最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

すき家労使“骨肉の争い” 告訴合戦痛み分け 不起訴

2009年04月17日 | Weblog
4月17日の産経新聞によると、
『牛丼チェーン店「すき家」を運営する「ゼンショー」(東京)が、残業代が未払いとして同社を刑事告訴した仙台市の女性アルバイト(41)に対し、店のコメをおにぎりにして持ち帰ったなどとして、窃盗容疑などで仙台地検に刑事告訴し、不起訴になっていたことが16日分かった。
 女性の弁護士らによると、ゼンショーは3月、女性が同市泉区の仙台泉店のコメをおにぎりにして常習的に持ち帰ったり、実態とは違う勤務報告書を提出していたなどとして刑事告訴。地検は同月27日付で嫌疑不十分で不起訴処分とした。
 女性は産経新聞の取材に、地検の取り調べには「炊飯器に(洗浄用の)たわしの毛が入っていたので客に提供することはできなかった。もったいなかったのでアルバイト店員数人と分けて持ち帰った。社内規定では4時間以上の勤務者には食事が認められている」と説明したという。
 ゼンショーの残業代未払い問題では、女性が昨年4月、時間外割増賃金が未払いとして、労働基準法違反の疑いで同社や同社社長らを仙台労働基準監督署に告訴。仙台地検が1月、未払い額が少額だったことなどから不起訴処分とした。』
まさに「骨肉の争い」です。この記事をみて、会社側の「大人げないなー」という印象です。もしかしたら、我々一般の人が知りえないような事情があるのかもしれません。現在働いているゼンショーの労働者はこの記事を読んでどう思うだろうか?労使間の信頼関係は保てるのだろうか?



精神障害の労災基準を見直し 厚労省(産経新聞)

2009年04月07日 | Weblog
精神障害の労災基準を見直し 厚労省
4月6日の産経新聞によると、
 『鬱病(うつびょう)などの精神障害を労災認定する際の基準が拡充されることになり、厚生労働省が6日、全国の労働局に通知した。
 仕事上でのストレス(心理的負荷)の評価項目に12項目を加え、計43項目にする。具体的には「複数名で担当していた業務を1人で担当するようになった」「違法行為を強要された」「困難達成なノルマを課せられた」「早期退職制度の対象となった」「同一事業所内での所属部署が統廃合された」といった項目を追加した。
 従来あった「仕事上の差別などを受けた」という評価項目に、「非正規社員であるとの理由などによって」という条件を加えるなどの修正もされた。
 労災はこれらの評価項目を総合的に検討して、適用の可否が決められる。
 平成11年に基準が設けられてから初めての見直し。』