五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

共感とは?「傾聴3」

2010年02月27日 | 第1章 意識と知覚
相手の「言葉」に同調し、その言葉に囚われることが共感ではありません。

そんなことをしていたら話を聞いている本人が自分の中の真実を見失っていきます。
「同調できない防衛機制」の取り扱いを傾聴する側が自己分析しておく必要は必須です。

「共感」とは、相手の感情を理解することです。

理解することと、同調することは違います。

言葉は、時によっては、裏返しの感情を表現します。ボキャブラリーの少ないことが理由でうまく表現できていない場合もあります。
不安感と平安感は、表裏一体の同質なものなので、心の奥底の感情とは違う言葉が無意識に発せられることもままあります。

心と体がぴたりと合うような言葉を発するには、傾聴する人の感受性からくる言葉の豊富さ必要です。話す人には、その人の成育史から醸し出す言葉の傾向があります。

相手の不安の感情を「吐き出す言葉」に傾聴する側が囚われることなく添っていくと、不思議なくらい感情が豊かになり、本来の表情に戻っていきます。

時間をかけてゆっくりと聴く行為は、相手をそのまま受け容れることの基本の時間と空間です。言葉だけで見えてくるものではないのです。

表層的に表現される言葉と、心と体の奥底で叫んでいる感情を見分けていくことが「共感」だと私は理解しています。

相手の言葉に翻弄しているようでは、共感の条件が整っているとは言えません。

傾聴する側の訓練に、自分の成育史をカウンセリングの理論を使い理論武装する意味は、そこにあります。
生涯修行です。自分を知ることに興味を持ち出すと、生きている甲斐が見えてくるかもしれません。

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