現地時間の半日ほど前、ドイツで行われた試合結果です。
3団体統一ヘビー級戦:
挑戦者タイソン フューリー(英)判定3対0(115-112x2、116-111)王者ウラジミール クリチコ(ウクライナ)
*3団体王座のうち、最長の防衛回数を誇るIBF王座の18度目の防衛に成功してきたウラジ。その王座とついに決別する時がきました。
試合ごとに何となく元気が無くなってきていた感のあったウラジですが、この試合では、特に若き挑戦者を前に、その傾向が随所に見られました。
全ラウンドを通じてみれば、前王者となるウラジはそれほど悪くはありませんでした。しかし年齢差に加え、体格で劣っていたウラジは常に後手後手の展開に回されます。
数字上ではウラジを上回っていたフューリーですが、ボクシングでも上回ります。王者の十八番である左ジャブに打ち勝つ、常にペースを支配。ウクライナ人が接近戦を試みればフットワークでかわすか、右のオーバーハンドで威嚇。時には左構えにスイッチするという器用さも見せます。しかし英国人のボクシングは挑戦者というより、王者のボクシング。少々いただけません。
中盤以降徐々に硬さの取れていったウラジですが、最終回まで思い切った攻撃が出来ませんでした。体格差に加え、先手を取られ続けた事も敗因の一つでしょう。
私(Corleone)の採点は114対113で新王者を支持。フューリーは11回に後頭部への打撃のため減点1を科されています。
敵地で歴史的強豪にこれだけの試合をして勝利したのだから評価されるべきでしょう。しかしそのボクシングを見る限り、残念ながら新時代の先駆け、という感じはしません。
元気なく敗れたウラジ。両者には再戦契約があるそうです。実力的には雪辱可能でしょうが、ここらで引退するのもあり、ではないでしょうか。
3団体統一ヘビー級戦:
挑戦者タイソン フューリー(英)判定3対0(115-112x2、116-111)王者ウラジミール クリチコ(ウクライナ)
*3団体王座のうち、最長の防衛回数を誇るIBF王座の18度目の防衛に成功してきたウラジ。その王座とついに決別する時がきました。
試合ごとに何となく元気が無くなってきていた感のあったウラジですが、この試合では、特に若き挑戦者を前に、その傾向が随所に見られました。
全ラウンドを通じてみれば、前王者となるウラジはそれほど悪くはありませんでした。しかし年齢差に加え、体格で劣っていたウラジは常に後手後手の展開に回されます。
数字上ではウラジを上回っていたフューリーですが、ボクシングでも上回ります。王者の十八番である左ジャブに打ち勝つ、常にペースを支配。ウクライナ人が接近戦を試みればフットワークでかわすか、右のオーバーハンドで威嚇。時には左構えにスイッチするという器用さも見せます。しかし英国人のボクシングは挑戦者というより、王者のボクシング。少々いただけません。
中盤以降徐々に硬さの取れていったウラジですが、最終回まで思い切った攻撃が出来ませんでした。体格差に加え、先手を取られ続けた事も敗因の一つでしょう。
私(Corleone)の採点は114対113で新王者を支持。フューリーは11回に後頭部への打撃のため減点1を科されています。
敵地で歴史的強豪にこれだけの試合をして勝利したのだから評価されるべきでしょう。しかしそのボクシングを見る限り、残念ながら新時代の先駆け、という感じはしません。
元気なく敗れたウラジ。両者には再戦契約があるそうです。実力的には雪辱可能でしょうが、ここらで引退するのもあり、ではないでしょうか。