キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ピメカヴァへの旅 ⅩⅡ

2007年10月04日 | Weblog
実質はシッチェスで四日間を過ごしたのですが、こうやって書いてみると非才なだけに冗漫で長いだけの駄文になってしまいました。お付合いいただいた方には御礼とお悔やみを申し上げます。

アン・マリーとお昼を近所の村のレストラン、カーサ・フォント・デ・ラルジーナでご一緒いたしました。村の人がわんさか昼飯を食べている人気のレストランで、ここ以外この村に商店というようなものは見られませんでした。ヨーロッパのレストランはこのケースが多いですよね、何故こんな田舎に忽然と一軒だけ結構美味い料理を食わせるレストランが存続するのか怪しむようなケースが。

ワインは当然カステル・デイジでしたが、白はマカベウ赤がメルロかシラだったと思いますが、曖昧です。とにかく飲みたかったテンプラニージョでなかったことは確かで、ワインはこのメーカーの特徴を体現した完熟したフルーツと綺麗なつくりで、何を飲んでも安心できる品質を再確認しました。料理が美味かったですね。生ハム、緑の豆をハムと煮たもの、鱈のカルパッチョ、骨付き羊肉とジャガイモのスープ、海鮮パエリャ、スポンジケーキに甘口ワインをしみ込ませたデザート。

今回の旅でくどくどと食べ物の事を書いているのには訳があります。ワインの質は食べ物の質に大きく影響されます。今年一月にもカタロニアの地を訪れいろいろと料理をいただいてみたのですが、カタロニア料理はフランス料理と比較してカヴァとシャンパーニュに匹敵する差が有ることをほぼ確信いたしました。

カタロニア料理の特徴を順不同に思いつくまま並べてみると、旨味成分が多い、米料理がある、クリームをあまり使わない、塩コショウオリーブオイルのベースの味付け、トマトピーマンなど野菜が多用される、魚肉に関しても素材の味を生かした調理方法が多い等々、フランスに10日間いると食傷気味になるが、カタロニアでなら10日間美味しく料理がいただける。日本からの高齢者がダイレクト便がないにもかかわらずカタロニアを訪れるケースが増えているが、食べ物に対しての不満が少ない。

これらを総合的に判断してみると、カタロニアの料理の味付けは日本で食べているものとは違うにしろ、フランス料理から較べると日本人に親和性が高い。カヴァとシャンパーニュは、夫々の料理の相性に従って進化発展している訳ですから、日本人にはカヴァのほうが親和性が高いと考えて良い。実際、カヴァの原料品種のブドウはシャンパーニュの原料品種より柔らかで軽い、カヴァは比較的低価格のものでも熟成期間が長く、泡が細かくクリーミーで酒質も良く熟れており繊細で軽い。従って日本市場でカヴァが持つアドヴァンテージは非常に高く、実際ここ数年順調に販売量が伸びているが、今後も引き続き伸びて行く可能性が高い。と結論づけてもいいような気がいたします。

これは今回ピメカヴァにお世話になったから牽強付会に結論づけたものではなく、今年二回のカタロニア行で考え続けた浅学非才の私なりの結論と考えていただいて結構でございます。

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