最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

「言葉のしつけは母親から」文化庁調査(朝日新聞より)

2008年07月25日 | Weblog
7月25日の朝日新聞によると、
『子供の時に家庭で言葉遣いを注意してくれたのは父親より母親の方が多く、若い世代ほどその傾向が強いことが、文化庁が24日に発表した07年度「国語に関する世論調査」でわかった。
 子供の時に家庭で言葉遣いを注意された人は全体の59.7%。注意したのは母親が63.4%で、父親の25.6%を引き離した。世代別では60歳以上が母親52.7%、父親32.1%に対して、16~19歳は母親77.8%、父親16.7%。若い世代の父親ほど、言葉のしつけで影が薄い。
      ◇
【どちらの言い方を使うか?】
(1)「全力で物事に取り組むこと」を
  心血を注ぐ(64.6%)
  心血を傾ける(13.3%)
(2)「論理を組み立てて、議論を展開すること」を
  論陣を張る(25.3%)
  論戦を張る(35.0%)
(3)「何かがきっかけになって、急に物事の本質がわかるようになること」を
  「目から鱗(うろこ)が落ちる」(80.6%)
  「目から鱗が取れる」(8.7%)
(4)「卑劣なやり方で失敗させられること」を
  「足をすくわれる」(16.7%)
  「足下をすくわれる」(74.1%)
(5)「胸のつかえがなくなり、気が晴れること」を
  「溜飲(りゅういん)を下げる」(39.8%)
  「溜飲を晴らす」(26.1%)
【どちらの意味だと思うか?】
(1)話のさわりだけ聞かせる。
  話などの要点のこと(35.1%)
  話などの最初の部分のこと(55.0%)
(2)7日間に及ぶ議論で計画が煮詰まった。
  (意見が出尽くして)結論の出る状態になること(56.7%)
  (議論が行き詰まり)結論が出せない状態になること(37.3%)
(3)憮然(ぶぜん)として立ち去った。
  失望してぼんやりとしている様子(17.1%)
  腹を立てている様子(70.8%)
(4)檄(げき)を飛ばす。
  自分の主張や考えを広く人々に知らせて、同意を求めること(19.3%)
  元気のない者に刺激を与えて、活気づけること(72.9%)
(5)琴線に触れる。
  感動や共鳴を与えること(37.8%)
  怒りを買ってしまうこと(35.6%)
(いずれも上の方の選択肢が本来の言い方や意味)

 確かに「足をすくわれる」より「足下をすくわれる」を使っていました。「憮然」は「腹を立てている様子」、「檄を飛ばす」は「元気のない者に刺激を与えて、活気づける」「煮詰まる」も「結論が出せない状態になる」と思っていました。
恥ずかしい限りです。



GW社員が未払い残業代請求 「名ばかり管理職」と主張(共同通信ニュース)

2008年07月20日 | Weblog
7月18日の共同通信ニュースによると、
『7月末で廃業する日雇い派遣大手グッドウィル(GW)の2、30代の支店長経験者ら社員3人が18日、東京で会見し、「名ばかり管理職」で残業代を支給されなかったとして、未払い残業代の支給を請求する考えを明らかにした。3人を含む5人のGW社員が16日に地域労組「首都圏青年ユニオン」に加入。18日、GWに総額約1200万円の未払い残業代の支払いと、退職条件についての団交を申し入れた。』
7月12日の朝日新聞によると、
『今月末で廃業する日雇い派遣大手グッドウィルの元支店長と現役支店長が、管理職時代の残業代の支払いを求め、支援労組を通じて週明けにも会社に団体交渉を申し入れる。請求額は1人あたり300万円以上に上る見通しだ。同社には1千人以上の支店長経験者がおり、今後、請求が相次げば、請求総額は数十億円に達する可能性もある。
 20代の元支店長によると、06年1月から08年4月まで、労働基準法上、残業代が支払われない管理監督者扱いをされてきた。しかし、アルバイトに支払う残業代を節約するため、上司から「アルバイトを帰らせて支店長が残るように」と、たびたびメールや電話で指示され、月平均60~80時間程度の残業をしてきた。』




すかいらーく32歳「店長」が過労死=残業月200時間-春日部労基署が労災認定

2008年07月17日 | Weblog
7月17日15時19分配信 時事通信によると、
 『外食大手「すかいらーく」(本部東京都武蔵野市)店長として勤務していた昨年10月に脳出血で死亡した埼玉県加須市の前沢隆之さん=当時(32)=に対し、春日部労働基準監督署が労災認定したことが17日、分かった。
 前沢さんは高校生だった1991年10月、すかいらーくでアルバイトを開始。2006年3月に栗橋店の店長に就任した。
 しかし、正規雇用ではなく、1年ごとに契約更新を繰り返す「契約店長」。店の営業時間(午前8時~翌朝5時)のうち別のアルバイトに仕事を任せられるのは閉店前の2、3時間だけで、自分は午前7時から翌日午前2~3時に帰宅する生活を1年半強いられた。
 残業は、会社のタイムカードには月約39時間と記録されていたが、遺族側の計算では死亡前3カ月平均で月200時間を超えた。認定は6月13日付。』 
残業月200時間とすると、就労時間は月370時間ぐらいになります。370時間÷25日として1日15時間就業!会社はこの状況を見てみぬふりをしていたのか。身分の保証のない1年契約の契約社員をなぜここままこき使うのか?ここまでくると過労死というか、殺人です。あまりにひどすぎる話です。すかいらーくは20年以上前に働いていたことがあります。それだけに余計残念ですし、腹が立ちます。


パワハラで自殺、会社に3100万賠償命令…松山地裁(読売新聞)

2008年07月01日 | Weblog
7月1日の読売新聞によると、
『上司から執拗(しつよう)にしっ責されたことが原因で自殺したとして労災認定された道路建設会社「前田道路」(本社・東京)の営業所長(当時43歳)の妻で松山市の会社員岩崎洋子さん(46)らが、同社に慰謝料など1億4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、松山地裁であった。
 高橋正裁判長は計約3100万円を支払うよう同社に命じた。原告側弁護団によると、パワーハラスメント(職権による人権侵害)による自殺を巡る訴訟で損害賠償を認めた判決は異例。
 訴状などによると、男性は2003年4月に愛媛県内の同社営業所に赴任。04年7月ごろから四国支店(高松市)の上司から「所長としての能力がない」などと繰り返ししっ責され、同年9月に自殺した。
 同県新居浜市の新居浜労働基準監督署は05年10月、心理的な圧迫が自殺の原因などとして労災認定した。』