五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

一瞬の喜び感を貯金する

2017年08月02日 | 第2章 五感と体感

京都 梅園のパンケーキ

一瞬の喜び感を貯金する 年8月2日

長岡の花火を見たのは二年前です。あれだけ壮大な花火大会を見たのは初めてで、ここ数十年、みなとみらいの花火大会を近所から覗く程度でしたので、間近で見る花火の大きさに圧倒されました。

打ち上がる花火は、一瞬のうちに形を変えて消えてしまいますが、その時感動した心は、時間が経った今の方が喜びの記憶として残存しています。

嬉しいことを積み重ねることは、人生の後半に入っている人の知恵の一つであるように思います。
なんでこんなに苦しい事ばかりなんだろう、、、と、思うことは、案外若いうちには必要な感情であり、思いであるかもしれません。
知らず知らずのうちに、「苦しい事ばかり」の時間を潜り抜け、いつしか自分が貯金してきた嬉しいことの体験が、自分の人生にも積み重なっている事に気づいてきたときが、その人の知恵が育まれた証なのでありましょう。
一瞬の喜び感の貯金は誰でもあるはずです。その感覚を、いつもポイポイ捨てていたとしたら、老後の蓄えを捨てている事と同じかもしれません。

「あんなことも楽しかったし、こんなことも嬉しかった。」
という記憶の重なりが、歳を重ねて体が思うように動かなくなった時に、自分の喜びを生み出す知恵の一つになるはずなのです。
自分の「今」を憂い続けていると、喜びの貯金が目減りしていくかもしれません(笑)

アリとキリギリスの寓話は、物質的な蓄えと精神的な蓄えから読み解いていった方が良さそうです。
苦しいながらも小さな喜びを貯金してきたからこそのアリであることを、心にとめておきたいものです。
そろそろ誕生日が近づき、一つ歳を重ねる心構えを、自ら律しておきたいな、と…。


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