私を桐生に連れて行ってくれたのは、3年前に亡くなった詩人の友人です。
今時、こんな生活をしているのか、と思うほどの昭和の文学青年でした。
彼の感性に触れた瞬間を今でも覚えています。
ふと立ち寄った教会の一枚の絵から湧き出した言の葉を朗読した友人に「ああ、この人は私の友人だな」と思ったのです。
詩のモチーフである絵は、「江戸のサンタマリア」と言われる「親指のマリア・悲しみの聖母」です。
江戸時代、スペイン人の宣教師が携えていた御絵です。彼は殉教し絵が残されました。
私はこの絵のおかげでひとつの物語ができるくらいの人との繋がりを経験していました。その繋がりに詩人が加わったのです。
詩人の友人の親友は、肺がんである彼に出来る限りのことを尽くし添いました。その親友が桐生の方なのです。
お金も無い、命も僅か・・・しかも痛みとの闘いです。
亡くなる瞬間まで希望を持っていた彼を見舞いながら、私は家族の愛と友情を深く体験したのです。
命がこの世に無くても、いまだに繋がる魂との対話は存在以上の真実だと思うのです。
魂は魂を引き寄せます。愛はどこまでも深いです。
「生き甲斐の心理学参照」
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今時、こんな生活をしているのか、と思うほどの昭和の文学青年でした。
彼の感性に触れた瞬間を今でも覚えています。
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詩のモチーフである絵は、「江戸のサンタマリア」と言われる「親指のマリア・悲しみの聖母」です。
江戸時代、スペイン人の宣教師が携えていた御絵です。彼は殉教し絵が残されました。
私はこの絵のおかげでひとつの物語ができるくらいの人との繋がりを経験していました。その繋がりに詩人が加わったのです。
詩人の友人の親友は、肺がんである彼に出来る限りのことを尽くし添いました。その親友が桐生の方なのです。
お金も無い、命も僅か・・・しかも痛みとの闘いです。
亡くなる瞬間まで希望を持っていた彼を見舞いながら、私は家族の愛と友情を深く体験したのです。
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