最近の気になるニュース(人事労務編)

人事労務の情報を新聞報道等からチョイスしてお送りしています。さらに最近読んだ本やお気に入りの音楽を紹介しています。

残業月80時間、マクドナルド社員の過労死認定(読売新聞)

2010年01月20日 | Weblog
1月18日(月)の読売新聞によると、
『日本マクドナルド(東京)に勤務していた長男(当時25歳)が急性心機能不全で死亡したのは過重な業務が原因として、母親が、遺族補償給付などを支給しない処分を取り消すよう国に求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。
 渡辺弘裁判長は、「業務の過重な負担により病気を発症し死亡した」と述べて労災を認定し、不支給処分を取り消した。
 判決によると、長男は1999年4月に同社に入社し、2000年6月から、川崎市内の店舗に勤務。同年11月7日正午から翌8日午前5時半まで働いた後、正午に再び出勤したが間もなく倒れ、死亡した。
 判決は、「同社の業務形態は深夜勤務を含む不規則なもので、正社員はサービス残業が常態化していた」と指摘。病気を発症するまでの6か月間で、自宅でのパソコン作業も含め時間外労働が80時間を超えた月が相当あったと認定した。』
1月19日の時事通信ニュースによると、
『日本マクドナルドホールディングスは19日、1日当たりの全店(約3700店)売上高が17日に28億1180万円(速報値)に達し、過去最高を更新したと発表した。15日から期間限定で販売している高価格帯のハンバーガー「テキサスバーガー」(400~420円)の売れ行きが好調だった。これまでの最高は2009年3月29日の26億4000万円。 テキサスバーガーは発売後4日間で計画比2.2倍の約413万食を売り上げた。』 
売り上げたのは商品力もさることながら、従業員のがんばりがあったこそなのでしょう。
過労死が少しでも減るように祈っています。

社労士が虚偽文書、年金保険料1000万円免れか 大阪(産経新聞)

2010年01月05日 | Weblog
社労士が虚偽文書、年金保険料1000万円免れか 大阪
1月4日の産経新聞によると、
『大阪府内の社会保険労務士が、府内の建設会社の厚生年金保険料負担などを減らすため、社員などの給与を減らしたとする虚偽文書を作成し、社会保険事務所に提出していたことが4日、分かった。免れた保険料は3年半で1000万円以上にのぼるとみられ、旧大阪社会保険事務局(現日本年金機構近畿ブロック本部)が調査。社労士法違反の可能性があり、同本部は近く、処分権限のある厚生労働省に調査内容を報告する方針。
 同本部によると、この社労士は平成17年、厚生年金保険料などを滞納していた建設会社から相談を持ちかけられ、保険料算定の基準となる役員や社員の給与を減額したとする虚偽文書を作成。社会保険事務所に提出した疑いが持たれている。
 社会保険事務所による20年の定期調査で判明。同機構が社労士や建設会社社長から事情聴取するなどして調査を進めている。
 この社労士は、別の会社の健康保険料をめぐっても、同様の虚偽申告をした疑いがあるという。
 社労士法では、保険料徴収を不正に免れさせた場合、3年以下の懲役または200万円以下の罰金などが科せられる。』
 事実だとすれば悪質極まりない行為です。同業者としては悲しい限りです。