キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

川上ワールドを今から過去へ

2024年05月26日 | Weblog
相撲はあっさりと大の里が勝ってしまったが、40年前に大学の絵画同好会の仲間と三社祭に行った帰りに蔵前に寄り、北の湖の優勝パレードを観た。
北の湖と共に輪湖時代を築いた輪島も石川県七尾市出身で14回の優勝している、その後出島が一度優勝しているが、それ以来の石川県からの優勝者だ。
この先10年近く大の里の時代が続くと思われ、僕が生きている間の最後の大横綱になる可能性が高いと思う。
輪島の黄金の左は左下手だったが、大の里は右下手だからその内、黄金の右とでも呼ばれるのだろうか。
プロレスに行ってから無様だったが、横綱時代の輪島は股が割れ安定した型が惚れ惚れするぐらい渋かった。

4時半からジンビームのソーダ割と美濃屋のおかきを肴にTV観戦したが、取り組みの合間の庭の緑が美しく、実に美味い酒だった。
晩飯はスミヤキ煮、これは皮の下に骨があり喰いにくいが実に美味い魚だ。
青梗菜と帆立のクリーム煮、ゴーヤチャンプル、胡瓜の糠漬け、沢庵で飯を食べた。
食後、再びジンビームのソーダ割を作り、美濃屋のおかきを肴に音楽を聴きながら飲んだ。
多岐川裕美「酸っぱい経験」と間宮貴子「Love Trip」の2枚のアルバムを聴いた。
そして川上弘美「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」を読了した。
最後までカタカナの名前の登場人物がいったい誰なのか曖昧のままだったが、時間の裂け目の異様さを描く作家だから、そんな事どうでもいいやと確認しなかった。
私小説の一種なんだろうね。
彼女の父上は東大教授で一時期アメリカにいたので、川上弘美は帰国子女なのだ。
アメリカ時代の子供たちが60を過ぎて、時間をおいて行き来していて、その一人と淡い恋をしているようなそうでないような物語だった。

川上弘美のファンで初期の小説はかなり読んでいて、時間の裂け目のふわっとした登場人物や生物が好みだったが、立派なスリーブに入った製本の「真鶴」にふわっとした感じが無く、詰まらねえなあと思ってから新作を読まなくなった。
今回、何故か一番新しい単行本を読んで、ヤッパリバアサンになってもオバサンの頃のふわっとしたところが各所にあり嬉しくなった。

実は、今朝二宮の図書館に2016年の単行本「大きな鳥にさらわれないよう」を予約しておいたが、用意が出来たとのことで引き取りに行ってきた。
大磯図書館に予約を入れておいたケニー・バロンとボブ・パウエルのアルバム計5枚も準備完了していて、それを先に引き取って、帰りに六所神社で小学生の女の子と一緒に鉄棒でストレッチをやったのだ。
女の子は小さいうちから、オジサン何やってるの?とか云って話しかけてくるが、男の子はそういったことが無い。
18の子が話しかけてきてくれると嬉しいが、残念ながらそういう機会は少ない。
それでも飲みに行って隣になって話しかけてくるのは圧倒的に女性が多い。
子供の頃から女性のほうが社交的であり、孤独死が圧倒的に男に多い理由もこの辺りにある。


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