キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

母の三回忌

2024年05月08日 | Weblog
5月9日は母の祥月命日なので、墓参をして弟と家で会食をする。
弟も早期退職して毎日が日曜日なので、祥月命日その日に集まることにしている。
本来なら三回忌なのでお寺に頼んで法要を営むのだが、どうも仏教を学んでいくうちに、極楽なんてものはなく、現生で悟りを啓き輪廻から抜け出さなければならないことが分かって来た。

仏教が日本に入って来たものは、支那で変形した仏教だった。
しかも、うちの本山である比叡山が教義や知識の独り占めをし、世間に向けては薬屋に帰してしまったようで、お足を頂戴して病気の快癒を祈ることが一番大きな仕事になった。
信長が焼き討ちしたのは、妻帯をして女房子供と暮らしている僧侶が多く、世俗的な権力と化してしまった集団を無化したということだ。

日本に元々あった宗教はアニミズムで八百万の神を崇めていたが、一神教は理解不能だし、そもそも戒律通り生きることなど日本人には出来ない。
でも、その中で如何に生きてゆくかを模索しなきゃいけないわけで、これはキリスト教やイスラム教徒とは全く違ったアプローチを生に対して行うことになるから、空気が支配する社会になった。

まあ、それでも子供のころから毎朝お茶と飯を仏にあげ、線香を上げるのが習慣で、特に父母が無くなってからは欠かせなくなった。
少なくとも一日一回は父母のことを思うから、この習慣は続けるべきだと思っている。
そして祥月命日には弟と墓参して会食をして父母を偲んだり現況を話したりしている。
母がまだ生きていたころは、父の祥月命日に弟と二人だけで墓参し平塚の料理屋で酒肴を共にしたが、母が亡くなってからは弟夫婦と妻と子供たちも参加するようになった。

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