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あの試合から30年(WBCライト級:1994年8月6日)

2024年08月06日 05時42分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年8月6日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCライト級戦:
王者ミゲル アンヘル ゴンザレス(東京 三太/メキシコ)TKO8回2分5秒 挑戦者リーベンダー ジョンソン(米)

*世界王者になる前に、「東京 三太」というニックネームで日本のリングに登場したゴンザレス。当時から世界王者候補の筆頭と言われていた選手でしたが、その期待に応えるように順当に世界のベルトを腰に巻きました。

しかし世界王座獲得試合を含め数戦、パッとしない試合が続き、世界王者としての実力に疑問符が持たれるようになりました。しかし前年1993年11月に、王座決定戦で対戦した宿敵ウィルフレド ロチャ(コロンビア)に快勝し、この年の3月には強豪ジャン バプティスト メンディ(仏)にも逆転TKO勝利を収めた三太(ゴンザレスの事です)。世界王者としてようやく覚醒したようです。

三太が6度目の防衛戦に迎えたのは、WBCの北米地域王座であるNABFタイトルを保持していた指名挑戦者ジョンソン。22勝(18KO)1引き分けと非常に高いKO率を誇ったパンチャーです。三太はジョンソンの戦績の上をいく33戦全勝(27KO)というレコードの持ち主。しかし一発屋ではなく、多彩なパンチと手数で相手を追い込んでいく選手です。

(三太が6度目の防衛戦に迎えたジョンソン)/ Photo: ESPN

初回はその強打で王者を脅したジョンソン。しかし回を追うごとに、三太が左右の多彩のパンチを上下に、そしてカウンターで挑戦者を圧倒していきました。それぞれのパンチは軽いのですが、ポンポンと本当によく手が出ました。

(リング中央で死闘を繰り広げた三太とジョンソン)/ Photo: Youtube

指名挑戦者のジョンソンも、一方的に撃ち込まれたわけではありません。しかし最終的にはパンチによるダメージというより、精神的に打たれ疲れ状態に。最後はレフィリーが両者の間に割って入り、試合は終わっています。

見事なボクシングで防衛記録を伸ばした三太。その後の米国でのビックマッチ出場への期待が大きく膨らんだ試合となりました。善戦むなしく敗れたジョンソン。その後も世界一線級で戦い続け、ようやく11年後となる2005年6月に、4度目の挑戦でIBF王座を獲得しています。

この試合はガッツ 石松氏が解説を務めたマンスリー・ボクシングという、エキシビションマッチとは別の番組で放送されました。生中継ではありませんでしたが、試合数日後に放送されていたという記憶があります。また、以前は服われていたボクシングマガジンのポスターにも(1994年の9月号だったと思います)、この試合の三太の雄姿が選ばれていました。

現在、フランスのパリで夏季五輪が行われています。三太は1988年のソウル五輪に、フェザー級のメキシコ代表選手として出場。初戦で敗れています。


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