DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番(12‐31‐10)

2010年12月31日 19時53分40秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2010年12月31日ごろの意見番です。

*2010年の簡単なまとめ。

ヘビー級:
昨年末の予想通り、クリチコ兄弟(ウクライナ)とデビット ヘイ(英)が最重量級を独占。3者仲良く2度の防衛に成功しています。ヘビー級に残されているのはクリチコ兄弟とヘイの直接対決のみ。

統一王者:
ライトフライ級のジョバンニ セグラ(メキシコ/WBA+WBO)、バンタム級のフェルナンド モンティエル(メキシコ/WBC+WBO)、フェザー級のユリオキシス ガンボア(キューバ/WBA+IBF)、ライト級のファン マヌエル マルケス(メキシコ/WBA+WBO)、スーパーライト級のデボン アレキサンダー(米WBC+IBF)、ミドル級のセルジオ マルティネス(亜/WBC+WBO)、そしてヘビー級のウラジミール クリチコ(ウクライナ/IBF+WBO)。この中には既に片方、または両王座を返上した王者がいます。しかしどの王者もその階級でトップを陣取る選手たち。やはり統一戦は普通の世界戦とは違いますね。

長期政権:
統一王座、複数階級制覇の選手が多く出た年でした。しかし一つの階級の王座を長期的(二桁)に守っている王者はWBAフェザー級のクリス ジョン(インドネシア)のみ。少々寂しいですね。

マニー パッキャオ:
今年はジョシュア クロッティ(ガーナ)、アントニオ マルガリート(メキシコ)を撃退。至上2人目の6階級制覇を達成。5月にはシェーン モズレー(米)戦が予定されています。

WBA:
スーパー、レギュラー、暫定、そして統一王者。現時点での同団体の王座価値、ナシ。

比国勢:
パッキャオ、ノニト ドナイレに加え、スーパーフライ級の暫定王者ドリアン フランシスコが楽しみな存在。そしてマイケル ランデル、ロッキー フェンテス、マルコム ツニャカオ、ジョネル アリピオ、アラン タナダ等OPBF(東洋太平洋)王座を中心に活躍した選手が目につきました。

そして日本は:
内山 高志(ワタナベ)、西岡 利晃(帝拳)の安定政権の樹立。長谷川 穂積(真正)、粟生 隆寛(帝拳)、亀田 興毅(亀田)の複数階級制覇、減量に苦しみながらも世界戦3連勝を飾った亀田 大毅(亀田)、李 冽理(横浜光)の王座奪取など、昨年に引き続き内容の濃い1年でした。課題はこれも昨年と同様に世間一般へのアピール。
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カサレス、早くも3度目の防衛

2010年12月30日 07時38分21秒 | 日本ボクシング
先週木曜日23日、大阪府立体育会館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフライ級戦:
王者ウーゴ カサレス(メキシコ)判定3対0(116-112、117-111x2)挑戦者久高 寛之(仲里ATSUMI)

*今年5月、名城 信男(六島)から同王座を奪取したカサレス。この試合が早くも3度目の防衛戦となっています。
カウンター狙いの久高に対し、手数と左右への頻繁なスイッチで対抗。結果は敗者も潔く認める中差の判定で防衛に成功しています。

決してカサレスの実績を軽んじる訳ではありません。しかしこれまでの3つの防衛戦はどれも格下相手の試合という印象が残ります。新年は評価の高い暫定王者ドリアン フランシスコ(比)等との対戦をこなしながら、防衛記録を伸ばしていってもらいたいものです。
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色々(12‐29‐10)

2010年12月29日 07時59分01秒 | 世界ボクシング
最近(2010年12月29日ごろ)のニュースです。

1)マニー パッキャオ(比)の次戦が決定しています。パッキャオは5月7日、米国ネバダ州ラスベガスのリングでシェーン モズレー(米)と対戦。この試合にはパッキャオの保持するWBOウェルター級王座が賭けられます。

2)一時は、来日して嶋田 雄大(ヨネクラ)の挑戦を受けるのではと噂されていたWBAライト級ミゲル アコスタ(ベネズエラ)。2月26日に米国ネバダ州ラスベガスで、ブランドン リオス(米)の挑戦を受けることが決定しています。

3)スーパー王者に昇格したWBAバンタム級王者のアンセルモ モレノ(パナマ)。8度目の防衛戦を2月18日に予定しています。試合地は決定していませんが、モレノが迎えるのは元WBAフライ級王者のロレンソ パーラ(ベネズエラ)になる見通しです。

4)3月19日に7度目の防衛戦を予定しているIBFスーパーミドル級王者ルシアン ブーテ(カナダ/ルーマニア)。挑戦者が英国のブライアン マギーに決定しています。

5)今年6月に3階級制覇を達成し、そのままスーパー王者へ格上げとなったミゲル コット(プエルトリコ)。3月12日に米国ネバダ州ラスベガスで、保持するWBAスーパーウェルター級王座の初防衛戦を行います。コットに挑戦するのはニカラグアの暴れん坊リカルド マヨルガ。

6)同日、米国ニューヨーク州でWBCミドル級王者セルジオ マルティネス(亜)が2度目の防衛戦を予定しています。対戦者は現在までに決定していませんが、同暫定王座を保持するセバスチャン ズビック(独)と是非王座統一戦をしてもらいたいものです。

7)WBCスーパーバンタム級王者西岡 利晃(帝拳)の対戦者候補に挙がっていたIBF王者スティーブ モリター。両雄による即対決は実現しないようです。モリターは3月19日、地元カナダのモントリオールで、タカラニ ヌドロブ(南ア)と2度目の防衛戦を行います。両者はこれまでに2度対戦し、モリターの2勝1KOとなっています。
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モラレス、アルセ、ガルシア

2010年12月28日 06時07分45秒 | 世界ボクシング
10日前の今月18日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級シルバー王座戦:
王者エリック モラレス(メキシコ)判定3対0(116-111、114-113、115-112)挑戦者フランシスコ ロレンソ(ドミニカ)

*試合数日前に挑戦者が変更となった一戦。判定を見る限り、モラレスも荒武者ロレンソに苦戦した様子です。
今年3月に再起して以来3連勝(1KO)を記録したモラレス。3試合目にして初のスーパーライト級リミットの140ポンドを下回る体重で試合に臨んでいます。と言っても4分の1ポンドですが。

モラレスの標的はWBA/WBOライト級王者のファン マヌエル マルケス(メキシコ)だそうです。


同日、メキシコ国内の別会場で行われた試合結果です。
スーパーバンタム級10回戦:
ホルへ アルセ(メキシコ)TKO1回2分6秒 アドルフォ ラモス(コロンビア)

*この試合が今年5試合目となったアルセ(4勝4KO1引き分け)。世界前哨戦を無難にKO勝利で終わらせています。アルセのターゲットはWBOスーパーバンタム級王者のウィルフレド バスケス(プエルトリコ)。

WBOライトフライ級戦:
王者ラモン ガルシア ヒラレス(メキシコ)判定3対0(120-106、119-107、118-108)挑戦者オマール ソト(プエルトリコ)

*ガルシアにとり今年7月に獲得した王座の2度目の防衛戦。挑戦者としては資格に疑問符をつけたいソトですが、4回と10回にそれぞれ1度ずつダウンを奪い、大差判定で防衛に成功しています。
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ラサルテ、引き分け防衛

2010年12月27日 07時56分23秒 | 世界ボクシング
今月18日、アルゼンチンで行われた試合結果です。
IBFライトフライ級戦:
王者ルイス ラサルテ(亜)引き分け0対1(113-113x2、109-117)挑戦者ウリセス ソリス(メキシコ)

*今年5月、6度目の世界挑戦で念願の世界王座獲得を果たした39歳のラサルテ。3代前に同王座を保持していた実力者ソリスと痛み分けで2度目の防衛に成功しています。

どうも今年の師走は、採点が割れる試合が続いているように感じます。WBCライトヘビー級戦、WBOクルーザー級戦、皆さんが既にご存知のWBAフライ級戦、そしてこの試合。

久しぶりに試合観戦後、不愉快になる試合を見た思いです。後頭部への変則打を繰り返す王者。4回と10回にそれぞれ減点を科されています。正直、反則負けにならなかったのが不思議でなりません。ラサルテ、それなりの戦力は整っている選手ですが、世界王者としての実力は三流。国外に出せば(国内でも)、即王座転落でしょう。何よりも試合態度が悪すぎます。ラビットパンチに加え、低打アリ、レフェリーには反抗的な態度を見せる。数ヵ月後に40歳を迎える大人の素振りではありません。

採点だけ見ると、いかにもジャッジにとり、難しいラウンドが続いていたように見えます。しかし一人のジャッジが示すように、ソリスの中差から大差の判定勝利が妥当でしょう。私(Corleone)も116対110でソリスを支持しました。

多分両雄による再戦が組まれると思いますが、ラサルテは王者に不似合いな選手。早期の王座転落を願っています。
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フック、僅差の判定防衛に成功

2010年12月26日 01時41分45秒 | 世界ボクシング
今月18日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOクルーザー級戦:
王者マルコ フック(独)判定2対1(115-113x2、112-116)挑戦者デニス レベデフ(露)

*フックにとり今年4度目の防衛戦となった一戦。判定が示すとおり苦しい防衛戦となりました。

常に先手を取っていたのは挑戦者。サウスポースタイルからの威力ある左ストレートを、ボディーを中心にビシバシ決めていきました。

対する王者。警戒からかガードを固めてのカウンター攻撃に終始。しかもクリーンヒットは少ないように見えました。

私(Corleone)の採点は118対110の大差で挑戦者を支持。レベデブの積極的で有効な攻勢+手数の方をとりました。観衆は騒いでいましたが、フックのパンチはあまり当たっていませんでした。

苦しみながらも5連続防衛に成功したフック。底力はありますが、まだまだ絶対王者ではないようです。

最近少ない技術のあるファイターレベデブ。高評価されていい選手だと思います。
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今週末の試合予定

2010年12月25日 06時38分37秒 | 世界ボクシング
2010年12月第4週末、そして今年の最終週末の試合予定です。

26日 日曜日
さいたまスーパーアリーナ
WBAバンタム級王座決定戦:
亀田 興毅(亀田)対 アレクサンデル ムニョス(ベネズエラ)

WBAフライ級戦:
王者亀田 大毅(亀田)対 挑戦者シルビオ オルティーヌ(ルーマニア)

バンタム級8回戦:
亀田 和毅(亀田) ピチットチャイ ツインズジム(タイ)
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クラウド、ソリス

2010年12月24日 04時21分55秒 | 世界ボクシング
先週金曜日17日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
IBFライトヘビー級戦:
王者タボリス クラウド(米)判定3対0(118-108、117-109x2) 挑戦者フルゲンシオ スニガ(コロンビア)

*王者の圧勝が予想されていた一戦。結果は5回と最終回にダウンを奪ったクラウドが、順当な勝利を収めています。2度目の防衛に成功したクラウド。生きる伝説、バーナード ホプキンス(米)との一戦を熱望しています。


WBCヘビー級挑戦者決定戦:
オドラニエル ソリス(キューバ)反則10回 レイ オースティン(米) 

*ビタリ クリチコ(ウクライナ)への挑戦権を賭けた一戦。試合としてはシーソーゲーム的で面白いものになりました。9回終了時までの採点も、1対1(85-85、84-86、88-82)と見事に割れていました。私は87対83でソリスのリードとしています。

5回、連打から最後は左フックでダウンを奪ったキューバ人。その後も何度かオースティンをぐらつかせています。

問題となった10回。ソリスのパンチでダメージを受けた米国人が再三クリンチを繰り返します。この回終了のゴング後、パンチを放ったオースティン。少々厳しいように見えましたが、レフェリーは即反則負けを言い渡しています。試合が継続されても、多分ソリスが勝利を収めていたでしょう。

クリチコ兄への挑戦権を獲得したソリス。悪いボクサーではないのですが、パンチ力を含め平均的力しかないように見えます。
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色々(12‐23‐10)

2010年12月23日 03時52分00秒 | 日本ボクシング
最近(2010年12月23日ごろ)のニュースです。今回は世界戦出場が決定している日本選手達の話題が中心になります。

1)来月10日に予定されていたWBAの2大世界戦が延期となっています。この興行ではWBAスーパーフェザー級王者内山 高志(ワタナベ)と暫定王者ホルへ ソリス(メキシコ)の王座統一戦、WBAスーパーバンタム級王者李 冽理(横浜光)の初防衛戦、対下田 昭文(帝拳)戦が予定されていました。しかしソリスの急病により、3週間後の、1月31日に仕切りなおしとなっています。

予定されていたスーパーバンタム級戦に変更なし。スーパーフェザー級戦は王座統一戦ではなく、内山の防衛戦に変更となっています。この日内山と対戦するのは、暫定王者ソリスではなく日本王者三浦 隆司(横浜光)。この一年、三浦が防衛回数をのばしながら順調に力をつけてきただけに、内山にとり決して楽な防衛戦にはならないでしょう。

2つの世界戦とも日本人同士の対決になりますが、それぞれが好カードだと思います。


2)日本ライトフライ級王座を保持し、7戦目で世界奪取を目論む井岡 一翔(井岡)。どうやら一階級落とし、WBC王者のオーレードン シットサナーチャイに挑戦するようです。この試合は2月6日に大阪で行われます。

叔父の弘樹氏も初の王座はWBCの最軽量級のベルトでした。最短記録での奪取、大いに期待しています。
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三垣、V2

2010年12月22日 03時55分18秒 | 日本ボクシング
今月13日月曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)ライト級戦:
王者三垣 龍縞(MT)TKO8回51秒 挑戦者高瀬 司(大阪帝拳)

*安定政権、そしてその後の世界挑戦を目論む三垣。新鋭高瀬に対し、初回からダウンを奪っています。その後も王者優勢は変わらず、8回にレフェリー・ストップ。圧勝で2度目の防衛に成功しています。

王者三垣、ここまで出場したタイトル戦(日本王座を含む)、すべてがKO決着(4勝1敗)となっています。
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