5時頃風呂のスイッチを入れ、JUJUを聴いていたら、やっぱり掠れた声がいいなあと思い、うっとりと聴き惚れていた。
あっという間に小一時間が経っていて慌てて風呂に入った。
癌予防のために熱めのお湯に十分漬かるのを習いとしているので、出てきたら6時を大分回っていた。
風呂のドアを開けた瞬間に、妻からご飯ですと云われ、速攻で寝間着を着て台所へ行った。
カマスと酢〆の鯛が一杯皿に盛られていて、すかさず女友達のお母さんが作ってくれた徳利に「月桂冠辛口」を注いで、ストーブの上のお湯に浸した。
いい具合に燗がついて刺身を箸で大掴みにして酒をグングン呑んだ。
じつに美味かったなあ、これだから海辺の町から離れられない。
スティックブロッコリーを茹でたのに、里芋の煮っころがし、これ寅さんが好きなんだよね、それを喰いながら寅さんを観た。
宮崎の海辺の町の理髪店の色っぽい女店主、風吹ジュンに好かれて逗留するが、そこへ甥の光男の彼女の後藤久美子がやって来る。
好意を持ってくれてる女に囲まれてりゃあ、そりゃ楽しいに決まっている。
寅さんは見た目は良くないが女に好かれる、若い頃から寅さんを観てりゃあ女にモテる要諦が分かったろうに、残念なことをした。
買って来た、ヨモギ、海老、豆、胡麻を搗き込んだ餅をストーブに載せて焼いたら、これが実にいい具合に焼けてね、美味くて後を引いて随分喰っちゃった。
その頃は未だ2合徳利の2本目を飲んでいたが、その内落花生やチョコレートでカルバドスを飲みだして、ブランデーグラスに3杯飲んだところでヴォッカに替えた。
すっかり気持ち良くなってJBLでJUJUを聴いて歌った。
毎晩、飲めや歌えやの一人宴会をやっているが、仲のいい友達がいたら際限が無くなるから、友達が千葉や長野にいてくれて良かったと思う。