DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ゴロフキン、ゲールをも一蹴

2014年07月31日 01時09分31秒 | 世界ボクシング
先週末26日土曜日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBA(スーパー)ミドル級戦:
王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)TKO3回2分47秒 挑戦者ダニエル ゲール(豪)

*1年前にIBF王座から転落しているゲールとの防衛戦。これまでの世界戦で対戦してきたどの相手より実力は上と見ていました。しかし蓋を開けてみるとゴロフキンがいとも簡単にゲールをストップに持ち込んでいます。

 
  
試合開始早々から左ジャブとプレッシャーで元統一王者をコントロールしていった王者。2回には右からの連打で押しつぶすような形でダウンを奪っています。3回終了間際、右の打ち合いで勝ったゴロフキンが2度目のダウンを奪い、豪州人はそこでギブアップ。カザフスタン人があっさりと11度目の防衛に成功。

今回の試合、ゴロフキン云々より、ゲールにはかなり失望しています。

せて、現在(2014年7月末)の世界ミドル級王座は下記のようになります。

WBA(スーパー):ゴロフキン(防衛回数11)
WBA(暫定):ドミトリー チュディノフ(露/1)
WBC:ミゲル コット(プエルトリコ/0)
IBF:サム ソリマン(豪/0)
WBO:ピーター クイリン(米/3)

ファン、テレビ局、専門家揃ってコットとの一騎打ちが見たいことでしょう。



それより今回の一戦、タイムキーパーのミスで初回は4分となっています。両コーナー、テレビ関係者なり誰も気がつかなかったわけがないでしょう。それでも1つのラウンドが1分多く行われるというのは珍事以外何物でもありませんね。
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ボディー一発!モンティエル!

2014年07月30日 01時45分57秒 | 世界ボクシング
先週末26日、メキシコで行われた試合結果です。
フェザー級強10回戦:
フェルナンド モンティエル KO96秒 ヘスス リオス(共にメキシコ)

*2011年2月にノニト ドネア(比)に沈められ、同年11月には同国人のビクトル テラサスに僅差の判定負けを喫していたモンティエル。

   

この日は久しぶりの伝家の宝刀左で同胞を沈め存在をアピール。テラサス戦後6連勝(3KO)を飾り存在をアピールしています。

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ジョーンズ、格下に快勝

2014年07月29日 23時25分25秒 | 世界ボクシング
先週末26日、ラトビアで行われた試合結果です。
WBUドイツ版クルーザー級戦:
王者ロイ ジョーンズ(米)TKO5回終了 挑戦者コートニー フライ(英)

*5回終了間際、全盛期を思わせる飛びながら放つ左フックでダウンを奪った元スーパーマン。その回終了と同時に英国人は棄権を申し入れています。

   

左腕をダランと下げた独特のスタイルで試合に臨んだジョーンズ。上体を常に動かしながらフェイントを駆使していきます。左ジャブを基点にコンビネーションを決め、徐々に相手を弱らせていきました。

10回戦以上の経験がこの試合を含めて24戦して僅かに3試合のフライ。しかし敗れた対戦者の中には、元WBOライトヘビー級王者のネイサン クレバリー(英)、そして元WBOクルーザー級王者のエンゾ マッカリナーリ(ウェールズ)も含まれており、現在のジョーンズの力量を測るには最適の相手ではなかったのではないでしょうか。

いくら格下が相手だったとはいえ、中々のパフォーマンスを見せたロイ。3試合続けての海外での白星を飾ると共に、戦績を58勝(41KO)8敗としています。またジョーンズのKO/TKO勝利は2009年3月以来のもので、米国外(3勝2敗)初のKO勝利となっています。

最近は年1試合のリング登場となっているジョーンズですが、もう少し頻繁にリング活動を行ってもらいたいですね。
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村田、プロ第5戦目が決定

2014年07月28日 03時17分50秒 | 世界ボクシング
9月5日、代々木第二体育館で予定される試合です。

これまでに、下記2つの世界戦が決定していました。

WBCフライ級戦:
王者八重樫 東(大橋)対 挑戦者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)

WBCライトフライ級戦:
王者井上 尚弥(大橋)対 挑戦者サマートレック ゴーキャットジム(タイ)

*そして今回、 ロンドン五輪金メダリスト村田 諒太(三迫)のプロ5戦目、対アドリアン ルナ フローレス(メキシコ)が加わることが発表されています。フローレスの戦績は17勝11KO2敗1分で、これまでにメキシコ国内、WBCカリブ王座を獲得している選手です。
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フューリー戦、ドタキャン...

2014年07月27日 03時17分06秒 | 世界ボクシング
本来なら現地時間の今頃、英国で行われている筈の試合です。
ヘビー級12回戦:
タイソン フューリー(英)対 アレクサンデル ウスティノフ(ベラルーシ)

*ご存知の通り、当初フューリーは同国人デリク チソーラと対戦する予定でした。そのカードはチソーラの負傷のため延期。代わってウスティノフが代理として英国人と対峙する事に。前日計量まで無事に終えていた両選手。しかしフューリーが叔父で、トレーナーであるHughieが病院に運ばれるという事態に陥り試合出場を放棄。しかし興行自体はヘビー級戦を抜かして決行される予定です。

ウスティノフにはフューリーを破りうる可能性があっただけに、この中止にはガッカリ。近々中に本来行われる予定だった「フューリー対チソーラII」の変更日が発表になるそうです。
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今週末の試合予定

2014年07月26日 00時43分49秒 | 世界ボクシング
2014年7月最終週末の試合予定です。

26日 土曜日
米国ニューヨーク州
WBA(スーパー)ミドル級戦:
王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)対 挑戦者ダニエル ゲール(豪)



英国
ヘビー級12回戦:
タイソン フューリー(英)対 アレクサンデル ウスティノフ(ベラルーシ)

ラトビア
WBUドイツ版クルーザー級戦:
王者ロイ ジョーンズ(米)対 挑戦者コートニー フライ(英)



28日 月曜日
後楽園ホール
日本ウェルター級戦:
王者高山 樹延(角海老宝石)対 挑戦者斉藤 幸伸丸(輪島功一スポーツ)

日本スーパーライト級戦:
王者岡田 博喜(角海老宝石)対 シャムガル 興一(三迫)

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加藤、V7に成功

2014年07月25日 11時56分55秒 | 日本ボクシング
昨夜23日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級戦:
王者加藤 善孝(角海老宝石)TKO8回1分13秒 挑戦者斉藤 司(三谷大和スポーツ)

*今年の1月、OPBF(東洋太平洋)王座を新鋭中谷 正義(井岡)に奪われた加藤。しかし日本王座の防衛記録は順調に伸ばしています。

序盤戦、挑戦者も中々の動きを見せるも徐々に王者が試合を支配。最終的には一方的な王者のペースとなり終盤TKO。加藤は来年以降の世界挑戦を目論んでいるとの事です。
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この階級、この選手(ミニマム級編)

2014年07月24日 14時47分13秒 | ボクシングネタ、その他雑談
ボクシングに興味を覚えたのが1990年代初頭。元WBCバンタム級王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の世界初挑戦直前からです。

さてここで、この20年あまりの間に、全17階級のそれぞれの階級で印象に残った選手を挙げていきます。各選手、登場するのは1階級のみとなります。

この新たな試みの第一弾は最軽量級のミニマム級から。選んだ選手はこの人、リカルド ロペス(メキシコ)。自分にとって最軽量級のみでなく、ボクシングを代表する選手です。



終身戦績は51勝38KO1引き分け。KO率は73%とこの階級では非常に高いものですが、印象としては「もっと高いかな?8割ぐらい」というものを持っていました。またロペスはアマチュアで40戦全勝の記録を残しています。

1966年7月25日(明日)生まれのロペス。プロデビューは1985年1月。地元メキシコでコツコツと白星を重ねていったロペスは1989年11月に行った23戦目に、同国人レイ エルナンデスを破りWBC米大陸王座を獲得。この勝利を機会に徐々に世界ランキングを上げていきます。この地域王座の初防衛戦は意外にもメキシコ国外、米国テキサス州で行っています。米国のテキサス州といえば、メキシコのご近所。とはいえこれはロペスにとり国外初の試合となりました。

ロペスの世界初挑戦は1990年10月25日、場所は後楽園ホール。当時のWBCストロー級(現ミニマム)王者大橋 秀行(ヨネクラ=現大橋ジムの会長)に挑戦し、見事な5回TKO勝利で王座奪取に成功しています。



この試合前、ロペスの公開練習を見に行った大橋の先輩、柴田 国明(元世界フェザー級、ジュニアライト級王者)やガッツ 石松(元世界ライト級王者)が視察後、青ざめた表情で戻ってきたという逸話がありますね。

同じ日、といっても太平洋を渡り米国ネバダ州のリングになりますが、世界ヘビー級戦が行われ、イベンダー ホリフィールド(米)がマイク タイソン(米)を東京でKOしたジェームス ダグラス(米)を3回でKOし初のヘビー級王座を獲得しています。偶然にもホリフィールドもヘビー級王座獲得前に、WBC米大陸王座を保持していました。これはあまり語られない話です。

その後、アジアを拠点に防衛回数を伸ばしていったロペス。10度目の防衛戦までに登場した国は、日本が3度、米国、韓国のそれぞれ2度、タイに1度、そして地元メキシコに3度登場となります(大橋戦+10度の防衛)。

10度の防衛中KO出来なかったのは2試合のみ。しかし順風満帆のキャリアを歩んでいるように見えたロペスが本領発揮するのはここからになります。後にWBOでミニマム、ライトフライ級(ライトフライは暫定)の2冠王ケルミン グアルディア(コロンビア)との10度目の防衛戦で苦戦を強いられたロペスは、その試合後名伯楽イグナシオ ベリスタインの指導を受けることになります。それまで左ジャブからしか試合を組み立てられなかったロペスは、上体を柔らかく使うボディーワークに大きな進歩を見せていきます。

90年代半ば、ドン キングが主催したいくつもの複数世界戦のリングに登場していったロペス。最軽量級ながらもそのボクシングは本場アメリカでの評価もグングンと上がっていきます。1996年3月に行われたアラ ビラモア(比)との防衛戦は、何とマイク タイソンの世界ヘビー級戦のセミファイナルの試合として決行されました。

大台の20度目の防衛戦ではようやく王座統一戦のリングに登場。当時WBO王座を5連続防衛中のアレックス サンチェス(プエルトリコ)を一蹴しWBO王座を吸収。しかし1998年3月に行われたWBA王者ロセンド アルバレス(ニカラグア)との王座統一戦では、自身唯一のダウンを喫し、52戦でたった一つの白星以外(引き分け)の戦績をつけられる事になりました。



再戦でアルバレスを破りWBA王座を吸収したロペス。その後ライトフライ級に転向しIBF王座を獲得。ゆったりとしたペースで2度の防衛に成功し、無敗のままリングを去っています。



2007年にボクシングの殿堂入りを果たしたロペス。現在は後進の指導に励む傍ら、HBOのラテン語サイトで活躍しています。

最軽量級で一時代を築いたロペス。このクラスではWBC(21連続防衛に成功。アルバレスとの第2戦目はWBCの認可が下りず)、WBO、WBA王座を獲得し、ライトフライではIBF王座(2度防衛)を獲得。ガードが高く、フットワークは常に止まらず。そして放つパンチは早いために対戦者はカウンターが打てませんでした。また、踏み込みが大きく体全体を使ってパンチを放つためパンチが伸び、相手は避けたつもりでもパンチを貰う羽目に。大橋やロッキー リン(ロッキー)はそのパンチで敗れています。

自身の衰えのためにスピードが落ちたキャリア後半のロペス。アルバレスに喫したダウンは、スピードの落ちたロペスの左ジャブに、ニカラグア人が右を被せたものでした。

慎重な性格から、相手選びには十分に注意を払っていたロペス。一階級上で激戦を繰り広げていたマイケル カルバハル(米)やウンベルト ゴンザレス(メキシコ)と対戦していたらどんな結果になっていたのでしょうか?

個人的に一番印象に残っているのは1992年10月に後楽園ホールで行われたロッキー リン戦。世界ランキング1位のリンは、ロペスの左フックになすすべもなく敗退。会場はあまりのロペスの強さに、シ~ンとなっていました。

またロペスの時代、最軽量級の呼称がストローからミニマムに変更。WBOはマイナー団体の域を出ていませんでした。

ロペスの獲得した王座:
WBC米大陸ストロー級(現ミニマム):1989年11月獲得(防衛回数1)
WBCストロー級:1990年10月25日(21)
(*1998年11月に行われたロセンド アルバレスとの再戦はWBA王座のみ争われる)
WBOストロー級:1997年8月23日(0)
(*WBCの指令のため、この王座は即返上。当時のWBOはそれだけマイナー団体と見られていた)
WBAストロー級:1998年11月13日(0)
IBFライトフライ級:1999年10月2日(2)
(*ウィル グリスピー(米)から獲得。グリスピーはマイケル カルバハルのデビュー戦の相手(判定負け)も務めた、中々の強豪選手だった。)
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スーパーバンタム級戦線(色々:07‐23‐14)

2014年07月23日 21時13分29秒 | 世界ボクシング
最近(2014年7月23日ごろ)のニュースです。

1)打倒ギレルモ リゴンドー(キューバ)を掲げる現在のスーパーバンタム級戦線。その日本代表はOPBF(東洋太平洋)王者和氣 慎吾(古口協栄)。

対抗王者でリゴンドーの下部王者である、レギュラーWBA王座の地位に甘んじているのが英国のスコット キッグ。挑戦者は未定ながらも9月13日に4度目の防衛戦を予定しています。

2)そのキッグと今春に対戦を予定するも、英国入国が拒否されたのが暫定王者のネオマール セルメニョ(ベネズエラ)。セルメニョは来月9日、ペルーに乗り込みカルロス ザンブラノの挑戦を受けます。この試合はセルメニョにとり、実に1年ぶりの試合、防衛戦となります。

3)9月13日にはWBC王者であるレオ サンタ クルス(メキシコ)も防衛戦を予定。クルスの方も挑戦者は未定となっています。

4)また個人的には同級で一番注目しているカール フランプトン(英)の世界初挑戦、対IBF王者キコ マルティネス(スペイン)戦は、その一週間前の6日、フランプトンの地元北アイルランドのベルフェストで開催されます。

5)今週末26日、同国人デリク チソーラ(英)との対戦が予定されていたタイソン フューリーですが、その一戦はチソーラの負傷のため中止に。身長206センチのフューリーは代わりに、同じく長身202センチのアレクサンデル ウスティノフ(ベラルーシ)と対戦します。

6)今年5月に日本のリングで井岡 一翔(井岡)の挑戦を退けているIBFフライ級王者のアムナット ルエンロエン(タイ)が9月14日、指名挑戦者マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ)を迎え2度目の防衛戦を行います。
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和氣、凱旋勝利

2014年07月22日 11時02分01秒 | 世界ボクシング
昨夜21日、岡山武道館で行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者和氣 慎吾(古口協栄)TKO10回27秒 挑戦者リ ジェイソン(韓国)

*昨年3月に同王座を獲得して以来、順調に防衛記録を伸ばしてきた和氣。今回がプロ23戦目にして初の故郷岡山での防衛戦となりました。

すでに3度の王座防衛に成功している王者。目指すはもちろん世界挑戦/獲得ですが、今回は挑戦者の変則的なスタイルにやや戸惑いを見せたようです。

最終的にはストップで後半TKO勝利を収めた和氣。苦戦を認めるも、次は世界挑戦と高々と宣言しています。

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