DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

父子鷹

2020年08月31日 19時29分08秒 | 世界ボクシング

今月26日に豪州で行われた試合結果を再掲載します。
IBF豪州/WBOグローバル・スーパーウェルター級戦:
王者ティム チュー TKO8回終了 挑戦者ジェフ ホーン(共に豪)

*2016年の師走17日にプロデビューを果たしているチュー。彼は元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子となります。アマチュアで33勝1敗という好戦績を残し、プロでのここまでの戦績は16戦全勝(12KO)。これまでに獲得してきたタイトルは、WBCの下部組織であるABCO(2017年10月)、WBAオセアニアの暫定(2019年2月)、豪州国内(2019年5月)、IBF豪州とWBOグローバル王座(2019年8月)。世界ランキングもIBFの6位を皮切りに、WBO9位、WBA12位とトップレベルに近づいてきました。このまま順調にいけば、来年中にも世界の檜舞台に立つ可能性が高いでしょう。

実父コンスタンチンはアマチュア時代からその名を世界中に知られていました。1991年に豪州で行われた世界選手権で優勝し、そのまま現地のプロモーターと契約。母国ロシアから南太平洋に移り住み、豪州、そして米国のリングでその実力を発揮していきました。コンスタンチンのアマチュア時代の戦績は267勝12敗。プロでは14戦目で初の世界タイトルを獲得しています。

偉大なる父を見て育ったティム。そのボクシングスタイルも父親に類似したものがあります。少々変則的な構えから左を突き、オーバーハンドライトやボディーで対戦相手を弱らせていく。またティムはコンスタンチン同様に、体の力強さを感じさせます。

今回のホーン戦の前までは、ティムは「元世界王者の息子」程度にしか見られていませんでした。しかし元世界王者にワンサイドのTKO勝利を収めた事により、2代目チューという名前が独自に歩き始めた感があります。

   

(父子というより兄弟のようなチュー親子)

コンスタンチンは統一王者の地位まで上り詰める事が出来ました。果たしてティムは、どこまで成長していく事が出来るのでしょうか。

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ポーター、完封勝利(ウェルター級)

2020年08月30日 08時17分11秒 | 世界ボクシング

今月22日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
ウェルター級12回戦:
ショーン ポーター(米)対 セバスチャン フォーメラ(独)

*11月21日に予定されるIBF/WBCウェルター級王者エロール スペンス(米)対ダニー ガルシア(米)戦の勝者への挑戦者決定戦として行われたこの戦い。大西洋を横断してきたフォーメラも頑張るのですが、試合全体を通じてポーターが圧勝。気づいてみればフルマークの判定で勝利を収め、3度目の王座返り咲きに向け前進しています。

 

*今月に入り、ようやく進展を見せ始めたウェルター級戦線。2020年8月30日現在の同級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):マニー パッキャオ(比/防衛回数3)
WBA(暫定):ジャマル ジェームス(米/0)
WBC:エロール スペンス(米/0)
IBF:エロール スペンス(米/4)
WBO:テレンス クロフォード(米/3)
OPBF(東洋太平洋):長濱 陸(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:別府 優樹(久留米櫛間/0)
日本:小原 佳太(三迫/0)

パッキャオはあと2~3戦で引退するという噂があり、クロフォードは年内にケル ブルック(英)との防衛戦の話しが出ているようです。また今週末9月6日には、WBAレギュラー王座決定戦、ヨルデニス ウガス(キューバ)とアベル ラモス(米)が予定されています。

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今週末の試合予定

2020年08月29日 08時17分11秒 | 世界ボクシング

2020年8月最終週末の主な試合予定です。

29日 土曜日
英国
WBOインターナショナル・ヘビー級戦:
王者ダニエル デュボア(英)対 挑戦者リカルド シュナイダー(オランダ)

米国・カリフォルニア州
WBAスーパーウェルター級戦(レギュラー王座):
王者エリスランディ ララ(キューバ)対 グレグ ベンデティ(米)

米国・ネバダ州
WBC/WBOスーパーライト級戦:
王者ホセ カルロス ラミレス(米)対 ビクトル ポストル(ウクライナ)

 

9月3日 木曜日
後楽園ホール
日本/OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)対 挑戦者細川 バレンタイン(角海老宝石)

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ジョー スミス、世界への切符をゲット(ライトヘビー級)

2020年08月28日 17時14分44秒 | 世界ボクシング

先週末22日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級12回戦:
ジョー スミス(米)KO9回26秒 エレイデル アルバレス(コロンビア)

*あのバーナード ホプキンス(米)に引導を渡したスミスと、セルゲイ コバレフ(露)をKOし、一度は世界の頂点に立ったアルバレス。WBOライトヘビー級の挑戦者決定戦として行われた一戦は、予想外のワンサイドの展開に。最後はスミスが右でアルバレスを仕留め勝利。アルバレスはウマル サラモフとマキシム ウラゾフ(露)による、もう一つの挑戦者決定戦の勝者と空位の王座を賭け戦うことになります。

 

ジョー スミスがトップ戦線に絡んできたライトヘビー級。このライトヘビー級の2020年8月28日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):ドミトリー ビボル(キルギスタン/防衛回数8)
WBA(レギュラー):ジャン パスカル(カナダ/1)
WBA(暫定):ドミニク ボーセル(独/0)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/0)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/3)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):レーガン デサイクス(豪/0)
WBOアジア太平洋:ガサン ガサノフ(露/0)

*相変わらず欧州というか、ロシア色が強い階級ですね。

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ケビン ジョンソン、殊勲の勝利(ヘビー級)

2020年08月27日 19時16分46秒 | 世界ボクシング

先週末22日、ドイツで行われた試合結果です。
ヘビー級8回戦:
ケビン ジョンソン(米)KO7回2分 元IBFクルーザー級王者ヨアン パブロ エルナンデス(キューバ)

*2014年8月に、古豪フィラット アルスラン(独)に疑惑の判定勝利を収めて以来リングから遠ざかっていたエルナンデス。6年ぶりの実戦で思わぬ落とし穴が待ち構えていました。

エルナンデスが対戦したのは、2009年12月にWBCヘビー級王者ビタリ クリチコ(ウクライナ)に挑戦し、ワンサイドの判定負けを喫しているジョンソン。欧州のリングを中心に活発なリング活動を続けているベテラン選手ですが、ここ5戦は全敗と敗戦が目立つ過去の選手。エルナンデスにとって、再起+ヘビー級でのデビュー戦としてはうってつけの相手と思われてました。

注目はエルナンデスがどのようなパフォーマンスを見せるかに絞られていたのですが、蓋を開けてみるとジョンソンの攻勢が目立つ試合展開に。4回にダウンを奪ったベテランは、7回にもう一度元クルーザー級王者を倒し、そこで試合終了。来月41歳になる大ベテランがドイツのリングで番狂わせを演じています。

戦績を35勝(19KO)17敗(3KO負け)1引き分けにしたジョンソン。今回の勝利は2018年の師走以来のものとなりました。6年ぶりの再起戦で、思わぬKO負けを喫してしまったエルナンデス。再び引退か、クルーザー級への逆戻りが濃厚でしょうね。

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チュー2世が16連勝を飾る(スーパーウェルター級)

2020年08月26日 19時16分46秒 | 世界ボクシング

現地時間の先ほど(26日・水曜日)、豪州で行われた試合結果です。
IBF豪州/WBOグローバル・スーパーウェルター級戦:
王者ティム チュー TKO8回終了 挑戦者ジェフ ホーン(共に豪)

*2016年師走にプロデビューを果たしている元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子ティム。ここまで15戦行い全勝(11KO)を記録。順調に成長してきました。

今回チューが対戦したのは、かつてあのマニー パッキャオ(比)を破り、WBOウェルター級王座を獲得した事もある強豪ホーン。もちろんチューにとって、これまでのキャリアで最大最強の強敵となりました。そんな実力者を相手に、チューは初回から試合をコントロールしていきます。

試合が大きく動いたのは3回。チューが左フックでダウンを奪います。6回にはボディーでダウンを追加したチューですが、ホーンも同胞の先輩としての意地で試合を長引かせます。しかしそれも長続きせずに8回終了後にギブアップ。将来の世界王者に白星を献上することになりました。

世界的にも知られている強豪を相手に全勝記録を16に伸ばしたチュー。現在IBFでは6位、WBOでは9位、そしてWBCでは12位にランキングされています。今回の勝利により、さらにランキングを上げる事になるでしょう。

チューはこれまでにWBCの下部組織であるABCO(2017年10月)、WBAオセアニアの暫定(2019年2月)、豪州国内(2019年5月)、IBF豪州とWBOグローバル王座(2019年8月)を順次獲得してきましたが、今回の試合ではIBF豪州とWBOグローバルのタイトルが争われています。

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試合予定続々(色々:08‐25‐20)

2020年08月25日 10時28分45秒 | 世界ボクシング

最近(2020年8月25日ごろ)のニュースです。

2020年8月も残すところ1週間。今月に入って世界戦も行われるようになってきました。今秋にかけて、さらなる世界戦の予定が組まれつつあります。

1)本来なら3月末にカナダでIBFの指名挑戦者孟 繁龙(中国)の挑戦を受ける予定だったIBFとWBCの2冠を保持しているライトヘビー級王者アルツロ ベテルビエフ(露)。現時点での両者の対戦はないようで、ベテルビエフはアダム デインズ(独)との防衛戦に臨むようです。10月9日にロシアで予定されているこの一戦。プロ入り後、カナダを主戦場にしているベテルビエフにとり、これが初の母国での試合となります。

2)昨年10月に、それまで保持していたIBF王座に加え、WBAタイトルも吸収したスーパーライト級王者のジョシュ テーラー(英)。9月26日にIBFの指名挑戦者アビヌン コーンソーン(タイ)を迎え、統一王座の初防衛戦に臨みます。このタイ人は昨年2月に後楽園ホールのリングに上がり、近藤 明広(一力)に豪快なKO勝利を収めています。

3)これまでに2度中止となっていたWBOスーパーフェザー級王者ジャメル ヘリング(米)の防衛戦、対ジョナサン オケンド(プエルトリコ)の一戦は、9月5日に行われる予定です。3度目の正直に期待しています。

4)本来なら4月に、怪物井上 尚弥(大橋)との王座統一戦に臨む予定だったWBOバンタム級王者ジョン リエル カシメロ(比)。来月26日にガーナのディーク ミカを相手に防衛戦を行うことになりました。このガーナ人の戦績は24戦全勝(19KO)。戦績だけ見ると、怪物の匂いが漂っていますね。

5)井上は11月に、世界上位ランカーのジェイソン マロニー(豪)との防衛戦の話しが挙がっているようです。

6)2008年師走にマニー パッキャオ(比)に敗れた後、現役からの引退を表明していたオスカー デラホーヤ(米)。現役復帰を目指しているという情報があります。これって、エキシビションの話しですよね?

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セルジオ マルティネス、6年ぶりにリング復帰(ミドル級)

2020年08月24日 21時03分17秒 | 世界ボクシング

先週21日・金曜日、スペインで行われた試合結果です。
ミドル級10回戦:
セルジオ マルティネス(亜)KO7回 ホセ ファンディノ(スペイン)

*2014年の6月にミゲル コット(プエルトリコ)にまさかのTKO負けを喫し、WBCミドル級王座から転落したマルティネス。その後何度が再起戦を行うという情報が流れましたが、自身の膝の状態が芳しくなく今回までリング復帰が遠のいていました。

試合は6回に2ダウンを奪ったアルゼンチン人が、7回にボディーでライバルを仕留めゲームオーバー。6年ぶりの実戦とは合格点を出していいでしょう。

あれよあれよと6年もの歳月が過ぎ去り、ようやく再起戦に臨んだマルティネス。ボクシングスタイル自体は、ガードを下げ、右ジャブを放って動き回るという以前のものでしたが、如何せんスピードが落ちましたね。試合を重ねるごとにスピードが戻ってくればいいのですが、40代半ばの選手にそれが可能かどうか。まあ、次の試合を見てみなければ分からないことですね。

 

フェザー級8回戦:
キコ マルティネス(スペイン)TKO2回終了 ノエ レイゴサ(メキシコ)

*アルゼンチンのマルティネス同様に、2014年に世界王座から陥落していたスペインのマルティネス。しかしこのマルティネスは王座転落後、3度の世界挑戦を含め定期的にリング活動を行ってきました。格下を6分で仕留めたキコ マルティネス。世界王座返り咲きはなるのでしょうか。

このマルティネスが大阪のリングで長谷川 穂積(真正=引退)と激戦を演じてから、既に6年もの歳月が流れています。

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ポベトキン、7年ぶりに王座に返り咲き(WBCヘビー級:暫定王座)

2020年08月23日 18時24分18秒 | 世界ボクシング

昨日22日、英国で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦(暫定王座):
挑戦者アレキサンデル ポベトキン(露)TKO5回30秒 王者ディリアン ホワイト(英)

*7年前に、当時の絶対王者だったウラジミール クリチコ(ウクライナ)に完敗し、保持していたWBA王座から転落したポベトキン。その後、世界一線級の選手たちを相手に白星を重ねていましたが、2年前にアンソニー ジョシュア(英)に挑戦した時は、善戦空しくTKO負け。もうポベトキンも終わったかに思われていました。

しかしそれから2年。暫定ながらも世界返り咲きのチャンスを得たロシア人は戦前の予想を覆す事に。初回から左ジャブを起点とした基本的な、そして普段通りのボクシングでホワイトに対抗していったポベトキン。4回にはうまいタイミングで当てられた左で2度のダウンを喫してしまいましたが、それらのダウンからのダメージは感じられず。逆に5回、ロシア人はお返しとばかりに見事な左アッパーで一発で英国人をKO。暫定ながらも7年ぶりに世界王座に返り咲くと共に、英国勢が牛耳っている現在のヘビー級トップ戦線に食い込むことにも成功しています。

ポベトキンのウラジに敗れた後の戦績を見てみると、今回の世界王座返り咲きが幸運なものだけでないことがよく分かります。2013年10月にウラジに完敗したポベトキンですが、翌2014年からは精力的にヘビー級のトップ選手たちと拳を交えていきます。ウラジ戦からホワイト戦後までの戦績が10勝(7KO)1敗1引き分け。負けはジョシュアに喫したもので、引き分けは昨年師走にクルーザー級上がりのマイケル ハンター(米)との痛み分け。その間にポベトキンの軍門に下ったのは、現WBAレギュラー王者のマヌエル チャー(独)、世界常連ランカーのカルロス タカム(カメルーン)、ポベトキン同様にウラジの軍門に下ったマリウス ワッフ(ポーランド)、デビット プライスとフューイ フューリーの英国勢。こうして振り返って見ると、ポベトキンがいかに実力のある選手か理解できますね。

 

ポベトキンが返り咲いた最重量級の2020年8月23日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):アンソニー ジョシュア(英/防衛回数0)
WBA(レギュラー):マヌエル チャー(独/0)
WBA(暫定):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/0)
WBC(暫定):アレキサンデル ポベトキン(露/0)
IBF:アンソニー ジョシュア(英/0)
WBO:アンソニー ジョシュア(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)

*対戦が義務付けられていながらも、なかなか実現しないのが、ジョシュア対IBFの指名挑戦者であるクブラト プーレフ(ブルガリア)、そしてフューリーとディオンティー ワイルダー(米)による第3戦目。今回のポベトキン王座返り咲きを皮切りに、ヘビー級戦線も活性化してほしものです。

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今週末の試合予定

2020年08月22日 11時02分25秒 | 世界ボクシング

2020年8月第四週末の主な試合予定です。

22日 土曜日
英国
WBCヘビー級戦(暫定王座):
王者ディリアン ホワイト(英)対 挑戦者アレキサンデル ポベトキン(露)

米国・カリフォルニア州
ウェルター級12回戦:
ショーン ポーター(米)対 セバスチャン フォーメラ(独)

米国・ネバダ州
ライトヘビー級12回戦:
エレイデル アルバレス(コロンビア)対 ジョー スミス(米)

 

26日 水曜日
豪州
スーパーウェルター級10回戦:
ティム チュー 対 ジェフ ホーン(共に豪)

*この試合には、チューの保持するIBF豪州とWBOグローバルのスーパーウェルター級王座が賭けられます。

*今週末は世界各地で数多くの興行が予定されています。量に加えて、対戦カードの質も上がりつつありますね。

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