写真:名古屋城
持ちたい心 2019年2月21日
持ちたい心、つまり所有したい気持ちを紐解いていくと、
自分自身の不安感の傾向に行き当たるようです。
今日に至るまでの地球上で
行われてきた人と人同士の戦いを
知れば知るほど、「所有欲」という中に
潜む動物の生き延びる知恵が見えてきます。
不安感が強い人ほど
先の事を考えて動いていくので、
生存力が強いそうです。
かといって、見えない先の事ばかりを
憂いでいると、身体の調子に影響を
もたらし、同時に心も疲弊してきます。
司馬遼太郎の小説「関が原」全三巻読破ができておらず、
一年半ぶりに本を開き、
ようやく第二巻まで読み終えたところですが、
関ヶ原の戦いまでの各武将の思惑や策略が
興味深く描かれています。
秀吉(石田三成)に付くか、家康に付くか、、、
生き延びた人の性格や傾向、そして、
生き延びることの出来なかった人の性格や傾向を
司馬遼太郎の解釈で読んでいると、
それぞれの人々の生きた心地のしない選択と行動の瞬間が
臨場感あふれて描かれており、
同時に、現代を生き延びようとしている私達にも
深く繋がることを考えさせられています。
家康の生育史も「不安感」の持ち方は、
生育史ゆえのものがあり、
ただ、先を読む想像力には的が付いており、
点と点を繋げるセンスは抜群であったのだと思います。
自分が持ちたい心は、
いったい、どこからきているのか、
それを、
改めて問い直してみると、
自分の所有欲は、何の代償であるのかが
見えてくるようです。
2月は逃げる!と、
言いながら、読書に耽るのも
私らしい傾向であると
含み笑いしながら、
下巻を読みだすと致します。
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