キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

シャブリ三態

2024年03月02日 | Weblog
昼を一緒に食べた後に、娘の旦那の車でイナリヤトのショップへ送ってもらった。
お二人の女性がシャブリ三種の試飲に来ていただいており、予定の時刻の二時から一緒に飲んでみた。

最初はサルファーフリーを目指したナチュラルワインで、日本へ持ってくるのに不安で、瓶詰めするときに少し硫黄を添加してきたとのことだが、ひじょうに微量とのこと。
ノンフィルターで濁っていて味わいは豊かで柔らかい感じがあった。
女性二人もこのワインを気に入っていた。

二つ目がヴィエーニュ・ヴィーニュで、シュル・リーでタンパク質の旨味をワインに取り込んでいて、20年近く前から僕のお気に入りのワイン、早めに開栓しておくことが味わいをフルに堪能するための秘訣だった。
11時半に娘がワインを引き取り、店で直ぐに開栓して置いたので、豊かで厚みのある味わいを楽しめた。

一級のモンマンは日当たりがいい所為なのか、果実味が強く甘みを感じ、それでいて深みもあるワインで、鉱物質の風味が感じられた。
シャブリは酸が強く繊細と思われていて、かつては多めの硫黄が添加され、それえがフリント香と解明されたが、それとは別にカルシウムなどが味わいに反映されていると思う。
オーストラリアの学者と論争をしたことがあり、彼はテロワールのくびきから逃れるために、土壌成分はワインに反映されず、水分を切ることに拠って風味が生まれると主張した。
新興産地のテロワールに対する反感や嫉妬は大きい。

この十年くらいは、ワインの最新技術から離れていたので、その後の研究成果を知らないが、土壌成分は根から吸収され、それが味わいに反映することを否定するのは無理筋で、何らかの影響があると考えるのが常識ではないか。

久し振りに旧友と会い長く話をして、彼のワインを一緒に飲んで過ごせひどく嬉しかった。
以前よりワインがピュアになったと感じたのは、瓶詰め技術やナチュラルコルクをやめてコーティンしたコルクを使い、品質向上に努めている成果だと思う。
ここ10年の読書が政治・経済・歴史に傾いて、ワインについては、もっぱら味わう立場になっていた。
最前線に立ち続け、自分のワインの品質向上を怠らない友人から、最新技術や情報に触れることも必要だなと大いに刺激を受けた。
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友人の好調は嬉しい

2024年03月02日 | Weblog
会議がいつもより長引いて家に帰ったら10時を大分過ぎていた。
風呂に入って11時過ぎに出かけて大磯に半前に着いた。
娘も同じ電車に乗っていて、半過ぎに来た友人に挨拶をして試飲用のワイン3本を持って店に向かった。

我々は二人で「松月」に入り、ビールを飲んで再会を祝した。
ホタルイカと海老と葱のぬたが出て、刺身は相模湾の平目と九州の鮪だった。
福井県の純米大吟醸2種と他県の純米大吟醸の呑み比べセットを頼み、二人で酒質についてあれこれと話しながら楽しんだ。

前回来た時にパリの問屋を売却すると聞いていたが、売却が済み、畑のほうへ毎年かなりの額の設備投資をしているとのこと、窒素充填式のボトリングマシンも5年前に最新型のに替え、ナッツの苗を植えて新たな取り組みもしていて、フランスの農家の悲鳴とは無縁で事業は大いに進展しているようだ。
利益が凄く出たので税金の額が物凄くなっているらしいが、それは嬉しい悲鳴だね。
友人が上手くいっている話を聞くのは実に嬉しいものだ。

日本へは5社くらいに輸出をしているようだが、かつてのような好調さはなく、今はロシアへの輸出が伸びているとのこと、フランスとロシアの関係はアメリカや他の国がとやかく言う筋のモノではなく、長い間に培われた奥深い関係のようだ。

アマダイのしんじょの餡かけに、桜の葉の塩漬けがあしらわれた料理は春っぽくてしかも美味かった。
その後、ワカサギの唐揚げがでて、「白笹づつみ」の燗を呑んだ。
飯は筍ご飯と味噌汁でここにも春が盛り込まれていた。
デザートはあんみつだった。
時計を見たら、あっという間に2時間が過ぎていて、迎えの車の時間になっていた。
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いい本に巡り会った

2024年03月02日 | Weblog
5時過ぎに目が覚め、柴田淳をかけてストレッチなどをベッドの上でやり、「弟」を読んだ。
小説というものがこんな風でもいいんだなあと思ったが、まあ、フィクションと云いながらも人間経験したこと以外は書けないわけで、しかも、この兄弟は規格外のところがあり、それを書いて行くだけでも十分に面白いってことだ。
今から30年前に読んでおけば僕のその後の人生も少しは変わったかもしれない、人と同じことをやるのは嫌だと思っていたが、何処かそれまでの慣習にとらわれていたんだなと思う。

ミリオンセラーになったらしいがAmazonの古書市場で調べると単行本が1円になっているから、どれだけ売れたか伺われる。
まあそれだけの魅力がある小説だ。
中学高校時代何度も「太陽の季節」を読み返したが、石原慎太郎というのは人を惹きつける大きな力を持っているんだろうな、もっとも酷く嫌われることもあるようだけど。

今朝は6時半過ぎに起きて朝飯を作った。
昨夜妻が鰯を煮たのでそれを焼いて、シメジと豆腐と葱の味噌汁を作り、桶から白菜を出して切り、一晩おいて身が締まって味が染みた海豚を食べた。

今日は8時半から町内の会議があるが、11時半に大磯でフランスからの友人を迎えなきゃいけないので、何時もは朝慌ただしく準備する会議の資料は、昨日のうちに印刷して揃えておいた。
会議は遅くとも10時には終わるので、風呂にでも入ってさっぱりして大磯へ出かけることにしよう。

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