最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

<電通>未払い残業代23億円支給へ(毎日新聞)

2017年11月30日 | Weblog
11/28(火) の毎日新聞によると、
『広告大手・電通(東京都港区)は、未払いとなっている事実上の残業代約23億円を社員に支給することを決めた。労働基準監督署から指摘を受けて調査した結果、業務との関連性が強いにもかかわらず労働時間と認めていないケースが確認されたという。
 同社によると、2015年4月~今年3月の2年間の勤務時間を、社員に自己申告してもらう形で調査した。会社に残って過去のCM映像を見たり資料を読み込んだりした時間など、これまでは業務と認めていなかった作業について労働時間と認めた。
 同社は17年1~9月期連結決算に「勤務時間に関する一時金」として23億6700万円を計上し、来月中に支払う。支払いの対象人数や1人当たりの支払額は明らかにしていない。
 電通を巡っては、15年12月に新入社員の高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺し、厚生労働省が強制捜査に着手。高橋さんら4人に違法残業をさせたとして、法人としての同社が起訴され、今年10月に罰金50万円の判決を受けた。』



東京ディズニーランドで労災認定 着ぐるみで腕に激痛(朝日新聞)

2017年11月22日 | Weblog
11/22(水)朝刊 の朝日新聞によると、

『東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた契約社員の女性(28)が、腕に激痛が走るなどの疾患を発症したのは過重労働が原因だったとして、船橋労働基準監督署(同船橋市)が労災を認定していたことが分かった。

 認定は8月10日付。遊園地のショーなどの出演者が出演中の転倒などによる負傷で労災認定されるケースは少なくないが、事故によるけがでない疾患は過重業務との医学的な因果関係の判断が難しく、労災が認められる例は珍しいという。

 女性は2015年2月から、様々なディズニーキャラクターに扮してショーやパレードに出演していた。

 女性によると、16年11月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらなくなったが、休みを取りにくく出演を続けたという。17年1月に入って症状は悪化。左腕をあげると激痛が走り、左手を握っても感覚がなくなったという。病院で診察を受け、神経や血流の障害で痛みが出る「胸郭出口症候群」と診断された。治療のため休職し、しばらくは自由に腕を動かせなかったという。

 雇用契約は1年ごとの更新で、16年11~12月のパレードの出演回数は計50回にのぼった。16年末に出演したクリスマスパレードの衣装は首の動きが制限され、重さが10キロ近くあった。この衣装を着て、1回45分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指示されていたという。

 2年弱の出演期間中に20~30キロの衣装を着ることもあったといい、首から肩、腕にかけて負荷がかかる業務に継続的に従事したことが発症の原因と認められた。症状は改善しつつあるが、完治はしていない。女性は業務量を減らしての復職を求めている。』