました。偶然でしょうがその10月18日に、ホリフィールドの元にタイソン戦中止の連絡が入っています。

肝心の試合はというと、ホリフィールドがタイソン戦中止の不満をぶちまける形でスタート。初回にボディーでダウンを奪い、「やはりホリフィールドの圧勝かな?」と思わせる第一ラウンドでした。しかし打ち気にはやるホリフィールドに落とし穴が待っていました。パンチを貰い続けても諦めずに前進し続けるクーパー。3回、クーパーのコンビネーションを貰い、ホリフィールドがグロワッキー状態に。そしてロープ際まで弾き飛ばされたホリフィールドは、「ロープが無ければダウン」という判断から、ダウンを宣告されてしまいました。このダウンは、ホリフィールドがプロ27戦目にして初めて喫した歴史的ダウンとなります。

その後もクーパーの善戦は続きますが、最終的には地力の差が出て7回TKO負け。しかし王者からダウンを奪い、しかも試合を通して大善戦したため、敗れてとは言えクーパーの株は大きく上昇しました。

(当時の統一ヘビー級王者ホリフィールドに大善戦したクーパー)

クーパーが獲得した王座(獲得した順):
NABFクルーザー級:1986年6月15日獲得(防衛回数5)
NABFヘビー級:1990年2月17日(0)
WBFヘビー級:1997年7月27日(0)
米国ペンシルバニア州ヘビー級:2002年6月22日(0)

クーパーの実力からすれば、上記レベルのタイトル獲得が妥当でしょう。

(NABF(北米)王座を腰に巻くクーパー)

ホリフィールド戦で大いにその株を上げたクーパー。それから僅か半年後の1992年5月。新たな大きなチャンスが訪れました。当時まだまだマイナー団体だったWBOですが、その空位の王座を賭け、マイケル モーラー(米)と対戦します。

モーラーはWBOライトヘビー級王座を9連続防衛に成功した実力者。ライトヘビー級で出場したすべての世界戦をKO/TKOで終えた強打者。その強打は最重量級でも健在で、ヘビー級転向後、6戦全勝(4KO)を記録。バートがそんな実力者を相手に、またまたとんでもない試合を演じてしまいました。

まずは初回の3分間に、両者がダウン応酬の倒し合うというとんでもない幕開け。3回にはモーラーが、4回にはクーパーがダウンするというドタバタ騒ぎに。最後はモーラーが怪人を仕留める事になりましたが、見てる方としては最高の試合を演出してくれました。

(激闘後、互いに称え合うクーパーとモーラー)

モーラー戦後のクーパーは、コーリー サンダース(南ア)やクリス バード(米)等後の世界王者や、ラリー ドナルド(米)、フレス オケンド(米)、ジョー メーシー(米)等世界常連ランカーと対戦しながら黒星を増やしていき、2002年に一時引退。2010年にリングに復帰し、2勝3敗の成績を加え2012年の試合を最後に正式に引退。ラストファイトから僅か7年後の2019年5月に、すい臓がんのため53歳という若さでその激しい生涯に幕を下ろしています。

(2017年にペンシルバニア州のボクシングの殿堂入りしたクーパー氏)

米国ペンシルバニア州シャロンヒル出身のクーパー。この街はフィラデルフィアの近郊で、フィラデルフィアは伝説のジョー フレージャー(米)や映画「ロッキー」の出身地としでも有名です。クーパーも当然の如くフレージャーの影響を多大に受けており、デビュー当初はスモーキン・ジョー(フレージャーのニックネーム)の指導を受けていました。クーパーのあだ名のスモーキン(Smokin')と師をあやかったもの。クルーザー級を主戦場にしていたころは、「将来的にはマイク タイソン(米)の脅威になるのでは?」とまでいわれていました。しかし薬物(コケイン)に手を染めたり、練習もまともにせず試合に臨んだりと、若いころの素行の悪さが悔やまれます。まあ、それを言い出したらきりがありませんがね。

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尚弥、ドネアとの再戦に向け前進(2団体バンタム級)

2021年12月28日 05時58分10秒 | 世界ボクシング

今月14日、東京両国国技館で行われた試合結果です。
2団体バンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)TKO8回2分34秒 挑戦者アラン ディパエン(タイ)

*KO率86パーセントの井上に怯むことなく抵抗し続けたディパエン。そんなタフな挑戦者を相手に、終始落ち着いたボクシングで対処した井上。横綱相撲というのはこのような事を言うのでしょう。

世界ランカーを相手に圧倒的な力の差を見せつけて防衛回数を伸ばした井上。今月11日に、WBC王座の統一に成功した最大のライバル、ノニト ドネア(比)との再戦に向け大きく前進しています。

 

下記は2021年12月28日現在のバンタム級王者たちとなります。

WBA(スーパー/唯一):井上 尚弥(大橋/防衛回数5)
WBC:ノニト ドネア(比/1)
IBF:井上 尚弥(大橋/4)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/4)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/0)
日本:空位

*リング外での素行がいかがわしいカシメロですが、今のところはWBO王座の保持を認められているようです。

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沈着冷静、ノックアウトがTKO防衛に成功(WBAミニマム級:スーパー王座)

2021年12月27日 05時03分04秒 | 世界ボクシング

今月14日、タイで行われた試合結果です。
WBAミニマム級戦(スーパー王座):
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)TKO5回1分28秒 挑戦者ロベルト パラデロ(比)

*10月の初めに防衛戦を行ったばかりのフリッシュマート。その試合から僅か2ヵ月という間隔で今回の防衛戦を行いました。今回ノックアウトが迎えたのは、今年の2月にビック サルダール(比)とレギュラー王座決定戦を行い、僅差の判定負けを喫しているパラデロ。打ち合い好きの好戦的な選手です。

試合開始のゴングと同時に、振り回すようなパンチで王者に襲い掛かったパラデロ。豪快な事は確かなのですが、空振りが多いのも事実。安定王者フレッシュマートは、そんな挑戦者を冷静に対処していきます。

放つパンチの数は少ないのですが、左ジャブをコツコツと当てていくノックアウト。時には攻撃に気持ちが逸る挑戦者にカウンターパンチとなって直撃していきます。

4回、前に出ていった挑戦者に右カウンターを当てダウンを奪った王者。しかしなぜだかレフィリーはカウントを取ることなく試合を続けさせます。バランスの悪い挑戦者は、何度も(3度かな?)フロアに転がりますがその回終了間際、左フックからの連打でダウンを奪い返します。不思議な事にここでもレフィリーはダウンの採点を下しませんでした。

公式にはダウン無しだった4回を終え試合は5回に突入。その回中盤、王者は再び前に出てきたパラデロに右カウンターを当てダウンを奪います。3度目の正直でカウントを数え始めたレフィリー。挑戦者は何度も立ち上がろうとしましたが、足がいう事を聞かずにそのまま試合はストップされました。

「さすがは安定王者」という落ち着いたボクシングを披露し、14度目の防衛に成功したノックアウト。これで2連続TKO勝利を飾った事になります。タイ国内で戦い続ければ、まだまだ防衛記録を伸ばしていきそうです。

 

下記はこの試合が終わった時点での(2021年12月14日)、ミニマム級王者たちとなります。

WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数14)
WBA(レギュラー):ビック サルダール(比/0)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/1)
IBF:レイ クアルト(比/1)
WBO:ウィルフレド メンデス(プエルトリコ/2)
OPBF(東洋太平洋):メルビン ジェルサレム(比/0)
WBOアジア太平洋:重岡 優大(ワタナベ/0)
日本:空位

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名レフィリー トニー ペレス氏

2021年12月26日 05時23分45秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今月14日、IBF/WBAバンタム級戦の開始ゴングを待っている間、ボクシング史に残る名レフィリー トニー ペレス氏(米)が今逝去されましたというニュースが届きました(享年90歳/死因は公表されておらず)。心よりご冥福をお祈りいたします。

1968年9月に、リング上の第3の主人公としてデビューを果たしたペレス氏。2005年10月まで431試合もの試合でレフィリーを務めました。これだけ長いキャリアを築いたペレス氏。当然の如く数々の名試合にも登場。1970年2月に行われた世界ヘビー級戦、ジョー フレージャー(米)対ジミー エリス(米)を皮切りに、モハメド アリ(米)対ジェリー クォーリー(米)、具志堅 用高(協栄)対リゴベルト マルカノ(ベネズエラ)、アレクシス アルゲリョ(ニカラグア)対レイ マンチーニ(米)、サルバトーレ サンチェス(メキシコ)のラストファイトとなったアズマー ネルソン(ガーナ)戦、小林 光二(角海老宝石)対ガブリエル ベルナル(メキシコ)、渡辺 二郎(大阪帝拳)対尹 石煥(韓国)、ナナ コナドゥ(ガーナ)対文 成吉(韓国)、ヘクター カマチョ(プエルトリコ)対ビニー パジエンザ(米)、大橋 秀行(ヨネクラ)対リカルド ロペス(メキシコ)、グレグ リチャードソン(米)対辰吉 丈一郎(大阪帝拳)、ダニエル サラゴサ(メキシコ)対辰吉(第一戦)、サマン ソーチャトロン(タイ)対細野 雄一(角海老宝石)、ウィラポン ナコンルアンプロモーション(タイ)対西岡 利晃(JA加古川/帝拳)(第2戦)と、これらの試合はペレス氏の長いキャリアの中のほんの一握りの試合。

(名レフィリー トニー ペレス氏)

イベンダー ホリフィールド(米)、ケン ノートン(米)、トミー モリソン(米)、クリス バード(米)、ジョージ フォアマン(米)、ロイ ジョーンズ(米)、フリオ セサール チャベス(メキシコ)、ジュリアン ジャクソン(バージン諸島)、ジェラルド マクラレン(米)、ザブ ジュダー(米)、ミゲル アンヘル ゴンザレス(メキシコ)、張 正丸(韓国)、ポンサクレック ウォンジョンカム(タイ)、アルツロ ガッティー(米)など、ペレス氏は数多くの世界チャンピオンたちの試合を捌きました。

(辰吉、歓喜のジャンプ!右がペレス氏)
 
そういえばペレス氏は、辰吉がリチャードソンを下した試合の第10ラウンド終了のゴングが聞こえませんでしたね。懐かしい。
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今週末の試合予定

2021年12月25日 05時56分28秒 | 世界ボクシング

2021年12月、そして今年の最終週末の主な試合予定です(2021年12月25日から12月31日まで)。

25日 土曜日
米国ニュージャージー州
ウェルター級10回戦:
ヴィト ミルニッキー(米)対 ニコラス デランボ(米)

31日 金曜日
東京都大田区総合体育館
WBOスーパーフライ級戦:
王者井岡 一翔(志成)対 挑戦者福永 亮次(角海老宝石)

*この期間の注目試合はやはり「井岡対福永」戦ですが、それ以外にもそれなりの数の中小規模の興行が、世界各地で予定されています。

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ロマチェンコ、やはり強し(ライト級)

2021年12月24日 05時27分42秒 | 世界ボクシング

今月11日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦:
ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)判定3対0(119-108x2、117-110)リチャード コミー(ガーナ)

*昨年10月に当時のIBF王者テオフィモ ロペス(米)にまさかの判定負けを喫し、WBAとWBO王座を手放したロマチェンコ。ロペスはそのIBF王座を2019年師走にコミーから奪っていました。もしコミーが2年前にロペスに敗れていなければ、今回行われた「ロマチェンコ対コミー」の一戦は、昨年中に世界王座統一戦として行われていたわけです。

よく言えば元世界王者同士によるサバイバル戦。悪く言えばロペスに敗れた者同士の敗者復活戦。しかしそれでも実力者同士の戦いだっただけに、無冠戦(世界戦以外という意味)にしておくにはもったいないカード、及び試合内容でした。

幸先のスタートを切ったのはコミーでした。強豪ロマチェンコに臆することなく果敢に攻め込み、好打を連発。流石にロマチェンコが戸惑う事はありませんでしたが、熱戦が期待できる内容の3分間を演じてくれました。

しかしやはり実力は上を行ったのはウクライナ人でした。2回終盤にガーナ人をグラつかせると、そこからはワンサイドマッチの主人公を演じていきます。圧倒的なスピードと、独特の間合い、そしてフットワークでコミーを翻弄。コミーも必死にパンチを返すのですが、ロマチェンコはその2倍、3倍のパンチを当てていき、回を追うごとにポイント差は広がっていくのみ。7回にダウンも奪ったロマチェンコは、最後まで手数とスタミナを落とすことなくゴールイン。強豪コミーを大差の判定で破り、ライト級王座奪回に向け大きく前進。

ロマチェンコのターゲットは当然の如く3団体統一王者のジョージ カンボソス(豪)。カンボソスへの挑戦のためなら渡豪も厭わない意向を示しています。

 

現在は無冠ながらも「現役最強のライト級はやはりロマチェンコ」という印象が残った今回の試合。2021年12月24日時点での、ロマチェンコの標的及び、日本関連のライト級王者たちを同級を確認しておきましょう。

WBA(スーパー):ジョージ カンボソス(豪/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/2)
WBC:デビン ヘイニー(米/4)
IBF:ジョージ カンボソス(豪/0)
WBO:ジョージ カンボソス(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:空位

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エドワーズ、ママに圧勝しV1(IBFフライ級)

2021年12月23日 05時23分11秒 | 世界ボクシング

今月11日、アラブ首長国連邦で行われた試合結果です。
IBFフライ級戦:
王者サニー エドワーズ(英)判定3対0(118-109x2、117-110)挑戦者ジェイソン ママ(比)

*両者にとり遠い中東の地で行われた一戦。4月に予想外の王座奪取を果たしているエドワーズが、アジアの強豪に快勝。10回にダウンを奪うなどして大差の判定勝利で初防衛に成功しています。

長らく一階級上のスーパーフライ級を主戦場にしていたエドワーズ。軽打者ながらもしっかりとした下積み生活を送ってきただけに、減量とうまく付き合っていけば長期政権を築けそうな気配です。

 

2021年12月23日現在のフライ級王者たちの顔ぶれは下記の通りです。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数5)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/3)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/1)
WBO:中谷 潤人(MT/1)
OPBF(東洋太平洋):ジェイアール ラキネル(比/3)
WBOアジア太平洋:山内 涼太(角海老宝石/1)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/2)

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中量級英国ダービーが決定(色々:12‐22‐21)

2021年12月22日 05時54分34秒 | 世界ボクシング

最近(2021年12月22日ごろ)のニュースです。

1)元IBFウェルター級王者ケル ブルック(英)と、かつてIBFとWBAのスーパーライト級王座を保持していたアミア カーン(英)による英国ダービーが2月に開催される事が正式に決定。2万人規模を収容できる会場で行われるこの試合。チケットが数分で売れ切れたそうです!

2)英国ウェルター級期待のコナー ベンが今月11日、元WBOスーパーライト級王者クリス アルジェリ(米)を4回でKO。全勝記録を20(13KO)に伸ばすと共に、世界初挑戦に向けまた一歩前進しています。

3)2019年7月にマニー パッキャオ(比)に敗れて以来、リングから遠ざかっている元WBAウェルター級王者キース サーマン(米)。2月5日に前WBAスーパーライト級王者マリオ バリオス(米)を相手に再起戦に臨む予定です。

4)サウル アルバレス(メキシコ)、ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)に敗れてはいるものの、どちらの試合もフルラウンド戦い抜いたダニエル ジェイコブス(米)。元WBAスーパーミドル級暫定王者ジョン ライダー(英)と2月に対戦する予定です。

5)比国3人目の世界4階級制覇を達成したドニー ニエテス(比)が今月11日、アラブ首長国連邦のリングに登場。ドミニカのノルベルト ヒメネスと10回戦で対戦しますが、引き分けという結果を残してしまいました。

6)日本ライト級王座決定戦が2月8日、後楽園ホールで行われます。この試合に出場するのは鈴木 雅弘(角海老宝石)と宇津木 秀(ワタナベ)。

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