DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番(12‐31‐11)

2011年12月31日 07時37分42秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2011年12月31日ごろの意見番です。

*2011年の簡単なまとめと個人的感想です。

ヘビー級を独占、クリチコ兄弟:
クリチコ兄弟(ウクライナ)が4つのベルトを占拠。挑戦者たちとの実力差がありすぎるため、ファンのヘビー級離れが深刻化しているという事をよく耳にします。しかし問題は挑戦者陣であり、クリチコ兄弟に罪はなし。出来れば両者に年3度の防衛戦をこなしていって貰いたいです。

アジア勢:
マニー パッキャオ、ノニト ドネア、ドニー ニエテスを代表とする比国勢。まだまだ頑張るポンサックレック ウォンジョンカムを筆頭とする軽量級大国タイ。インドネシア代表クリス ジョン。ラスベガスで防衛を果たした西岡 利晃(帝拳)、メキシコでの知名度は日本国内以上との噂が流れる亀田兄弟。アジア勢の商品価値が急増した1年でした。世界戦以外でも活躍する選手が急増中。来年が楽しみです。

WBA:
スーパー、レギュラー、暫定、そして統一王者。現時点での同団体の王座価値、降下するのみ。WBCのシルバー王座も???です。

日本国内ではいくつかの面白い試合が行われたOPBF(東洋太平洋)戦。これ以上わけのわからない王座を作るより、現行の王座を整理し、向上させていく。無理でしょうがその方向に向かうことを切望しています。


日本の海外と国内:
世界、OPBF、日本王者を量産し続ける名門帝拳。そしてそれを追う形の八王子中屋勢。この2つのジム所属の選手たちの活躍は目覚しいものがありました。
西岡、石田 順祐(グリーンツダ)らを筆頭に、海外に進出し結果を出す選手がゴロゴロしています。頼もしい限りです。ただ、国外活躍はもちろんのこと、日本の津々浦々でボクシング興行が定期的に行われてほしいというのが個人的な願いです。そういう意味で、亀田家の国内巡業は非常に注目しています。長兄は福岡での防衛戦を計画中だとか。ぜひ実現してもらいたいものです。

去年も書きましたが、課題はこれも昨年と同様に世間一般へのアピール。テレビ局云々より、上記の国内巡業の方が効果ありとみます。IBF、WBOに加盟したとしても一般的知名度の向上がない限り、それだけで人気向上にはつながらないでしょう。
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今週末の試合予定

2011年12月30日 03時42分23秒 | 世界ボクシング
2011年師走、そして今年の最終週末の試合予定です。今週は1日繰り上げになります。

31日 土曜日
大阪府立体育会館
WBC世界ミニマム級戦:
王者井岡 一翔(井岡)対 挑戦者ヨードグン トーチャルンチャイ(タイ)

スーパーフライ級10回戦:
名城 信男(六島)対 ペット ツインジム(タイ)

ライトフライ級8回戦:
宮崎 亮(井岡)対 キャンベット シッブーベット(タイ)

横浜文化体育館
WBAスーパーフェザー級戦(レギュラー王座):
王者内山 高志(ワタナベ)対 挑戦者ホルヘ ソリス(メキシコ)

WBAフェザー級戦(レギュラー王座):
王者セレスティノ カバジェロ(パナマ)対 挑戦者細野 悟(大橋)

日本スーパーフェザー級戦:
王者岡田 誠一(大橋)対 挑戦者梅津 宏治(ワタナベ)
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危険な勝利、サリド

2011年12月29日 04時19分45秒 | 世界ボクシング
今月17日、メキシコで行われた試合結果です。
スーパーフェザー級10回戦:
WBOフェザー級王者オーランド サリド(メキシコ)TKO8回35秒 挑戦者ウェン ハヤ(比)

*今年の4月、常勝将軍ファン マヌエル ロペス(プエルトリコ)をTKOで下し、WBOフェザー級王座を獲得したサリド。3月31日にプエルトリコで予定されるロペスとの再戦を前に、無冠戦で無名選手を相手に思わぬ苦戦を強いられてしまいました。

対戦者ハヤは14勝(8KO)4敗と平均的な戦績を持つ22歳。これまでタイで1戦以外はすべて自国で行っており、国内、地域王座戦への出場はゼロの選手です。

試合を見た限り、サリドはそれほど舐めてかかっていませんでした。ハヤの方も体にバネがあり中々の好選手。しかし精神的な弱さを随所に見せていました。

そんな中、サリドが3回、そして4回にダウンを奪われます。まずは3回、逃げ回るハヤとの左フックの相打ちで打ち負けたサリド。ダメージ大の強烈なダウンを喫します。続く4回早々、前回のダメージを引きずるサリドに左フック、右ストレートのワン・ツーをクリーンヒットさせたハヤ。最初の左フックでダウンを加えています。

しかしその後はサリドが落ち着いて対処。8回に右ショートの連打とそれに続くコンビネーションでダウンを奪い返しそのままレフェリーストップ。逆転TKOで勝利を手に入れています。

2度のダウンを喫したサリドですが、それ以外はほぼワンサイドで試合を進めていました。

現役世界王者を大いに苦しめたハヤ。今後の日本のリング登場を期待します。
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サルガド、負傷無効試合で初防衛

2011年12月28日 01時21分59秒 | 世界ボクシング
今月10日、メキシコで行われた試合結果です。
IBFスーパーフェザー級戦:
王者ファン カルロス サルガド 無効試合2回2分34秒 挑戦者ミゲル ベルトラン(共にメキシコ)

*日本でもお馴染みの前WBA王者のサルガド。自らの負傷で無効試合という消化不良の初防衛戦を行っています。

サルガドに王座を奪われたホルへ リナレス(帝拳/ベネズエラ)。敗戦後強豪相手に4連勝(2KO)を飾るも3階級制覇を狙った一戦では大逆転のTKO負けを喫しています。

サルガドから王座を奪った内山 高志(ワタナベ)は自身の怪我に直面しましたが、これまでに順当に3連続KO防衛に成功しています。日本時間の明々後日、4度目の防衛戦に臨みます。
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ビロリア、強豪を退ける

2011年12月27日 06時22分59秒 | 世界ボクシング
今月11日、比国で行われた試合結果です。
WBOフライ級戦:
王者ブライアン ビロリア(ハワイ)TKO8回29秒 挑戦者ジョバンニ セグラ(メキシコ)

*接戦、あるいは挑戦者が有利と予想されていた一戦。蓋を開けてみると王者の快勝という内容、結果で終わっています。

初回は元WBCバンタム級王者ビクトル ラバナレス(メキシコ/辰吉 丈一郎と1勝1敗)を思わせる変則的な荒々しいボクシングで先手を取ったセグラ。しかし2回以降は小柄ながらもシャープで、力強いボクシングを展開するビロリアの前にダメージを重ねていくことになりました。

セグラの弱点であるボディーに攻撃を集中していったビロリア。パンチを放った後腕の引き戻しが遅いというセグラの欠点を存分についていきました。特に4回以降は予想外の王者のペース。挑戦者は右のおでこがポッコリと腫れていました。

8回開始早々、ビロリアの左ジャブでダメージを負ったセグラ。レフェリーはそこで躊躇せず試合を止めています。

予想外の圧勝で初防衛に成功したビロリア。王座の初防衛に成功しています。敗れたセグラは2階級制覇失敗となっています。
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ミドル級(12‐26‐11)

2011年12月26日 01時50分31秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2011年12月26日現在のミドル級王者たちです。

WBA(スーパー):フェリックス シュトルム(独/防衛回数11)
WBA(レギュラー):ゲネディ ゴロフキン(カザフスタン/3)
WBA(暫定):ハッサン ニジカム(仏/カメルーン/1)
WBC(ダイヤモンド):セルジオ マルティネス(亜/0)
WBC(正規):フリオ セサール チャベス(メキシコ/1)
IBF:ダニエル ゲール(豪/1)
WBO:デメトリー ピログ(露/2)
OPBF(東洋太平洋):淵上 誠(八王子中屋/0)
日本:淵上(4)


こちらは前回、2010年6月25日のミドル級王者たちです。

WBA:フェリックス シュトルム(独)
WBC正規:セルジオ マルティネス(亜)
WBC暫定:セバスチャン ズビック(独)
IBF:セバスチャン シルベスター(独)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):佐藤 幸治(帝拳)
日本:鈴木 哲也(進光)


そして前々回、2008年10月21日のミドル級王者たちです。

WBA:フェリックス シュトルム(独)
WBC:ケリー パブリック(米)
IBF:アーサー アブラハム(独/アルメニア)
WBO:パブリック
OPBF(東洋太平洋):佐藤 幸治(帝拳)
日本:江口 啓二(姫路木下)


*バーナード ホプキンス(米)をこの階級から追いやったのがジャーメーン テーラー(米)。そのテーラー政権が意外な不安定+短命に終わったため、混戦、地味な階級へと降格していた伝統のミドル級ですがどうやら復調の兆しを見せ始めているようです。

日本、米国から遠くに位置するドイツからいくつかの世界王座が流出したのが1つの原因。そして何といってもマルティネス、チャベスと話題性のある選手の活躍が大きいのではないでしょうか。WBCは両者による即対戦を指示していますがしばらくはないでしょう。

まずは同級最強の座に君臨するマルティネス。対戦者は未定ながらも3月17日に米国で次の試合を予定しています。いまだに評価はまちまちながらも、一戦ごとに安定度を増しているチャベスは2月4日に米国テキサス州のリングに登場予定。おそらくその一戦は指名挑戦者マルコ アントニオ ルビオ(メキシコ)との防衛戦になるのではないでしょうか。

苦しい防衛戦が続いているシュトルムと、世界戦4戦全KO勝利のゴロフキン。両者による対戦+ゴロフキンの勝利が同級の活性化をもたらすことでしょう。

南太平洋の実力者ゲールは2月29日、地元でオスマヌ アダマ(ガーナ)との防衛戦を行います。ゲールは今年の5月、敵地ドイツに乗り込んで同王座を獲得しています。

3度目の王座挑戦で日本王座を獲得し、昨日、2度のダウンを跳ね返しOPBFとの2冠王の座についた淵上。今後も好試合が期待できそうです。

WBCのダイヤモンド王座を含め、世界王者が7人も君臨するミドル級。マルティネスにいくつかの王座を束ねてもらいたいというのが率直な意見です。現時点でも中々の実力者であるチャベスはスーパーミドルでも十分に通じる筈です。
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色々(12‐25‐11)

2011年12月25日 02時01分41秒 | 世界ボクシング
最近(2011年12月25日ごろ)のニュースです。

1)これまでにWBAフェザー級王座を15度防衛してきたクリス ジョン(インドネシア)。3月31日に16度目の防衛戦をシンガポールで予定しています。試合自体は決行のようですが対戦者はいまだ流動的。王座の防衛戦とも、IBF王者ビリー ディブ(豪)との王座統一戦とも確定的ではありません。

2)そのディブは2月29日、豪州で防衛戦を決行するという情報があります。

3)フェザー級現役最強と目されてきたユリオキス ガンボア(キューバ)。本格的に上の階級に転向するようです。ガンボアの次戦は3月3日米国カリフォルニア州でロッキー フアレス(米)と対戦を予定しています。その試合には現在空位となっているWBAライト級のレギュラー王座が争われる可能性があるそうです。

4)今年の4月大激戦を演じたアンドレ ベルトとビクター オルティス(共に米)。その一戦ではオルティスが判定勝利を収め、WBCウェルター級王座を強奪しています。その後両者とも9月に試合を行い、オルティスはフロイド メイウェザー(米)に完敗し王座から決別。ベルトはIBF王座をジャン ザベック(スロベニア)から奪い王座返り咲きを果たしています。

この両者が2月11日、無冠戦で再戦を行います。ベルトはこの一戦のため、IBF王座を早々と返上しています。

5)ベルト対オルティス戦と同じ興行では、エリスランディー ララ(キューバ)がロナルド ハーンズ(米)と対戦するという好カードも提供されます。

6)IBFクルーザー級の再戦、ヨアン パブロ ヘルナンデス(キューバ)対スティーブ カニンガム(米)が2月4日、ドイツで行われる予定です。

7)これまで日本とOPBF(東洋太平洋)のスーパーウェルター級王座を保持していたチャーリー 太田(八王子中屋)。日本王座を返上しています。
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今週末の試合予定

2011年12月24日 02時00分05秒 | 世界ボクシング
2011年12月第4週末の試合予定です。
30日 金曜日
米国カリフォルニア州
ミドル級10回戦:
元4団体統一ミドル級王者ジャーメーン テーラー 対 ジェシー ニコロウ(共に米)

*この週末はクリスマス休暇と重なるため、大きな興行は予定されていません。
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淵上、逆転KOで2冠統一

2011年12月23日 01時07分01秒 | 日本ボクシング
今月12日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/日本ミドル級王座統一戦:
日本王者淵上 誠(八王子中屋)TKO9回1分26秒 OPBF王者佐藤 幸治(帝拳)

*映画「ロッキー」を見ているような感じでした。会場の盛り上がりからも分かるようにすばらしい激戦でした。

佐藤が世界王者フェリックス シュトルム(独)に挑戦したのは2009年4月。佐藤はその敗戦から何を学んだのか?それが見えなかった試合内容でした。その世界戦での勝敗の分かれ目はディフェンス力。シュトルムはその固いガードで佐藤の攻撃をほとんどブロック。逆に佐藤はシュトルムのジャブを浴び続けました。

もし佐藤にシュトルム譲りのガードがあれば淵上の長い右ジャブの威力と効果は半減していたでしょう。自身のタフネスに自信があるのか、佐藤の防御の面ではまだまだ向上の余地が残されているように感じました。

淵上は2度のダウンを奪われたように決して打たれ強い選手ではありません。しかし回復力は早いですね。最後はその回復力の差で佐藤を上回った気がします。

日本王座の4度目の防衛に成功すると共にOPBF王座も吸収した淵上。防衛戦ロードかさらに上を目指すのか?どちらにしろ毎試合好試合を提供してくれそうです。

敗戦もまだまだ向上の余地がある佐藤。リング復帰はあるのでしょうか。

このような好試合が続けば自然とボクシングへの注目度も上がっていくでしょう。しかしさすがはミドル級。一発一発迫力があるパンチの交換が見られました。
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興毅、大毅、和毅

2011年12月22日 01時53分09秒 | 世界ボクシング
今月7日、大阪府立体育会館で行われた試合結果です。
WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者亀田 興毅(亀田)KO4回2分4秒 挑戦者マリオ マシアス(メキシコ)

*初回、3回、そして4回にそれぞれダウンを1つずつ奪った興毅。圧勝で保持する王座の3連続防衛に成功しています。普段は右構えの挑戦者。ダウンはすべてサウスポースタイルの時に奪われています。動き自体は中々のものを見せたマシアスですが、少々打たれもろ過ぎました。

次戦では暫定王者ウーゴ ルイス(メキシコ)との対戦が噂される長兄。是非、実現してほしいものです。


WBAスーパーフライ級戦(レギュラー王座):
王者テーパリット ゴーキャットジム(タイ)判定3対0(119-110、116-112、115-113)挑戦者亀田 大毅(亀田)

*今回の興行で一番の好試合だったと言われた一戦。王者のアウト・ボクシングが大毅のボディー攻撃を上回り判定勝利。次戦での休養王者清水 智信(金子)との王座統一戦実現を期待しています。


バンタム級10回戦:
亀田 和毅(亀田)KO7回1分23秒 エドュアルド ガルシア(メキシコ)

*世界挑戦経験を持つガルシアにKO勝利を収め、全勝記録を22(14KO)まで伸ばした和毅。来年にも世界初挑戦を予定しています。
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