DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

またもメキシカンを撃破、ニエテスがV9(WBOライトフライ級)

2016年05月31日 04時50分07秒 | 世界ボクシング
先週末28日・土曜日、比国で行われた試合結果です。
WBOライトフライ級戦:
王者ドニー ニエテス(比)TKO5回終了 挑戦者ラウル ガルシア(メキシコ)

*これまでにメキシカンと対戦すること14度。1つの引き分け以外すべての戦いで勝利を収めてきているニエテス。その引き分けも後の再戦でKO勝利で決着をつけています。

昨年10月に行われた最後の防衛戦以降、一つ上のフライ級王者ファン フランシスコ エストラーダ(WBAスーパー/WBO)への挑戦を目論んでいたニエテスですが、結局はガルシアとの防衛戦を行うことに。その鬱憤を晴らしたというべきでしょうか、試合の方はニエテスのペースで終始。3回に2度のダウンを奪った比国人は、5回終了時に、一階級下の元IBF、そしてWBO王者をギブアップに追い込んでいます。

保持する王座の9連続防衛に成功したニエテス。以前保持していたミニマム級王座を獲得したのは2007年9月。それ以来ずっと世界王者の地位に居座っています。今後もエストラーダへの挑戦を目指していくだろうと予想されるニエテス。そういえばこのフライ級王者もメキシコ出身の選手です。
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WBAクルーザー級X2

2016年05月30日 04時28分12秒 | 世界ボクシング
今月20日、フランスで行われた試合結果です。
WBAクルーザー級王座決定戦(暫定王座):
ジョエルニー ドルティコス(キューバ)TKO10回 ユーリ カレンガ(コンゴ/仏)

*昨年4月、この試合の行われた翌日にIBF王座を吸収しているWBAスーパー王者デニス レベデフ(露)に敗れるも、激闘を演じ評価を上げている元暫定王者のカレンガ。試合直前になり、当時予定されていたレギュラー王座戦から暫定王座戦へ降格しましたが、王座奪回に意欲を燃やしています。

対するドルティコスを非常に評価の高い選手で、試合前から好試合が予想されていた一番。結果は敵地に乗り込んだキューバ人の逆転勝利というものになりましたが、試合内容も今年の年間最高試合の候補試合として挙げられるものだったようです。


そしてその翌21日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAクルーザー級戦(レギュラー王座):
王者ベイビュート シュメノフ(カザフスタン)TKO10回1分4秒 挑戦者ジュニア ライト(米)

*理由は分かりませんが、以前から妙にWBAに過保護されている感のあるシュメノフ。昨年7月に獲得した暫定王座ですが、戦わずしてレギュラー王者に昇格しています。試合前から防衛濃厚と見られていた一番ですが、結果はその予想通りのものとなりました。

現在同級のWBA王座にはレベデフを含め3人の王者が君臨中。この老舗団体はまずレベデフ対シュメノフ戦決行を指示。その勝者がドルティコフとの決勝戦を行うよう公表しています。一つの団体内でのトーナメントというのはどれだけの価値があるかは分かりません。しかしこのWBAクルーザー級トーナメントに関していえば、各試合ともに好試合が期待できそうです。
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スーパーウェルター級世界戦x3

2016年05月29日 01時20分46秒 | 世界ボクシング
今月21日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
IBFスーパーウェルター級戦:
王者ジャモール チャーロ 判定3対0(116-112x2、115-113)挑戦者オースティン トラウト(共に米)

*昨年9月に同王座について以来、そのシャープなパンチとスピーディーなボクシングで評価を上げているジャモール。今回は同級の実力者であるトラウトに競り勝ち、長丁場や接戦でも勝ち抜く能力がある事を証明。2度目の王座防衛と同時に、そのボクシングに安定感がある事も実証しています。

   

WBAスーパーウェルター級戦:
王者エリスランディ ララ(キューバ)判定3対0(116-111x2、115-112)挑戦者バネス マーティロスヤン(アルメニア)

*2012年11月に対戦している両者。その時はマーティロスヤンがバッティングによる負傷のため9回で引き分けという結果となっていました。

その試合から7ヵ月後に暫定ながらも現王座の地位を手に入れているララ。無冠戦でサウル アルバレス(メキシコ)に僅差の判定負けを喫してしまいましたが、その後レギュラー王座に昇格すると共に、マイナー団体のIBO王座も吸収。WBA王座も順調に防衛回数を伸ばしてきました。

対するマーティロスヤンはWBO王座を剥奪されたデメトリアス アンドラーデ(米)、下記のジャメールに苦杯を喫しており、今回の試合も結局は現在の両者の勢いの差が出たように感じられます。

地味な存在ながらも安定したボクシングでライバルに勝利を収めたララ。WBA王座の5度目、IBOでは2度目の防衛に成功しています。

   


WBCスーパーウェルター級王座決定戦:
ジャーメル チャーロ(米)KO8回51秒 ジョン ジャクソン(バージン諸島)

*前回、同王座戦が行われたのは2014年9月、一つ下のウェルター級王座保持者のフロイド メイウェザーがマルコス マイダナ(亜)との再戦/ウェルター級王座の防衛戦として決行されました。しかし愚かなWBCはこの一戦に、当時メイウェザーが保持していたスーパーウェルター級王座も付け加えています。実質、同級の世界戦としてWBCスーパーウェルター級が争われたのは2013年9月、メイウェザーが当時の王者サウル アルバレス(メキシコ)に挑戦した時分まで遡る事になります。

何はともあれ久しぶりに行われた同タイトルマッチ。元世界2階級制覇王のジュリアンを父に持つジャクソンが7回終了時までは試合をリードしていましたが、最後は上記のジャモールの双生児であるジャメールがライバルを捕まえゲームセット。全勝記録を28(13KO)に伸ばすと共に、兄ジャモールに追いつく事に成功しています。

念願の世界王座獲得したジャメールに対し、WBCは2つの指名試合を科しています。1つ目は同シルバー王座保持者のチャールズ ハトレイ(米)との一戦。もう一つは来月11日に行われるアンドラーデ対ウィリー ネルソン(米)戦の勝者との一戦となります。

  


ここ数年停滞していた同級戦線。今回の興行にはスーパーウェルター級の実力選手が勢揃いした感がありますが、その他にもまだまだ実力選手はいます。それらの選手を幾人か挙げてみましょう。

ミゲル コット(プエルトリコ):同級を含め、ミドル級までの4階級制覇達成に成功。
サウル アルバレス(メキシコ):最近よく話題に挙がる元同級王者。敗戦はメイウェザーに喫した一戦のみ。
デメトリアス アンドラーデ(米):防衛戦を長期行っていなかったためにWBO王座を失っていますが、未だに無敗の実力者。
リーアン スミス(英):現WBO王者。今週末4日に防衛戦を予定。
ジャック クルカイ(独):WBA暫定王座の保持者で既に2度の防衛に成功。

久しぶりに脚光を浴び始めているスーパーウェルター級。王座統一戦などのビックイベントも結構ですが、まずは定期的に世界戦を実施していってもらいたいものです。
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今週末の試合予定

2016年05月28日 02時07分59秒 | 世界ボクシング
2016年5月最終週末の試合予定です。

28日 土曜日
名古屋国際会議場
ライトフライ級10回戦:
前WBOミニマム級王者田中 恒成(畑中) 対 レネ パティラノ(比)

比国
WBOライトフライ級戦:
王者ドニー ニエテス(比)対 挑戦者ラウル ガルシア(メキシコ)

英国
WBAスーパーライト級王座決定戦:
ミケーレ ディ ロッコ(英)対 リッキー バーンズ(英)

*現在のWBAスーパーライト級戦線、王者は何とゼロ!

米国・アリゾナ州
WBAウェルター級戦(暫定王座):
王者デビット アバネシャン(露)対 挑戦者シェーン モズリー(米)



29日 日曜日
英国
WBCクルーザー級王座決定戦:
イルンガ マカブ(コンゴ/南ア)対 トニー ベリュー(英)


6月3日 金曜日
米国・フロリダ州
IBFライト級戦:
王者ランセス バルテレミ(キューバ)対 挑戦者ミッキー ベイ(米)
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カシメロ、中国で2階級制覇達成(IBFフライ級)

2016年05月27日 01時27分20秒 | 世界ボクシング
現地時間の一昨日(25日・水曜日)、中国・北京で行われた試合結果です。
IBFフライ級戦:
挑戦者ジョンルエル カシメロ(比)KO4回2分10秒 王者アムナット ルエンロエン(タイ)

*11ヶ月前に王者の地元タイで対戦している両者。その時はアムナットが老獪さを駆使し判定勝利を収め、保持していた王座の4度目の防衛に成功しています。師走には李 明浩(大阪帝拳)を大差判定で破り防衛回数を更新しているアムナット。カシメロにとり、この試合は調整試合なしで臨んだ一戦。アムナットへの雪辱に対する意欲の高さが伺えます。

前回の試合同様に王者のペースで進んだこの試合。しかし4回、両選手が接近した際に挑戦者のショートフックで王者がリングに転がります。大きなチャンスを迎えた比国人はそのままフィニッシュにかかります。連打の中から最後は左をボディーに持っていき2度目のダウンを奪ったカシメロ。王者はその強烈なパンチから立ち上がることは出来ませんでした。

昨年6月の初戦での雪辱を果たすと共に2階級制覇達成に成功したカシメロ。一つ下のライトフライ級ではWBOの暫定王座と、IBF王座(獲得時は暫定。その後正規王者に昇格)を獲得しています。またカシメロは昨年6月以前に、2011年3月にもこのIBFフライ級王座に挑戦した経験があり、この王座に限って見ると3度目の正直という事になります。

試合前日の計量で、アムナットが5.75ポンド(2.60キロ)、カシメロが1.25ポンド(560グラム)フライ級のリミットを超過したという情報がありました。しかしそれは撮影用のアトラクションだったとか。真剣勝負の世界に、客寄せか何だか分かりませんが、こういう事はするべきではないでしょう。IBFか中国のプロモーターの考えかは分かりませんが、この一連の自体には非常な不快感を感じます。
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プロ5戦目が決定(スーパーバンタム級)

2016年05月26日 00時38分33秒 | 強いぞジョーさん
7月9日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で予定される試合です。
スーパーバンタム級6回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)対 リオ ナインゴラン(インドネシア)

*昨年4月にプロデビューを果たし、これまでに4度の4回戦に勝利してきた寿以輝。特に3月に行われた最新の試合では、2対1の判定で何とか勝利を収めるという苦しいプロのキャリアを歩んでいます。

今回寿以輝が対戦するのは5勝(1KO)2敗という戦績の持ち主のナインゴラン。それ以上の事は分かりませんが、寿以輝にとって初の6回戦の試合と共に、初めて日本人以外との手合わせとなります。勝利はもちろん、その試合内容にも良いものを期待しましょう。
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レベデフ、あっさりとIBF王座を吸収(WBA、IBFクルーザー級)

2016年05月25日 00時50分44秒 | 世界ボクシング
先週末21日土曜日、ロシアで行われた試合結果です。
2団体クルーザー級王座統一戦:
WBA(スーパー)王者デニス レベデフ(露)TKO2回1分57秒 IBF王者ビクトル ラミレス(亜)

*レベデフが放った左ストレート気味のアッパーでぐらついたラミレス。その後の連打からの左フックでダウンを喫しています。その後は逃げモードのアルゼンチン人。レベデフの圧勝劇を非難するつもりはありませんが、ロシア人の対抗王者としてはかなり実力が落ちる前王者となってしまいました。

IBF王座を吸収することに成功したレベデフ。以前から保持していたWBA王座は6度目の防衛成功となります。ただ、その間にギュレルモ ジョーンズ(パナマ)との王座統一戦に敗れた経緯があります。しかしその試合はジョーンズから薬物反応が出たために、レベデフには失われた王座が戻されています(しかし試合結果はジョーンズの勝利のまま)。そのためにレベデフの防衛回数に違いがあるかもしれません。


WBAライトヘビー級戦(暫定王座):
挑戦者ドミトリー ビボル(キルギスタン)判定3対0(119-107x2、116-111)王者フェリックス バレラ(ドミニカ)

*暫定ながらも世界王座の座に到達したビボル。新王者にとりこの試合は僅かプロ7戦目での王座戴冠劇でした。現在のWBAライトヘビー級戦線にはスーパー王者にセルゲイ コバレフ(露)が、レギュラー王者にユルゲン ブレーマー(独)が君臨しています。
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ヘイ、今度も速攻勝利(ヘビー級)

2016年05月24日 00時36分23秒 | 世界ボクシング
先週末21日、英国で行われた試合結果です。
ヘビー級10回戦:
デビット ヘイ(英)TKO2回1分35秒 アーノルド ジェルジャイ(コソボ)

*今年1月に3年半ぶりの実戦を行っているヘイ。その時はパンチのシャープさが健在だということは証明しましたが、如何せん131秒で試合が終わってしまったためにそれ以上の事を計ることは出来ませんでした。

今回の一戦でもパンチの切れ度は抜群だということを実証したヘイ。試合開始30秒ほどの時、右パンチでダウンを奪うと、2回、今度は左ジャブでダウンを追加。最後は連打でフィニッシュと2戦続けて速攻劇を演じることに成功しています。

プランク以前より体が膨らんだ感のヘイですが、実際の体重は約10ポンド(4.5キロほど)増加しています。しかし体全体の動きは非常にシャープで、左ジャブを丹念に放ち続ける面も好印象、といったところではないでしょうか。9月に予定される次戦、対ブリッグス戦が楽しみです。


ヘビー級10回戦:
シャノン ブリッグス(米)KO初回142秒 エミリオ サラテ(亜)

*試合直前に対戦相手が二転三転したブリッグスには罪はないのですが、対戦相手のサラテがお粗末過ぎました。ボディーへの連打で2度のダウンを立て続けに奪い勝利を収めたブリッグス。ヘイのスピード、パンチの切れにどこまで対抗できるかに焦点が集まります。
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パーカーが挑戦権を獲得(ヘビー級)

2016年05月23日 00時54分48秒 | 世界ボクシング
先週末21日・土曜日、ニュージーランドで行われた試合結果です。
IBFヘビー級挑戦者決定戦:
ジョセフ パーカー(ニュージーランド)判定3対0(116-112x2、115-113)カルロス タカム(カメルーン/仏)

*現在1位と2位が空位のIBFヘビー級戦線。4位のパーカーと3位のタカムが王者アンソニー ジョシュア(英)への挑戦者権を賭け対戦しました。

う~ん。試合自体は両選手がフルラウンド打ち合い、中々のものでした。しかしこのパーカー、少々過大評価されているように感じられます。この試合後の戦績が19戦全勝(16KO)のパーカー。これまでヘビー級の強豪選手たちと拳を交えてきたタカムに、フルランド戦って勝利した事は大きいでしょう。しかし身長193センチと現在のヘビー級としては標準サイズ。しかもタカムのパンチをかなり貰っていました。ジョシュアやWBC王者のデオンティー ワイルダー(米)、そしてウラジミール クリチコ(ウクライナ)と対戦すると、彼らのパンチの格好の標的になるのではないでしょうか。

一発の威力も戦績ほどには感じられません。何となくこじんまりとした選手、という印象しか残りません。OPBF(東洋太平洋)圏から実力者が出るのは喜ばしい事なのですが、このニュージーランド人はこの辺りが上限のような気がしますが。

ちなみにパーカーが標的とするジョシュアは、来月末に先月獲得した王座の初防衛戦を行います。
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久保、判定で初防衛に成功(OPBFスーパーバンタム級)

2016年05月22日 01時26分23秒 | 世界ボクシング
先週16日・火曜日、神戸市中央体育館で行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者久保 隼(真正) 判定3対0(117-113、115-113、115-112)ベンジー スガノブ(比)

*昨年末、プロ9戦目で同王座を獲得している久保。圧勝が予想されていましたが、挑戦者のしぶとさを持て余し判定勝利。同王座の初防衛に成功しています。世界ランキングは徐々に向上しているようですが、リングの上ではまだまだ学ぶことが多いようです。

これがちょうどプロ10戦目(全勝7KO)のリングとなった久保ですが、そのすべての試合を兵庫県内で行ってきました。実力はもちろん、知名度アップ向上も図っていきたいですね。ちなみに久保の先輩である長谷川 穂積が同団体のバンタム級王座を獲得したのはプロ14戦目。長谷川はその王座を獲得するまで2度大阪で試合を行っていますが、その他の12試合は兵庫県内で行っています。その後長谷川はその勢力圏を東に広めていきました。

久保がどこまで偉大な先輩に近づけるか(もしくは超えられるか)? 今後、その辺りに大きな関心がが集まるのではないでしょうか。
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