最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

有能な部下が退社し負担増、狭心症男性の過労死認定 東京地裁 

2009年01月09日 | Weblog
1月9日の産経新聞によると、
『男性会社員=当時(55)=が平成10年12月に心疾患で死亡したのは過重な労働が原因として、男性の妻が国を相手取り遺族補償の不支給処分の取り消しを求めた訴訟の判決が8日、東京地裁であった。渡辺弘裁判長は過重な労働との因果関係を認め、処分を取り消した。
 妻は翌年、三田労働基準監督署(東京都港区)に遺族補償を申請したが、「持病の狭心症が自然に進んだ結果、死亡した」と退けられていた。
 渡辺裁判長は、経験豊富で有能な部下が退社した10年8月を境に、時間外労働が大幅に増加し業務が過重になった上に、バイクによる移動で寒冷にさらされたと判断。「会社は持病を知っていたのに対応しなかった」と指摘した。』

 判決によると、男性は8年以降、心臓発作を3回起こしていた。


過労死として、「大庄」に約1億円の損害賠償

2009年01月09日 | Weblog
12月23日の産経新聞によると、
『飲食店チェーン「日本海庄や」店員、吹上元康さん=当時(24)=が死亡したのは、労働上の安全配慮を怠ったことによる過労死として、両親が22日、経営する「大庄」(東京、東証1部上場)に約1億円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。
記事本文の続き 訴状によると、吹上さんは昨年4月に入社。滋賀県の店舗で勤務していた。月平均約98時間残業し、8月に自宅で死亡。不整脈による心臓性突然死だった。
 死亡までの4カ月間、厚生労働省による過労死の認定基準の月80時間を超えていた。また、給与体系表上の最低支給額は19万4500円だったが、欄外に「時間外80時間に満たない場合、不足分を控除する」と記載されていた。実際の最低支給額は12万3200円だった。
 大津労働基準監督署は今月、吹上さんの死亡を労災と認定している。』