最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

AKBピンチ!?紅白出場不可メンバー続出も…(デイリースポーツ)

2013年12月27日 | Weblog

12月26日(木)のデイリースポーツによると、
『NHK紅白歌合戦(31日、後7・15)の曲順が26日、発表され、5年連続6度目の出演となるアイドルグループ・AKB48は全体で41番目と、初めて終盤での出演が決定。半数近いメンバーが出演できない“ピンチ”に陥る可能性が浮上した。

 AKBは過去、“アキバ枠”として出演した07年は17番目、09年、10年は3番目、11年は5番目、12年は28番目と、前半での出演が続いていた。だが今年の出演時間は、49組中41番目のため、午後10時30分以降となるのは確実だ。

 労働基準法第61条では、18歳未満の午後10時以降の就労は認めていないが、AKBのメンバー87人(姉妹グループとの兼任含む)の中で、大みそかの時点で18歳未満なのは、約半数の39人。SKE48との兼任メンバーで、新曲「鈴懸なんちゃら(略称)」のセンターも務める松井珠理奈(16)も含まれる。

 AKBは“単独初出場”となった09年から、紅白のステージで人文字を作るのが恒例となってきた。姉妹グループのメンバーも総動員し、11年は210人、12年は170人と大掛かりな演出で盛り上げたが、今年はそれも縮小せざるを得ない可能性が高い。

 労働基準法では過去に、芸能人は労働者とは見なさず、同法の適用外という通達がなされたことがあった。だが基本的には、テレビ各局が自主規制し、規定時間以降の出演を自粛する形を取っている。09年には人気子役の加藤清史郎(当時8歳)、大橋のぞみ(当時10歳)が出演したが、労基法に従い、午後8時以前の出演にとどまった。』

 

月100時間超の時間外労働「猛暑配慮せず過労自殺」…両親と会社側和解(産経新聞)

2013年12月27日 | Weblog
12月26日(木)の産経新聞によると、
『兵庫県尼崎市の長男=当時(27)=が入社約4カ月後に過労自殺したのは猛暑にかかる負担への配慮がなかったためとして、両親が男性の勤務先だった大阪市住之江区の運送会社に約8280万円の損害賠償を求めた訴訟は25日、大阪地裁(相澤眞木裁判長)で和解が成立した。両親に謝罪し、解決金6千万円を支払う内容という。

 大阪市内で会見した両親や原告側代理人の岩城穣弁護士によると、同社が再発防止を図るため、和解内容を社内に周知するほか、今後5年間、猛暑下での勤務に配慮を促す文書を全従業員に定期配布することでも合意。父親(67)は「同じ苦しみを背負う家族を2度と出してはならない」と話した。

 訴状によると、男性は平成20年4月に入社し、自動販売機に清涼飲料水を補充する業務に従事。月100時間を超える時間外労働の末、真夏の繁忙期だった同年8月初めに過労自殺した。22年6月に労災認定を受け、両親が23年9月に会社を提訴していた。』

重点監督を実施した約8割の事業場に法令違反を指摘(厚生労働省)

2013年12月26日 | Weblog
厚生労働省が、若者の「使い捨て」が疑われる企業等への取組として、平成25年9月に、以下の対策を行い、今般、その状況を取りまとめました。

過重労働重点監督の結果
 1 平成25年9月を「過重労働重点監督月間」とし、若者の「使い捨て」が疑われる企業等に対して集中的に実施した「過重労働重点監督」(以下「重点監督」という。)の結果は、次のとおりです。

【重点監督の結果のポイント】
(1) 重点監督の実施事業場:5,111事業場
(2) 違反状況:4,189事業場(全体の82.0%)に何らかの労働基準関係法令違反 
    〔(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場〕
 ・違法な時間外労働があったもの:2,241事業場(43.8%)
 ・賃金不払残業があったもの:1,221事業場(23.9%) 
 ・過重労働による健康障害防止措置が実施されていなかったもの:71事業場(1.4%)
(3) 健康障害防止に係る指導状況〔(1)のうち、健康障害防止のため、指導票を交付した事業場〕
 ・過重労働による健康障害防止措置が不十分なもの:1,120事業場(21.9%)
 ・労働時間の把握方法が不適正なもの:1,208事業場(23.6%)
(4) 重点監督において把握した実態
 ・重点監督時に把握した、1か月の時間外・休日労働時間が最長の者の実績
   80時間超:1,230事業場(24.1%)
   うち100時間超:730事業場(14.3%)

 このほかにも、労働者からの申告(労働基準法第104条に基づいて労働基準監督署(以下「監督署」という。)に違反の事実を申し立てるもの)を受け、申告監督を実施しています。(詳細は別紙2)
 重点監督及び申告監督において是正勧告等を行った、違反・問題等の主な事例は、以下のとおりです。(具体的な事例は別添)

〔違反・問題等の主な事例〕
・長時間労働等により精神障害を発症したとする労災請求があった事業場で、その後も、月80時間を超える時間外労働が認められた事例
・社員の7割に及ぶ係長職以上の者を管理監督者として取り扱い、割増賃金を支払っていなかった事例
・営業成績等により、基本給を減額していた事例
・月100時間を超える時間外労働が行われていたにもかかわらず、健康確保措置が講じられていなかった事例
・無料電話相談を契機とする監督指導時に、36協定で定めた上限時間を超え、月100時間を超える時間外労働が行われていた事例
・労働時間が適正に把握できておらず、また、算入すべき手当を算入せずに割増賃金の単価を低く設定していた事例
・賃金が、約1年にわたる長期間支払われていなかったことについて指導したが、是正されない事例




配転は不当とコナミ社員が提訴 「追い出し部屋」主張(共同通信)

2013年12月12日 | Weblog
12月11日の共同通信によると、
『配転先で、自宅待機やキャリアと無関係の単純作業を続けさせられたのは不当だとして、ゲーム大手「コナミデジタルエンタテインメント」(東京)の50代の男性社員が11日、配転先での就労義務がないことの確認や慰謝料などを求め、東京地裁に提訴した。
 男性は、配転時に会社側から「社内で異動先を見つけるか、社外で転職活動をしてほしい」と言われたとしており、「いわゆる『追い出し部屋』だ」と主張している。
 同社は「訴状を見ていないのでコメントは控える」としている。』



ワタミ社員自殺、遺族が提訴=「過重労働抑止に」―東京地裁(時事通信)

2013年12月09日 | Weblog
ワタミ社員自殺、遺族が提訴=「過重労働抑止に」―東京地裁
12月9日(月)17時41分配信 時事通信ニュースによると、
『居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス(東京)の社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に自殺した問題で、両親が9日、同社と親会社の「ワタミ」元会長の渡辺美樹参院議員らを相手取り、計約1億5300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 提訴したのは森豪さん(65)、祐子さん(59)夫妻。代理人弁護士は「企業の長時間労働を抑止するため、米国のような懲罰的損害賠償額にした」と説明している。
 訴状によると、美菜さんは08年4月に入社、神奈川県内の店に配属された。6日間連続の深夜勤務などで、時間外労働は月140時間を超え、適応障害を発症。同年6月、自宅近くのマンション踊り場から飛び降り自殺した。
 12年2月、神奈川労働者災害補償保険審査官が労災認定している。』