キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

赤と黒に出てきたワインⅡ

2008年01月26日 | Weblog
湘南の一日は少し寒かったにしろ、日の光が春です。薄日が差すだけでしたが、なかなか良い一日でした。ここのところの寒さのせいで一輪二輪咲いた梅も後が続かずつぼみを見るだけですが、これで陽気が良くなればいっぺんに咲き誇りそうな気配です。

ここのところ出張が多く「赤と黒」もなかなか前に進まず、いまだ下巻の第十章といったところですが、先回ご紹介してから後に幾つか飲食に関して興味を引く場面がありましたので書き留めておこうかと思います。ジュリヤン・ソレルがブザンソンの神学校で生活している時、友人の森に住む材木商から鹿と猪の差し入れがあり、他の生徒たちから裕福な家の出だと思われた事。いわゆるジヴィエというやつですが狩猟シーズンにこれにありつけるというのは贅沢な事だったようです。江戸の初鰹のような感じだったのでしょうか。

それと小腹ふさぎに当時の人はビスケットとマラガを合わせていたようで、この場面が二度出てきました。甘いものは当時は贅沢だったと思われるので、可也上等な小腹ふさぎだったと思われます。この頃既にマラガの名声はフランスに達していたのですね。まあ地続きでもありますし、地中海交易は国境を越えていますから。

パリに出てきて上流階級が集うサロンでは、当時もパリジャンは深夜まで飲み食い喋っていたようですが、真夜中の夜食にシャンペンがついて出されたとあります。翌日胃にもたれないように消化剤としてシャンパンが添えられたのでしょうか、それとも現在のようなイメージが既にシャンペンに備わっていたと考えるべきでしょうか。

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