夕方、中々日が陰らず出発を躊躇っていたが、流石に4時になったので、意を決して自転車をぶっ飛ばして平塚へ向かった。
外交官の本を今日までに返却しなきゃいけなくてね、せっかく来たんだからと、本を返却し、相撲の初日を諦め、BOへ寄って本を眺めた。
最近、平塚BOは欲しい本がヒットしない。
まあ、本との出会いは運命だから、恋と同じように突然やって来る。
内田洋子「サルデーニャの蜂蜜」小学館 2020年を購入した。
書き込みをしないで読む本は、基本的に図書館で借りることにしているから、買ってはいけない本だが、10年くらい前にこの人に注目して入手可能な本を集めて読んだ。
当時、三人洋子がいて、小川洋子とあと一人誰だったか失念したが、3人とも優れた本を出していた。
内田洋子はイタリアに在住して、イタリアに関するエッセイをヴィヴィットな文章で書き始めていて、ワインや食い物に関するものも多くあり、ワイン業者の必読書であった。
食い意地が張った僕としては「サルデーニャの蜂蜜」を見逃すわけには行かない。
イタリアへ行くたびに、小さな村で蜂蜜を買うのが楽しみで、日本の蜂蜜とは異なる風味と濃厚な味わいは、脳の快楽中枢を刺激して止まない。
果たしてどんなオハナシか知らないが、既に題名だけでドーパミンの分泌が始まっている。
ちなみに、サルディーニャのベルメンティーニョは蜂蜜に負けない味わい深さと広がりを持った魅力的な白ワインだ。
濃厚な味わいのチーズに蜂蜜をかけて、冷やしたベルメンティーニョを飲んだらどんなに幸せか。
本を1冊買っただけでこれだから、ダイエットなど生きてるうちにできっこない。