最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

雇用保険法改正(平成22年4月1日より)

2010年03月31日 | Weblog
雇用保険法改正
○雇用保険料アップ
平成22年度の雇用保険料率がアップします。
4月給与から改定してください。
一般
    個人負担  事業主負担   合計 
現行  4/1000    7/1000    11/1000
改定  6/1000   9.5/1000   15.5/1000

建設業
    個人負担  事業主負担   合計 
現行  5/1000   9/1000     14/1000
改定  7/1000  11.5/1000     18.5/1000

平成21年度に、
数百円でも昇給してほしいとのことで、雇用保険料率が下がりました。
通常では、景気を反映して、この料率が延長されるはずでした。
ところがふたを開けてみると、アップになっていました。
本日3月31日参議院を通過しました。

○非正規労働者に対する適用範囲の拡大
雇用保険の適用基準である「6か月以上雇用見込み」を
「31日以上雇用見込み」に緩和されます。

詳しくはこちらを参照してください
↓ ↓ ↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/koyouhoken11/index.html

「口うるさい上司」社内で金づちで殴る

2010年03月31日 | Weblog
3月31日の読売新聞によると、
『上司を金づちで殴って殺害しようとしたとして、警視庁中央署が、東京都世田谷区野沢3、通信機器メーカー「ユニデン」(中央区八丁堀)の社員上野厚容疑者(47)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕していたことが31日、わかった。
 同署幹部によると、上野容疑者は30日午前8時15分頃、同社本社の階段で、上司の男性(58)の後頭部を金づちで数回殴り、全治2週間のけがを負わせた疑い。
 上野容疑者は調べに対し、「日頃から仕事のことで口うるさく言われ恨んでいた。殺そうと思い、自宅から金づちを持ってきた」と供述しているという。』
 上司が部下に注意するのは「命がけ」ですね。線路のホームの端は歩かないほうがいいかもしれません。


NEC元部長の過労自殺を認定…東京地裁

2010年03月12日 | Weblog
3月11日の読売新聞ニュースによると、
『夫が自殺したのは過重な業務が原因として、NECの元技術部長の男性(当時52歳)の妻(54)が国を相手取り、労災を認めなかった処分の取り消しを求めた訴訟の判決が11日、東京地裁であった。
 青野洋士裁判長は、「男性は仕事の心理的負担と長時間の時間外労働でうつ病を発症し、自殺した」と述べ、処分を取り消した。
 判決によると、男性は同社でコンピューターソフトの開発や販売を担当していたが、2000年2月頃にうつ病を発症。同月21日に自宅近くの建物から飛び降り、死亡した。
 判決は、発症前の8か月間の時間外労働が毎月100時間前後に達していたと認定。同社が経営危機を乗り切るために収益性重視を強める中で、男性の担当事業が目標を達成できなかったことが心理的負担を与えたと判断した。
 妻は判決後に東京・霞が関で記者会見し、「夫の無念が晴らせて良かった。国や会社は再発防止策をとってほしい」と訴えた。』
 最近過労死関係の記事が増えています。いつも思うのが、亡くなってから判決までの時間が長いことです。今回は、亡くなってから10年以上経っての判決です。勝訴したとはいえ、あまりに長すぎます。

2.4億円支払いで和解=元レストラン店長過労訴訟-鹿児島

2010年03月05日 | Weblog
3月3日の時事通信ニュースによると、
『鹿児島県鹿屋市の元レストラン店長松元洋人さん(35)が寝たきり状態になったのは、長時間の時間外労働が原因として、松元さんと両親が経営会社の「康正産業」(鹿児島市)を相手に損害賠償などを求めていた訴訟で、3日までに、会社側が約2億4000万円を支払うことなどで裁判外の和解が成立した。
 原告側代理人の松丸正弁護士によると、過労死・過労傷害の損害賠償の和解額としては最高額。和解には同社の謝罪も盛り込まれたという。
 鹿児島地裁は2月、松元さんが2004年に低酸素脳症を発症し、寝たきり状態になった1カ月前の残業時間について176時間だったなどと認定。同社の安全配慮義務違反などを認め、損害賠償や46年分の介護費用など約1億9500万円の支払いを命じていた。
 両親は松丸弁護士を通じ「会社が陳謝し、判決の下した厳しい判断に服す意思を示したので、和解で解決した。2度とこのようなことが生じないよう労働条件改善を求める」とコメントした。』
この事件は前回のブログで取り上げましたが、和解が成立したようです。
企業の時間管理の大切さを痛感した記事でした。