キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

筍のこと

2024年05月21日 | Weblog
9時半前、果樹園に行きベンチを利用してストレッチ、図書館でスタン・ゲッツのアルバムを3枚借り、北口のJA湘南へ行き、筍、空豆、スナップエンドウ、泥葱を買った。
JA湘南では知り合い4人に会い、暫し歓談をした。
しょっちゅう行っているものだから、農家の方たちともお客とも顔馴染みになるから、ジジイの割には孤立感が無い。

家に帰ってきて早速筍を茹でた。
とってから時間が経つとあくが出て固くなるから、本来は掘ったそばから茹で釜に放り込むのがいい。
毎年筍を送ってくれる清水の先輩の家では、ご母堂が釜で湯を沸かしていて、先輩が掘るとそこへ放り込んでいるから、頂く筍は実に柔らかい。

我が家は昭和3年に平塚の在の坂間から二宮に出てきたが、坂間に土地がありそこに竹が生えていて、管理をしていてくれたオジサンがその竹で垣根などを作ってくれていた。
新幹線がその土地の真ん中を通り、両側に三角形の僅かな土地が残ったきりで、オジサンのところの資材置き場になった。
多分、オジサンが時期になると筍を掘って届けてくれたと思う。
当時僕は筍に全く興味が無かったので記憶にないが、毎年、夏には葡萄をいただいたことは鮮明に覚えている。
坂間では江戸末期から明治5年まで「三枝堂」という私塾をやっていたせいで、近在の農家から300人の門弟が集まり、オジサンの家は、代々僕の家の諸々のことをやってくれていて、墓の管理などもやってくれていた。
オジサンの孫娘が器量が良く、僕の許嫁にという話があったが、オジサンの息子がやっていた土建屋がつぶれ、一家が行方不明になり立ち消えになってしまった。
後年、中年になった彼女に会ったが、ヤッパリ美人だった。

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