昨日から小室直樹と山本七平の「日本教の社会学」を読んでいる。
橋爪大三郎が小室学の入門書としてこの本を勧めたので2016年に新装版が出た時に購入した。
最近再読したばかりのような気がしていたが、また手に取った。
重要な本は10回読んだという小室直樹に習って、小室本を死ぬまでに全て10回読むような運命を感じる。
線を引いて書き込みもしているが、まるで初めて読むような箇所ばかりで、新鮮で楽しいのはいいが、上っ面を流れているだけの深みの無さが、僕の本質なのかと思うとチョット気に掛かる。
何度も書いているが、小室直樹、山本七平、西部邁、小林秀雄、福田恒存など、魅力的な思想家はフリーランスだ。
小室は山本の勧めでベストセラー「ソ連の崩壊」関連の新書本を出してから生活が安定したが、それまではビンボーで、本は書店で立ち読みしていた。
そのせいで物凄い速さで正確に読む技術が磨かれた。
勉強に夢中で喰うことを忘れ餓死寸前だったこともあり、何をするにも先ずは腹を満たさにゃと云う僕とは対極にいる。
それでも小室本は飽きないから何度でも読める、そのうち何かに開眼すること有りや無きや。