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DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(WBAウェルター級:1995年8月23日)

2025年08月24日 05時46分43秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日となる1995年8月23日、フランスで行われた試合結果です。
WBAウェルター
級戦:
王者アイク クォーティー
(ガーナ)TKO4回44秒 アンドリュー マレー(ガイアナ)

*世界王座を獲得する前から非常に評価が高かったクォーティー。世界タイトル獲得後も、一戦ごとにその評価を盤石とする安定したボクシングを披露し続けています。

クォーティーが3度目の防衛戦に迎えたマレーは、名伯楽エマヌエル スチュワート氏の指導を受ける長身サウスポー(左構え)。挑戦者はクォーティーのプレッシャーに飲み込まれないようにするためか、試合開始直後から必死で左右のパンチを振るい続けます。それに対し王者は、持ち前の固いガードからストレートのような左ジャブでマレーに迫っていきます。

(真夏のフランスで行われたWBAウェルター級戦)/ Photo: JO Sports Inc.

挑戦者が中々の好スタートを切ったこの試合でしたが、初回終了のゴングと同時にガーナ人の右がものの見事に挑戦者の顎を捕えダウンを奪います。マレーは、もしあと数秒あれば、そこで試合は終わっていたであろうほどの大ダメージを被ってしまいました。

(左ジャブで多大なダメージを与え、右で追い打ちをかけるクォーティー(背中))/ Photo: Youtube

サウスポー相手に左ジャブで追い詰めていくクォーティー。時折放つ右パンチは、一発で相手を沈める事が出来るほどの威力のあるもの。マレーも頑張っているのですが、両者のパンチの的中率と威力が違いすぎるため、秒を追う毎に挑戦者にとり不利の場面が増えていってしまいます。マレーからしてみれば自分のパンチが当たらず、しかしどの距離からもガーナ人のパンチが飛んでくるため、どうしようもなかったでしょうね。

最後は4回、クォーティーの右が好打したところでレフィリーは、マレーが左右の目尻を切っていたためにドクターにチェックを要請。少々早いストップに思えましたが、そこで試合は終わっています。

好選手相手にまたまた盤石な強さを見せつけたクォーティー。この時期、対抗王者としてWBCにはパーネル ウィテカー(米)、IBFにはフェリックス トリニダード(プエルトリコ)が君臨していました。安定では、クォーティーがウィテカーとトリニダードを既に凌いでいたと言って過言ではないでしょう。

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今週末の試合予定

2025年08月23日 05時28分50秒 | 世界ボクシング

2025年8月第四週末の主な試合予定です(2025年8月23日から29日まで)。

23日 土曜日
米国フロリダ州

WBAスーパーウェルター級戦(暫定王座):
王者ヨエニス テジェス(キューバ)対 挑戦者アバス バロウ(独)

WBAフライ級戦(暫定王座決定戦):
アンジェリーノ コルドバ(ベネズエラ)対 ヤンキエル リベラ(プエルトリコ)

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あの試合から30年(WBOジュニアフェザー級:1995年8月22日)

2025年08月22日 05時53分37秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年8月22日、米国テキサス州で行われた試合結果です。
WBOジュニアフェザー
級戦(スーパーバンタム級):
王者マルコ アントニオ バレラ
(メキシコ)判定3対0(119-106、118-107、118-109)挑戦者アガピト サンチェス(ドミニカ)

*破竹の勢いを続けるバレラ。この年の3月31日に、ダニエル ヒメネス(プエルトリコ)を相手に明確な判定勝利を収め世界王座を獲得。6月2日にはフランキー トレド(米)を2回で退け初防衛に成功。その試合から1ヵ月半後の7月15日には、30戦近くの経験を持ち、ダウンを一度も喫したことのないマウイ ディアス(メキシコ)を僅か2分50秒で仕留め2度目の防衛に成功しています。

ディアス戦から僅かに1ヶ月強、バレラは早くも次の試合を行うことになりました。この試合でバレラが迎えたのは、前年1994年10月にディアスにUSBA(全米)王座を奪われているサンチェス。ディアスを挟んでバレラとサンチェスを比較すると、王者の楽勝が予想された一戦となりました。

案の上、この試合はバレラが終始挑戦者を上回る形に。それに加えサンチェスは、初回と8回に低打のためにそれぞれ減点1を科されています。

(サンチェス(左)を終始圧倒したバレラ)/ Photo: Facebook

最終回、バレラがリング中央で足を滑らせたタイミングでサンチェスのパンチを貰ってしまいダウン。バレラにとり不運の形での失点となってしまいましたが、このダウンによるダメージはナシ。結局は大差の判定で、バレラが5ヵ月前に獲得した王座の3度目の防衛に成功しました。

驚くべき短期間で次々に防衛戦をこなしていくバレラですが、対戦相手のレベルは決して低いものではありません。バレラに王座を譲ったヒメネスは、一階級下げてバンタム級でWBO王座を獲得。トレドは数年後に、一階級上のフェザー級でIBFタイトルを奪取しています。ディアスはバレラ戦後に引退をしましたが、サンチェスに至っては後に今回挑戦したWBOタイトルを獲得。その後IBF王者だったマニー パッキャオ(比)と王座統一戦を行い、負傷引き分けを演じています。それらのすべてはこの試合後に行われることになりましたが、彼たちの活躍は同時にバレラの評価向上に繋がる事になっています。

(のちにWBO王座を獲得することになるサンチェス)/ Photo: X

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次は井上!?ボールが防衛に成功(WBAフェザー級)

2025年08月21日 05時18分14秒 | 世界ボクシング

先週末16日・土曜日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦:
王者ニック ボール(英)判定3対0(118-110、117-111、115-113)挑戦者サム グッドマン(豪)

*ここ最近、井上 尚弥(大橋)のターゲットとして頻繁に名を上げられているボールが、本来なら昨年末にその井上に挑戦する筈だったグッドマンを迎え防衛戦を行いました。

スーパーバンタム級上がりのグッドマンにとり、肉体的に苦戦を強いされる予想が立てられていた一戦でしたがどうしてどうして。前半戦から小型タンクの英国人と五分五分の打ち合いを繰り広げました。どちらも相手にペースを渡さない激しいパンチの交換が終始行われ、結局は試合終了のゴングを聞く事に。ボールが内容以上の大差の判定勝利を収め、昨年6月に獲得した王座の3度目の防衛に成功しています。

この試合を見る限り、ボールが一階級上の王者とはいえ、井上にとり比較的安易なフェザー級挑戦となるのではないでしょうか。

2025年8月21日現在のフェザー級王者たちを確認しておきましょう。

WBA:ニック ボール(英/3)
WBA(暫定):ミルコ クエロ(亜/0)
WBC:スティーブン フルトン(米/0)
WBC(暫定):ブルース キャリントン(米/0)
IBF:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):中野 幹士(帝拳/1)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/3)
日本:阿部 麗也(KG大和/0)

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野上が新王者に(日本フライ級ほか)

2025年08月20日 05時04分35秒 | 日本ボクシング

今月12日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
挑戦者野上 翔(RK蒲田)判定2対0(98-92、96-94、95-95)王者永田 丈晶(協栄

*この試合がプロ僅か6戦目となった野上。前半戦はサウスポースタイル(左構え)からの右ジャブと、自身の安定した距離感を保ち試合をリード。しかし中盤戦以降永田も王者の意地を見せ大反撃。ペース逆転の可能性も最後まであったものの、野上も必死で手を出し王者の攻撃をしのぎ切りました。

最終的には前半戦のリードを保つ形で逃げ切った野上。永田は4月に獲得した王座を初防衛戦で失うことになりました。永田もデビュー6戦目で日本王座に挑戦しています。しかしその時は現OPBF王者飯村 樹輝弥(角海老宝石)に僅差の判定負けを喫し、王座奪取はなりませんでした。

国内王座の交代劇が起こったフライ級。下記は2025年8月20日現在の同級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:リカルド サンドバル(米/防衛回数0)
WBC:リカルド サンドバル(米/0)
WBC(暫定):ガラル ヤファイ(英/0)
IBF
:矢吹 正道(LUSH緑/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/2)
OPBF(東洋太平洋):飯村 樹輝弥(角海老宝石/1)
WBOアジア太平洋:長尾 朋範(フラッシュ赤羽/0)
日本:野上 翔(RK蒲田/0)

 

WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦:
王者川浦 龍生(三迫)判定3対0(98-92x2、97-93)挑戦者白石 聖(志成)

*序盤戦から、持ち前のカウンターボクシングが冴えた川浦。終盤戦、挑戦者の攻撃の前にタジタジとなる場面もありましたが、最終的には大差の判定勝利。ちょうど1年前に獲得した王座の2度目の防衛に成功しています。

2025年8月20日現在の、スーパーフライ級のタイトルホルダーたちは下記のようになります。

WBA(レギュラー):フェルナンド マルティネス(亜/防衛回数1)
WBA(暫定):デビット ヒメネス(コスタリカ/1)
WBC:ジェシー ロドリゲス(米/2)
IBF:ウィリバルド ガルシア(メキシコ/0)
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):横山 葵海(ワタナベ/0)
WBOアジア太平洋:川浦 龍生(三迫/2)
日本:山口 仁也(三迫/0)

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あの試合から30年(ヘビー級ほか:1995年8月19日・その2)

2025年08月19日 05時43分31秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年8月19日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
ヘビー
級戦(10回戦):
元統一王者マイク タイソン
(米)反則初回1分29秒 WBA7位ピーター マクニーリー(米)

*この年の3月に仮釈放されたタイソンが、1991年6月以来となるリング復帰戦を行いました。

(ついにこの男が帰ってきました)/ Photo: JO Sports Inc.

4年以上のブランクのあるタイソンの復帰戦の相手に選ばれたマクニーリーは、36勝(31KO)1敗という素晴らしい戦績を持った選手で、31のKO勝利の内21もの初回KO/TKO勝ちがあります。しかしそのレコードを紐解いてみると、対戦相手はどこの馬の骨だか分からない連中が名を連ねていますが...。まあ、元統一王者にとり格好の再起戦の相手と言っていいでしょう。

無冠戦ではありましたが、世界戦以上に注目を浴びたこの一戦。結果は長期ブランクがあったタイソンが約1分半の間に2度のダウンを奪い圧倒。最後はマクニーリー陣営が試合ストップ要請のためリングに入り、そこで試合終了。ネバダ州のルールではセコンドが試合中にリング内に入れば自動的に失格となり、消化不良気味の幕切れとなってしまいました。

先手を取ろうとしたのはタイソンの相手の抜擢されたマクニーリー。試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出ていきます。後手に回ってしまったタイソンでしたが、そこは冷静に対処し、右のカウンターでダウンを奪っています(この試合でタイソンが放った4発目のパンチ)。

(右ストレートで先制のダウンを奪ったタイソン)/ Photo: Youtube

その後、マクニーリーは攻撃の手を緩めませんが、有効な攻勢とは言えず。またそれを迎え撃ったタイソンも空振りが目立ちました。しかしそこはタイソン。最後はコンビネーションから右アッパーでライバルを再びフロアに送り、そこでマクニーリー陣営がリングに入ってくる形で試合終了。まあ、準備体操前のウォームアップと見れば良しとしましょう。

(マクニーリーに右アッパーを見舞うタイソン)/ Photo: Iconic Licensing

まだまだこれからが始まりとなったタイソンの復帰路線でしたが、興行としては大成功だった様子。この試合の前座には何と、世界ヘビー級戦が組み込まれていました。WBA王者ブルース セルドン(米)が、ネイティブ・アメリカン初の世界ヘビー級王者を目指すジョー ヒップ(米)にグラつかせられはしたものの終盤にストップ勝利。王座防衛に成功すると同時に、3流王者である事を証明しています。

また、東京 三太の名前で日本のリングにもその雄姿を披露したミゲル アンヘル ゴンザレス(メキシコ)もこの大興行に登場。自身の名前を売る大きな機会でしたが、下位ランカーのラマー マーフィー(米)に大苦戦を強いられ、大論議を呼ぶ判定の末王座を死守しています。

(無名マーフィー(左)に大苦戦を強いられたゴンザレス)/ Photo: Getty Images

先日お伝えした「サンタナ対ノリス」の第3戦と、「ジャクソン対テーラー」戦もこの興行の一部として決行されました。

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10回戦に短縮、などなど(色々:08‐18‐25)

2025年08月18日 05時20分26秒 | 世界ボクシング

最近(2025年8月18日ごろ)のニュースです。

1)今後、OPBF(東洋太平洋)とWBOアジア太平洋戦は、これまでの12回戦から10回戦に短縮される事になりました。選手の健康面を考慮しての配慮だそうです。

2)日本国内と、WBOアジア太平洋ミドル級の2つの王座を保持している国本 陸(六島)が10月5日、大阪市住吉区民センターでイエ ヌリ(ウズベキスタン)と現在空位のOPBF王座を賭け対戦します。この試合は早速10回戦として行われる事になります。

この試合が行われる興行では、全5試合が予定されており、すべての試合がミドル級での戦いとなります。

3)6月にフランシスコ ロドリゲス(メキシコ)に完敗を喫し、WBCフライ級の暫定王座から陥落したガラル ヤファイ(英)。しかしロドリゲスが試合後のドーピング検査にひっかかり、ロドリゲスの王座奪取は無効となりました。

WBCはヤファイとロドリゲスに対し、再戦を行うよう指令を出していましたが、その指示を却下。一転してヤファイには、WBCの正規王者リカルド サンドバル(米)との王座統一戦を行うよう新たな指令を出しています。

4)ドン キング氏によると、WBAヘビー級レギュラー王者クブラト プーレフ(ブルガリア)は10月4日、1位のマイケル ハンター(米)を迎え、米国フロリダ州で防衛戦を行うとの事です。

5)日本でもお馴染みのWBOフライ級王者アンソニー オラスクアガ(米)が9月13日、フアン カルロス カマチョ(プエルトリコ)を相手に保持する王座の防衛戦に臨みます。

6)その翌週の20日、WBAとWBOの2つの最軽量級王座を保持するオスカル コラーゾ(プエルトリコ)が米国カリフォルニア州のリングに登場。ジェイソン バイソン(比)を迎え、保持する2つの世界タイトルの防衛戦を行います。

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再び量産体制に(WBA暫定王座x2)

2025年08月17日 05時16分25秒 | 世界ボクシング

今月8日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦(暫定王座決定戦):
ミルコ クエロ(亜)KO2回2分53秒 セルヒオ ヒメネス(メキシコ)

*試合前から、両者の「実力差があり過ぎるのでは?」と懸念されていた暫定王座決定戦。その予想通り、初回からダウンを奪ったアルゼンチン期待のクエロ。続く2回に立て続けに2つのダウンを追加しライバルをKO。全勝記録を16(内13KO)に伸ばすと同時に、暫定ながらも世界王座を獲得しました。

下記はこの試合が終わった時点(2025年8月8日)での、フェザー級の王者たちとなります。

WBA:ニック ボール(英/2)
WBA(暫定):ミルコ クエロ(亜/0)
WBC:スティーブン フルトン(米/0)
WBC(暫定):ブルース キャリントン(米/0)
IBF:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):中野 幹士(帝拳/1)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/3)
日本:阿部 麗也(KG大和/0)

 

WBAライトヘビー級戦(暫定王座決定戦):
アルベルト ラミレス(ベネズエラ)TKO7回1分19秒 ジェローム パンペロン(英)

*本来はラミレスが保持しているWBAインターナショナルのタイトル戦として行われる予定だったこの試合。試合直前に暫定王座決定戦に変更されています。

初回から中々のスピーディーな攻防を繰り広げた両選手。6回終了間際にベネズエラ人がダウンを奪うと、次の7回に2度のダウンを追加し一気にストップ勝ち。ラミレスは22戦目にして初の世界王座を獲得すると同時に、全勝記録を22(19KO)としています。

下記は2025年8月17日現在の、ライトヘビー級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ドミトリー ビボル(露/キルギスタン/防衛回数0)
WBA(レギュラー):デビット べナビデス(米/0)
WBA(暫定):アルベルト ラミレス(ベネズエラ/0)
WBC:デビット べナビデス(米/0)
IBF:ドミトリー ビボル(露/キルギスタン/0)
WBO:ドミトリー ビボル(露/キルギスタン/0)
WBO(暫定):カラム スミス(英/0)
OPBF(東洋太平洋):マキシム サソノフ(中国/0)
WBOアジア太平洋:マキシム サソノフ(中国/0)

*ここ最近のWBAからは、「何が何でも暫定王座を設置する」という意地が感じられます。

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今週末の試合予定

2025年08月16日 05時19分30秒 | 世界ボクシング

2025年8月第三週末の主な試合予定です(2025年8月16日から22日まで)。

16日 土曜日
サウジアラビア
WBAフェザー級戦:
王者ニック ボール(英)対 挑戦者サム グッドマン(豪)

 

19日 火曜日
後楽園ホール

OPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級戦:
王者横山 葵海(ワタナベ)対 挑戦者馬場 龍成(Ebisu K`s Box)

 

20日 水曜日
豪州

スーパーウェルター級戦(10回戦):
ニキタ チュー(豪)対 ルルジム イスマイリ(Lulzim Ismaili/独/マセドニア)

 

21日 木曜日
後楽園ホール

日本ウェルター級戦:
王者セムジュ デビッド(ウガンダ/中日)対 挑戦者野上 昂生(大橋)

日本スーパーバンタム級戦:
王者石井 渡士也(RE:BOOT)対 挑戦者津川 龍也(ミツキ)

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あの試合から30年(WBCスーパーウェルター級ほか:1995年8月19日・その1)

2025年08月15日 05時22分24秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今からおおよそ30年前となる1995年8月19日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーウェルター
級戦:
挑戦者テリー ノリス
(米)TKO2回2分9秒 王者ルイス サンタナ(ドミニカ)

*1993年末まで、パウンド・フォー・パウンドのトップに名前を連ねていたノリス。しかしそれ以前から懸念されていた打たれ脆さをつかれ、王座から転落。その王座は即再獲得するものの、今度は疫病神(サンタナ)につかれ、思わぬ2連続反則負けを喫してしまいました。

本来なら1994年11月に一蹴していたであろうサンタナと3試合続けて戦う羽目となったノリス。ここでようやく本来の段違いの実力差を見せつける事が出来ました。

初回から、軽快なフットワークとコンビネーションでサンタナに付け入る隙を与えなかったノリス。初回終了間際には、左フックからの連打でサンタナを棒立ちにさせています。

そして2回、見事なワンツーで一度目のダウンを奪うと、右ショート、連打からの右と立て続けに2度のダウンを追加。ここでレフィリーストップを呼び込みました。

(3度目の正直で、サンタナ(左)を一蹴したノリス)/ Photo: Round by Round Boxing

宿敵サンタナを退け、3度目の王座を獲得したノリス。思わぬ道草を食ってしまいましたが、サンタナ戦を経て本来の華麗なるボクシングを思い出した事は大収穫でしょう。

 

WBCミドル級戦:
挑戦者クインシー テーラー(米)TKO6回2分33秒 王者ジュリアン ジャクソン(バージン諸島)

*稀代のKOパンチャーとして知られるジャクソンが、NABF(WBCの北米下部団体)王者テーラーを迎え、5ヵ月前に返り咲いていた王座の初防衛戦を行いました。

ジャクソンのこの試合前までの戦績は51勝(47KO)3敗(3KO負け)と、そのキャリアのほとんどの試合をKO/TKOで終わらせてきました。対するテーラーも25勝(21KO)3敗(KO負けなし)と、ジャクソンには劣るものの素晴らしい戦績の持ち主。 ダウン経験がないタフガイで、ジャクソンが苦手としているサウスポー(左構え)です。

テーラーにとり世界初挑戦、しかも挑む相手は超強打者ジャクソンです。しかしそんな強豪を相手にまったく臆することなく見事なアウトボクシングを展開していきます。

挑戦者は4回終了間際、サウスポースタイルからの右ジャブからの左ショートフックで見事なでダウンを奪います。続く5回、激しい打ち合いが繰り広げられる中、テーラーのパンチがビシバシとクリーンヒット。ディフェンスが凄まじいばかりに悪いジャクソンは、左フックやアッパーをもろに貰う場面が増えていってしまいました。

(強打者ジャクソン(右)に打ち負けなかったテーラー)/ Photo: Youtube

6回、勝負を賭けたジャクソンがパンチを振るいながら前進。テーラーも肉体的に加え、精神的にもよく耐え抜きました。そして中盤過ぎ、左をボディーに持っていき王者の動きを止めます。そしてテーラーはその後の連打で遂にレフィリーストップを呼び込むことに成功。挑戦者からすれば、会心のパフォーマンスで王座奪取に成功。

敗れたジャクソンは、この試合後も戦い続けましたが、これが最後の主要団体での世界戦出場となりました。

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