夏至を境に夜が長くなっているが、その影響が夜温にはっきりと現われていると思う。
昼の暑さはまだ厳しいが夕方になるとチョット前より気温が下がりやすく、夜はハッキリと気温が低くなっている。
昨夜、トイレで外を眺めていたら、間歇的に虫の鳴き声を聴いた。
例年8月10日が虫の鳴き始めだと覚えていたが、例年より気温は高いが秋は案外早くやってきているのかも知れない。
徒然草の影響を若いうちから受けているが、季節はある日突然変わるものではなく、どこかに忍び込んでいるもので、浜の水際の砂を掘るとそこには海水がにじみ出ているように、表面には現れない変化があるものなのだ。
未だ日中は酷暑が続くと思われるが、夜には秋の気配が迫っていると思うと気が楽になる。
若い頃は去りゆく夏が惜しくて、秋の気配を観るのを嫌がっていたが、人生の秋を迎えて秋が恋しいのか。