五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

富士山

2008年11月20日 | 第2章 五感と体感
茅ヶ崎に住んでいた頃、いつも視界に富士山が入っていました。
小学三年生の時、担任の先生が毎週日曜日になると東海道線に乗り、藤沢のとある街のスポーツセンターで、私たちにスイミングを指導してくださいました。

あの頃はのどかな時代でした。
たぶん、お気に入り?の生徒だけを誘っていたと思います。
今だったら「一部の生徒だけを面倒見て言語道断!」と大問題になってしまうでしょう。でも、子供たちも日曜日のお楽しみを他に漏らすこともなく、問題も起こらなかったと記憶しています。

小学生の頃は父が海外赴任だったので、担任の男の先生が私にとって父親のような存在でした。母がそれを望み、学校に「担任を男性に」とお願いしていたことをずいぶん後になってから聞きました。

その街に縁ができ、37年ぶりに通うこととなりました。
今朝、他人に大切にされた経験をくっきりとした富士山を眺めながら思い出したのです。
10歳の頃に、大事にされた経験は、私にある種の自信をもたらしているように思います。

人生のうちで誰か一人でもいいんです。自分のほんとうの気持ちに否定も肯定もせず添ってくれる人。。。そのような出会いがあったとしたら、それは一生の宝物です。

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