五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

成長過程を眺めるのは気持ちいい

2011年02月20日 | 第2章 五感と体感

「ルーブルで彫刻を愉しむシリーズ」

我が子の成長を見守る余裕がある人は、よほど心に余裕がある方かもしれません。
特に、第一子を育てていくには体験したことによる安心感もないので、予測も立たなければ、術も見つからないケースを体験した人は少なくないと思います。

自分で体験しない限り、体験したことにはならないのが、「生きていく大変さ」ともいえそうです。

昨日は、私が趣味で3年前に始めた能の発表会でした。わけも分からないまま舞台に立つこと5回。
能舞台を踏み、そこで謡い仕舞うことは、できるできないの問題ではなく、自分のアイデンティティの統合にとても役に立っています。
歴史ある文化が明らかに自分の体内にも宿り継承されていることを自分の体が教えてくれます。

自分のことはさておき、昨日の舞台では2人子供が舞いました。彼らは私と同じくらいのキャリアです。子供は子供なりの仕舞いを教える、と師匠はおっしゃいますが、子供の吸収力は目覚ましく、メリハリの利いた美しい舞いを堪能させていただきました。明らかに今までとは違う子供たちの舞いは、確かに何かに気付き掴んだ感触が表れていました。

稽古事を始めることは、本人の湧き上がる情動によるものもあれば、に勧められて始めるものもあります。
どちらにせよ、自分の内側から意識して湧き上がる習得力が、どんどん成長に繋がっていくように思います。これは大人も子供も関係ありませんね!

他者の成長は自分の成長よりも見えやすいものです。

子供達の「自らの成長」を見守る喜びが私の喜びであることは、どうも本物らしい・・・ということにしみじみと気付かされた一日でもありました。

喜びを繋ぐ役割を果たしていきたいものです。

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