五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

倍返しの最終回

2013年09月23日 | 第2章 五感と体感
あまりにも現実的で世間的な最終回でドラマは終わってしまいました。
マンガだとこの続きがあるのでしょうか?

ドラマであっても夢のような最終回を許さなかった倍返しの結末は、覆すような結末を安易に期待し、「現実では、こんなことありえないね、」と、言いながら笑ってドラマを見終える予定が、経済至上主義社会の流れるままのあまりにも現実的な想定内で終わってしまいました。

つまり、「倍返しは」、組織や社会秩序を保つには難しい感情を伴う行動であり、戦う必要があれば必要な人材でありましょうが、その人材を維持しようものなら会社組織の均衡を保つことはできないのです。

但し、半沢直樹自身の生育史による経験から目標にしていた倍返しは、彼の個人的な自己実現として達成を果たしました。それと会社組織と経営は別な問題なのです。

最後の台詞の北大路欣也さんの眼差しは、諌める事と愛する事が共存しているようなものでした。

眼力対決の様なドラマ演出でしたが、この眼差しを半沢直樹が理解できる日を思わず祈りました。

感情移入していく中で、積年の的(まと)であった敵への自己実現を果たした半沢直樹の怒りが解消されたとしたら、生育史で育まれた彼のエネルギーはどこに向いていくのか。。。それも見てみたいものです。

生育過程に育まれる人の怒りの沸点を思いながら結果的にサイコドラマを見終えることとなったわけです…(苦笑)

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